ロックダウンを乗り切る、ありものエルゴノミクス&Zoom Room #ギズのつくえ

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  • author Kaori Myatt
ロックダウンを乗り切る、ありものエルゴノミクス&Zoom Room #ギズのつくえ
Photo: Kaori Myatt

仕事はやはり環境がだいじ。

とはいっても、この部屋はばたばたとできたロックダウン即席ホームオフィスなんです。

フリーランス20年選手の私の仕事場といえば、ホームオフィス→コワーキング→起業して自分のオフィス、と進化を遂げてきました。フリーランス生活に終止符を打ち、フランスで翻訳会社を経営することになった今は、従業員もいるのでふだんは居心地のよいオフィスです。家具にもこだわってオフィス環境は整えてきました。孤独が嫌いな私はみんなと仕事をすることが多いので、起業してからホームオフィスは長らくないがしろにされてきて、家では仕事をしないのをポリシーとしてきたのですが...。

ロックダウンでホームオフィスの見直しを

ところが、ここにきて新型コロナウイルスの影響で驚きのフランス、ロックダウン宣言。3月17日から、かれこれこの原稿を書いているこれまで40日以上自宅軟禁生活を強いられ、ついに今までほったらかしてきたホームオフィスを再度見直す機会に恵まれました。マクロン大統領が非常事態宣言およびステージ3のロックダウンを宣言してから、買い物以外は外出してません。今ではスマホでもダウンロードできるようになりましたが、外出には自己申告の許可証が必要です(スマホもプリンタもない人は手書きでも大丈夫)。といっても簡単に自分の姓名と住所、生年月日と行先とその理由を書くだけの簡易なものなんですが...自分の住所と行き先とまったく関係ないところに行ったり、この許可証を所持していない人で警察の質問に遭った場合は150ユーロ(1万7300円)の罰金です。さらにそれにもかかわらず二回目に外出違反したら、320ユーロ(3万7000)の罰金。それでも違反を繰り返した場合は3回目で1500ユーロ(約18万円)の罰金に課せられます。MacBook Proが買えちゃいますね。

罰金も嫌ですが、フランスでは死亡者数が半端ないので(2020年4月30日時点で2万4000人超)怖くて外には出られないんですけどね。

エルゴノミクス環境をあるもので作り出す

まず息子が大学生になり家を出たので、彼の部屋を乗っ取りました。ふだんはロールアップ式の昇降する机を使っているんですが、ロックダウンで買いに行けないし、Amazonすら不要不急の品物は一時販売禁止となって、物流も完全に麻痺。ロックダウン直前に虫の予感で購入した数台のラップトップは無事届いたものの、最後にAmazonで購入したラップトップは2週間経っても届かず、IKEAも開いてない...(当時。現在ではフランス全土に配達しています)。これは発想を変え、あるものでしのぐしかない!

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Photo: Kaori Myatt

ということで、ロールアップデスクを入手できなかったので、モニタを高くするためにを置きました。仕事で使用するソフトウェアの関係から、ふだんから私はWindows機とMacの二台使い。このままだとモニタの位置が高すぎるのですが、立って入力すればちょうどいい位置にきます。さらに箱の内部にはいろいろ置ける! 即席デスクですが、結構気に入ってきましたよ。ちなみにモニタは三台見えますが、Windows機に2台つなげており、写真からは見えませんが、3台目はWindowsのサブ機につながっています。サブ機では主に大きな翻訳案件の分析や時間のかかるダウンロードなどを行なって負荷を分散させています。

MacBookはタイピングの感触が好きなので、こちらで記事の執筆、メール、あとZoomのミーティングもMacで行ないます。

今年は5月に日本に帰国して日本語キーボードのSurfaceを購入する予定だったのに、飛行機はキャンセルとなり、今は日本へのフライトも飛んでいません...。一説によるとドイツ経由ならば帰れるようですが、そこまでして今は帰らなくてもいいです。ただ、もし日本の家族に何かあったら、その時はすぐに帰れないんだな、と思うとちょっと切ないです。

