衛星インターネットのOneWebが経営破綻申請。新型コロナの影響で

  • author George Dvorsky - Gizmodo US
  • [原文]
  • そうこ
衛星インターネットのOneWebが経営破綻申請。新型コロナの影響で
Image: Roscosmos via Gizmodo US

どこもかしこもコロナ。

衛星通信会社OneWebが経営破綻したことがわかりました。アメリカ現地時間で先週金曜日、3月27日に、連邦倒産法第11章を申請。ネタ元のSpaceNewsによれば、同日、従業員531人のうち85%を解雇していました。経営破綻の理由は資金繰りがうまくいかなかったことで、メインの投資主であるソフトバンクから追加投資を受けられなかったのが大きかったようです。資金不足に陥った一因には新型コロナウイルスがあるとのこと。

OneWebのAdrian Steckel CEOは、プレスリリースにてこうコメント。「今回の申請によって、何年にも及ぶ苦労と何十億という投資が報われ、我々のミッションが完了できるように、なんとか前に進めればと願うばかりです」「経営破綻申請し、従業員を減らすのは身を切る思いです。一方で、残った社員は衛星コンステレーションの管理と、裁判所や投資家のみなさんとの調整に責任を持って取り組んでいます」また、プレスリリースでは、新型コロナによる打撃で資金調達が難しくなったことにも触れられています。

最大の投資家はソフトバンクですが、その他Airbus、Qualcomm、Virgin Group、The Coca-Cola Companyなども投資していました。SpaceNewsによれば、OneWebの負債額は17億ドル。最大の債権者は打ち上げを請け負っていたArianespaceで2億3800ドルの未払いがあるとのこと。

OneWebは、衛星648機を使った衛星インターネットを世界中に提供することを目指しており、このうち74機がすでに打ち上げ済み。OneWebの予定では、年内にさらに22機を打ち上げ、システムのデモを行うことになっていましたが、もちろん実現不可能。Financial Timesいわく、すでに周回している衛星74機だけでは規模が小さく、通信サービスを提供するのも、収益をうむのも難しい状態だといいます。CEOのAdrián Steckel氏のコメントにあるように、当面は、残ったOneWeb社員が衛星の管理をしますが、今後どうなるのか詳しいところはまだ不明。

イーロン・マスク氏率いるSpaceXも衛星インターネットStarlinkを開発しており、OneWebはライバルに当たる存在でした。

Source: SpaceNews

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