第二次世界大戦中の戦闘機がモチーフですって。
知る人ぞ知る、バイク天国の東南アジアではフリーダムなカスタマイズが盛んです。そのなかでも目を引くのが、ジャカルタのKatalis Companyが制作した、日本のアニメにも影響を受けたという、男心をくすぐるような戦闘機風の電動バイク「EV.500」です。
コロナ禍で発表の機会を失ってしまう
「EV.500」は都市型マイクロ・モビリティーへの解決策として若者向けに考えられました。「IIMS Electric Vehicle Competition 2020」というインドネシアの電動自動車が集まる国際モーターショウに出品する予定だったのですが、新型コロナウイルスの影響で中止になったため、お披露目の機会を失ってしまった残念なEVバイクなのです。
ですがBIKEEXIFによりますと、katalisは限定生産を行ないネット販売する計画がある、と伝えています。
制作者は日本のアニメ好き
建築家だったデザイナー、ジュリアン・パラパ氏は、6061アルミニウム合金製のフレームを使い、懐かしきミリタリーのデザインと日本のサブカル的な視覚的要素、そしてEVの未来的な技術をフュージョンさせたとのこと。Instagramでは、看板が日本語で書かれたラーメン屋やお好み焼き屋の前で撮られた写真が並び、確かに日本の文化に影響を受けているのが見て取れます。
『ドラゴンボールZ』や『幽遊白書』、『パトレイバー』などを見て育ったとあり、アニメのテイストで「EV.500」をプレゼンするのがよさそうだと考えたようです。
外出自粛でも若者を刺激したい
designboomでは、katalisは今のコロナ禍で、「外出できなくとも屋内でこうしたモノ作りが可能だ」「都市封鎖中でも革新は起こせる」ということを若い人たちに示すべく制作した、とあります。ステキな心意気ですね。
モーターは500Wで、バッテリーは48V/12Ah。最高時速は40kmで航続距離も40kmとなっています。ですが注文に応じて1000Wのモーターに交換することもできるとのこと。速さよりも、楽しく乗ることの方が大事なバイクって感じですけどね。ぜひとも製品化を待ちたいところです。
Source: YouTube, Instagram, BIKEEXIF via designboom