座ると腰が痛いなら、立ったまま書けばいいじゃん #ギズのつくえ

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座ると腰が痛いなら、立ったまま書けばいいじゃん #ギズのつくえ
Image: Kenji P. Miyajima

自分のつくえを公開するのが、こんなに恥ずかしいものだったとは…。

日本全国津々浦々、1,000万人以上いるともいわれている腰痛持ちのみなさんにおくる、テレワーク時代の手頃な腰痛防止ソリューション、になるといいなと願いを込めて…。

立ちっぱなしもつらいけれど、座りっぱなしもつらい腰痛と付き合いはじめて数十年。そんなぼくがギズモードでライターをするにあたってもっとも大事にしたのは、腰にやさしい作業環境づくりでした。

椅子に深く座ると立つときに痛みが走って、そのあとしばらく鈍痛が残るので動きも鈍るし、立ちっぱなしだと時間がたつにつれてだんだん腰が重痛くなってくるしで、忘れたいのに忘れられない恋の苦い思い出のようなぼくの腰痛。

姿勢も気分も変えられる、高さ調整機能付きスタンディングデスク

2020-04-29_Giz_Desks_04_Desk
Image: Amazon.com

そこで調べに調べて、レビューを読みあさってたどり着いたのが、高さを調整できるスタンディングデスクでした。でも、腰にやさしいだけでなく、お財布にもやさしいという厳しい条件を満たしてくれるつくえはそんなにあるわけもなく。電動式スタンディングデスクの夢はワンクリックで破れ、手動で高さを変えるデスクをゲット。

ぼくのつくえは、キーボード用、マウス用、モニター用と3つにわかれていて、手前と奥の高さは別々に調整できます。ぼくはノートPCしか持っていないので、肩こり防止のために手前のキーボード部分にノートPCを置いて角度をつけて、タイプするときに肘が90度に曲がるように調整しています。

ネジの付け外しで高さを調整するのですが、頻繁にやっていたら数カ月でネジ穴が緩んでしめられなくなってしまったので、今ではほとんど高さを変えなくなりました。このタイプのデスクを選ぶ際には、レビューでその辺りをしっかりチェックした方がいいかもしれないですね。

電動式のスタンディングデスクの価格帯に手が届く方は、迷わず電動タイプを選んだ方がいいと思います。その一歩手前に、手でハンドルを回すタイプもあります。

ぼくのネジ式スタンディングデスクのお値段は、日本円にすると約8,500円。コスパは悪くなくて、猫たちも昼寝の場所として満足しているようなので、買ってよかったと思っています。

日本だとこれこれが同じタイプですね。

深く腰かけない、もたれないの条件を満たすのはスツール

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Image: Amazon.com

椅子に深く腰かけるとだんだん腰が痛くなってくるし、立ったままでも違う痛みを感じるようになることもあって、スタンディングデスクにあわせて選んだのは、浅めに座る姿勢で気持ち的には「もたれる」ことができるスツールでした。お尻と足にかける体重のバランスや姿勢は、その日の体調にあわせて日替わりランチのように変えています。最初はもっと足が疲れるんじゃないかと思っていたのですが、もたれるだけでも足への負担はずいぶん軽くなるようです。

高さ調整は椅子の裏部分にあるボタンで簡単にできます。また、前後左右に遊びがあるので、微妙な体重移動を繰り返せば、腰にかかる負担を軽くすることができます。よっこいしょって立ち上がる必要もなく、座った姿勢から横にステップできるのも気に入っています。

また、まったく座れないわけでもないので、たまに姿勢を変えたくなると、少しだけ深めに座って、机のビーム部分に足を置いています。たまに姿勢を変えると、ちょっとした気分転換や、固まってきた思考をゆるめるきっかけにもなります。

立つ姿勢に近いからか猫背にもなりにくく、腰痛を防いでくれるだけでなく、肩甲骨周りや肩の凝りも軽くなりました。

購入価格は約1万5000円。後悔覚悟で買いましたが、今では我が買い物に一片の悔いなし、です。

日本だと、これこれあたりがよさそうですね。

腰をがっちり固めてくれる腰痛バンド

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Image: Copper Fit

それでもやっぱり疲労は腰にたまっちゃいます。そうなると、ちょっとした拍子にハウッと息が止まるような激しい腰痛に見舞われる原因になります。そこでぼくは、机とスツールという基本環境に加えて、体を直接サポートするために、腰痛バンドをしています。

つけていると安心感もありますけど、痛みがあるときには悪化を防いで緩和してくれているという実感もありますし、つけていないときよりもつけているときの方が腰に疲れがたまりません。

ぼくがつけているのは、アメフトの元プロ選手が推奨している約2,000円のもの。アスリートが推薦している腰痛バンドは人気が高いように思います。日本ではこのあたりでしょうか。

せっかく外出自粛になったので新しいことをはじめてみよう

ぼくが生活しているアメリカのテキサス州は、人口のわりに新型コロナ感染者が少ないのですが(テストが徹底されていないという話もありますが)、それでも州や自治体がエッセンシャルワーカー以外はテレワークが原則で、住民も生活にどうしても必要なこと以外での外出を自粛しています。

ぼくはいわゆるエッセンシャルワーカー(不可欠な職種)なので仕事を続けていましたが、ちょうどこの記事を執筆している当日から5月末まで、約3週間の一時解雇となりました。

せっかくなので、この機会にポッドキャストをやってみようと思い立って、ギズモード編集部のamitoさんが「身だしなみ」と話していた記事でマイクのリストにあがっていたBlue MicrophonesのYeti Nanoを購入。ヘッドホンは、お手頃価格でレビューの評判もよかったオーディオテクニカのATH-M20xを選びました。

理由がなんであれ、新型コロナのおかげでできちゃった時間を、自分磨きや趣味を広げる時間にあてて生活を充実させるためにも、やはり体のケアは大切だなって感じています。

新型コロナの流行後にリモートワークになった方たちには、腰痛持ちになったり、ひどくなったりしてから対処するんじゃなくて、自分の体への投資だと考えて、机周りや体をいたわるものを選んでほしいと思います。

Stay Home, stay healthy です。