キャッシュレスしてる?
去年から始まったキャッシュレス消費者還元事業のおかげで、日本でも利用者が増えてきたキャッシュレス決済。新型コロナウイルス感染防止の意味でも、キャッシュレスはますます広がっているのではないでしょうか。非現金払いにはいろいろな形、サービスがあります。また、決済許可の方法も、パスコード、顔認証、指紋認証とさまざま。もちろん、声も、ね。
Googleが音声認証による決済「Voice Match」を、アメリカで限定的に試験導入しています。テスト利用者に選ばれたユーザーはラッキー、いち早く声での決済を試すことができます。 ヘルプページはあるものの、Googleから正式にVoice Matchが発表されてはおらず。ただ、最初に報じたネタ元Android Policeの記事=テスト導入については事実だと認めています。
あ、もしかしたらコロナで中止になっちゃったGoogle I/O 2020で発表するつもりだったのかなぁ。
まだテスト中。「似た声」でも反応しちゃう可能性アリ

気を付けるべきは、あくまでもテスト導入ということ。使用できるのはGoogle Playストアを介して一部レストランのみ。また、設定ページに「似た声の人、ユーザーの声を録音した音声でも認証してしまう可能性あり」という注意書きがあるとおり、まだまだ完成品の本導入ではないということを忘れずに。
手袋してたら指紋認証ができない、マスクしてたら顔認証ができないと、お手軽認証には弱点があります。一方、声認証の現段階の弱点は、騙されやすいということ。この対応策として、例えばAmazonのAlexaは、声認証決済ではPIN番号を設定できます。まぁ、セキュリティとして100%安全とは言い難いですけれど。そもそも、声偽造以前に、音声認証・ボイスアシスタントの扱いは慎重にすべき。機密情報を扱うプロは、仕事中に周辺のスマートスピーカーをOFFにするよう指示されているといいます。
まだまだ今は、便利さと安全性のバランスを探っているフェーズですよね。
Source: Android Police, The Verge