日本発の有人飛行!
人が乗ったeVTOL(電気垂直離着陸機)のテスト飛行が日本で初めて行なわれ、デモ機がテスト最終段階に移行したとSkyDriveが伝えています。このテストに使われたのは、8枚の羽を持つマルチ・ローター機。そして操縦者の周囲には、プロテクターのような透明の板があります。
NEW ATLASによりますと、有人飛行のテストは昨年12月に始まり、今年の3月まで続いていたとのこと。そしてこのようなデザインをしたeVTOLが作られ、テストで宙に浮いたのでした。
株式会社SkyDriveについて
SkyDriveは、「空飛ぶクルマ」開発を目指す有志団体CARTIVATORのメンバーで、かつてトヨタの社員だった福澤知浩氏を始めとする専門家たちのスタートアップ企業です。彼らは世界最小サイズの人が乗る空飛ぶクルマと、荷物を安全に運ぶカーゴドローンを開発しており、NEW ATLASの情報では、トヨタから4000万円の資金援助を受けたとあります。
以前の記事では、NECがスポンサーになって作られたCARTIVATORのeVTOL機「SkyDrive」が、無人で浮遊するデモに成功したことをお伝えしました。
スニーカーの技術をシートに流用
SkyDriveは開発するeVTOLのために、自動車のシートなど安全部品を専門に作っているジョイソン・セイフティ・システムズ・ジャパン株式会社、そして運動靴でおなじみのミズノとも協力し、靴のソールに使われている「ミズノウエーブ」の技術を用いて衝撃緩衝装置が内蔵されたシートを開発することが決まったという発表もしています。
あたかも折り紙で作ったかのような、立体構造がクッション性と安定性をもたらすようです。これが軽量化に繋がるという利点もあるのだとか。
これらのテストや技術開発を経て、SkyDriveは2023年の実用化に向け、今まで以上に安全性に配慮した機体の開発を加速させていきたいとのこと。完成形となるこのデザイン目指して、ますますの発展に期待したいですね。
Source: facebook via SKYDRIVE (1, 2, 3) , CARTIVATOR, NEC via evtol.news via NEW ATLAS