コロナの恐怖でささくれた心を癒してくれるアイテムたち

わたしはふだんはめっちゃポジティブ思考なので、ぜんぜん鬱とは縁遠いのですが、ロックダウン直後で死亡者数がガン上りしていくニュースを見続けていたら、心臓の動悸がおかしくなってしまいました。

落ち着けるためにはやはり音楽が一番。イタリアでもフランスでも、Sportifyは3月を境に一番人気がポップからクラシックにシフトしたそうです。やはり。私もふだんはフレンチポップや90年代ヒットとかよく聞いていましたが、ロックダウン以降はもっぱらクラシック。それ以外でも心を落ち着けてくれる言葉のない音楽を好むようになりました。悲しい歌詞に過剰反応しちゃったりして。ここでも長年愛用しているBoseのワイヤレススピーカー SoundLink Miniくんが大活躍。音楽はいつの時代も癒しなんですね。

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Photo: Kaori Myatt

気持ちを落ち着けてくれるのは音楽だけではありません。Yve Rocherの香水ミストを部屋中に振りまいて、香りで集中力を高めます。

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Photo: Kaori Myatt

こだわりのZoom Roomはたっぷりの照明が決め手

ヨーロッパは多くの国が急にバタバタとロックダウンしたため、クライアントや取引先、また同僚や翻訳仲間ともZoomなどを使ったリモート会議が非常に頻繁になりました。そこで我が家ではさっそく仕事場とは別にZoom Roomを設置。家族で順番に使用しています。やはり楽しいZoom会議のポイントはグリーンスクリーンと照明でしょう。

Zoomは2台以上のモニタにも対応しています。複数画面に自分の顔や相手の顔を表示すればさらに会議の臨場感は高まります。

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Photo: Kaori Myatt

リモート会議の画面ではどうしてもお肌もくすみがちだし、ぼやっとして見えるとしまりがありません。そこは照明をたっぷりつけてあげるとかなり顔の輪郭を引き締め、きれいに見せてくれます。最初はぼやけてたほうが顔がよくわからなくていい、くらいに思っていましたが、10人以上参加するZoomミーティングや飲み会など、またはZoomでの異業種交流会や同業者とのネットワーキングでは、多くの人たちの中から目立つためにも、照明は非常に有効です。女子はメイクもばっちりめにした方が、自信にもつながります。ボサボサ頭で散らかった部屋では仕事頼みたいって思われないかもしれませんし。

我が家で使っているのは、息子が動画の撮影なんかでよく使っていた、簡易照明キット。残念ながら日本のAmazonでは見つかりませんでしたが、薄い布が張ってあり光を柔らかくする効果があって、目にもやさしい光です。ロケなんかで使うみたいなので、非常に軽量で持ち運びが便利なので、重宝しています。これは以前から記事に使う写真の撮影にも使用していました。

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Photo: Kaori Myatt

また、グリーンスクリーンは面白い背景を設定する時には欠かせないアイテムです。最近では無料で壁紙など配布されており、私はNASAのコントロール室や英国パブなど、状況によって使い分けています。

こんな感じの即席Zoom Roomですが、かなり小さなアイテムで自宅のリモートライフが快適になりました。

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Photo: Kaori Myatt

またこの機会にふんぱつしてHarman Millarの椅子も購入してしまいました。この記事に間に合うかと思ってわくわくしていましたが、残念ながら締め切りに間に合わず。また次回ご紹介させていただければと思います。

フランスでは、ここ数日感染者数も死亡者数も減っており、ロックダウンは5月11日から段階的に解除になります。といっても第二波がくるとか言われてもいるため、気は抜けませんが、早くピザ屋さんのピザをお店で食べたいです。また、なんといっても早く飛行機が普通に飛ぶようになってほしい。また日本に帰りたいです。

何はともあれ、自宅環境も整備できたし、いろんな気付きもあったから、よしと思わなくては。

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