宇宙って書いて「そら」って読むのロマンチック。
NASAが、約10年ぶりとなる米国内からの有人ロケット打ち上げを、来月27日に行なうと発表しました。この打ち上げは、NASAがスペースXの宇宙船クルードラゴンを定期使用するための最終テストとなります。
NASAのジム・ブライデンスタイン長官は、4月18日に以下のツイート。
速報:5月27日、アメリカ国内から、アメリカのロケットに、アメリカ人宇宙飛行しを乗せ、NASAが再び打ち上げします。
BREAKING: On May 27, @NASA will once again launch American astronauts on American rockets from American soil! With our @SpaceX partners, @Astro_Doug and @AstroBehnken will launch to the @Space_Station on the #CrewDragon spacecraft atop a Falcon 9 rocket. Let's #LaunchAmerica ?? pic.twitter.com/RINb3mfRWI
— Jim Bridenstine (@JimBridenstine) April 17, 2020
5月27日、フロリダ州のケネディ宇宙センターから、スペースXのロケットファルコン9を打ち上げます。乗り込むのは、ボブ・ベンキン宇宙飛行士とダグ・ハーレー宇宙飛行士で、目的地は国際宇宙ステーション。残念ながら、新型コロナウイルスの影響で、打ち上げの一般見学はなし。
2011年にスペースシャトル計画が幕を閉じて以来、NASA(アメリカ)はアメリカ人宇宙飛行士を国際宇宙ステーションに移送するのはロシアに頼ってきました。5月の打ち上げが無事成功すれば、今後はスペースXの商業乗員輸送プログラムにシフトしていくことに。
打ち上げ発表のプレスリリースで、NASAはこう語っています。「クルードラゴンの定期運行が実施されれば、NASAは国際宇宙ステーションで行なわれる重要な研究や技術開発を続けていくことができます。地球に住む人々によって、そして月や火星の未来の探検の基盤として非常に有益なことです」
NASAの商業乗員輸送プログラムは、何度も計画延期が繰り返されてきました。2014年にはスペースXやボーイング社が、26億ドルから42億ドルの契約をNASAから獲得するも、安全性や技術面で大きな問題を抱えてきました。それがいま、来月の打ち上げでようやく日の目をみることになりそうです。
Source: NASA