やっぱり目玉は、キーボード!
最新のMacBook Proが登場しましたね。さっそく、米GizmodoのCaitlin McGarryがレビューをしています。彼女によれば、ここ数年でMacbook Proを購入した人でも欲しくなる1台なのだとか。私も2019年モデルを買ったばかりでしたが、2020年モデルに買い替えたくて仕方ありません(涙)。
ちなみに米Gizmodo編集部では、多くのスタッフが彼女のレビューを待たずして購入に踏み切ったそうです。そんなMacBook Pro 13インチ(2020)のレビューがこちら。
旧モデルと比べて違いは明らか!
まさに今、最新のMacBook Pro 13インチを使ってこの記事を書いています。ここ数年のMacBook Proと比べて大胆なアップグレードを遂げた最新のProは、もともと私が2017年に購入したProと比べても、外観こそ似ていますが、使用感はまるで違うのが印象的です。これまで悪名高きバタフライキーボードを採用した2017年モデルを毎日使ってきましたが、最新のProでシザー構造のキーボードを使ったあとには...思わずイライラしちゃいました。
もともと、キーボードの使用感についてそんなに気にしているほうではありませんでした。ただそれも、2017年版Proの左シフトキーが使えなくなるまではの話。もちろん、両側にシフトキーはありますが、左の方がよく使っていたものですから...。新型コロナの影響でApple Storeに出向いて修理をお願いすることも困難になったので、ここ数ヶ月は右側のシフトだけでサバイバルしていました。
新しいキーボードはずばり、本来そうあるべきキーボードの姿であって、使ってみれば違いは明らか。最新のMacBookの購入を検討していて、Proのパワフルさが必要なら、もうこれは買いです。
MacBook Pro(2020)

これは何?:アップルの13インチラップトップ+新生キーボード
価格:13万4,800円(税別)〜
好きなところ:シザー式キーボードは良い意味...いや、最高な意味で大きく違う。第10世代のインテル搭載で安定したパフォーマンス。バッテリー寿命。クラシックでプレミアムなデザイン
好きじゃないところ:最新CPUをゲットするには、高価なモデルを選ぶ必要があること
キーボードの話を(重要なので)続けさせてください。シザー式構造のキーストローク(キーを押したとき下に動く距離)は、1mm。バタフライ式では0.6mmでした。これは実際にキーを押してみると、その差に気付けるレベルです。パンくずをこぼしたのは私のせいかもしれませんが、バタフライ式キーボードは隙間にホコリや小さなゴミが溜まりやすく、やがてキーが使えなくなる...なんて、誰だっていやですよね。
その他のところでは、外観やアルミニウム製のボディは特に変わっていません。でも、変わらないのもまた良いんじゃないかと個人的には思っています(木や革といった素材を採用するHPや、カメラの位置を敢えてズラしたDellなどユニークな試みが好きな人もいるかもしれませんが)。

どのモデルがパワフル?
スペックも強化されました。ただし金額によります。最新のMacBook Pro 13インチの価格は13万4,800円(税別)〜。今回、私が試したのは18万8,800円(税別)のモデル。第10世代の2.0GHzクアッドコアIntel Core i5プロセッサ採用、512GB SSDストレージ、メモリ16GB、Thunderbolt 3対応USB-Cポート 4つというスペック。13万4,800円のベースモデルではポートが2つ、メモリが8GB、ストレージが256GBになります。
最もパワフルなのは、第9世代の2.3GHz 8コアIntel Core i9プロセッサ搭載のMacbook Pro 16インチ。値段は28万8,800円(税別)と大きな投資になりそうです。




非Apple製品と比較したら
最新のProのサイズを非Appleなラップトップと比べる場合、1,250ドル(約13万6,000円)〜のDell XPS 13(2020)、1,800ドル(約19万円)のRazer Blade Stealth 13インチなどがあります。
ベンチマークテスト(ビデオ編集用のHandbrake、3D画像レンダリング用のBlender、全体的なシステムパフォーマンス用のGeekbench 4など)の結果、最新のMacBook Pro 13インチは、DellやRazerと比べて同等か、上回っていたことが明らかになっています。BlenderやHandbrakeのテストで、Dell XPS 13の17万9,980円モデル(第10世代 インテル® Core i7-1065G7 プロセッサー、RAM 16GB、512GB M.2 PCIe NVMe SSD搭載)や1,800ドル(約19万円)のRazer Blade Stealth 13インチ(同じくIntel Core i7 CPU搭載)よりも優位な結果を示しました。
また、Proのバッテリー寿命は頼もしく、動画再生テストでは8時間10分充電なしで稼働し続けるという結果が出ています。これはほぼ平均的な数字といえそうです。もし、バッテリー寿命にこだわるという人がいたら、Dell XPS 13だと10時間持続するようです。
最新のAirも魅力的
でも、もっと現実的な話、MacBook Proの購入を検討している人がDellやBlade Stealthの最新モデルと性能比べしたいとは限らないですよね。マックユーザーのなかにはmacOSが絶対!という人も少なくないはず。
そうなると、13インチにするか、16インチにするか。そこまでパワーが必要でなさそうだという人は、より手ごろな最新Macbook Airを検討している人もいることでしょう。なんといっても、Airだって最新のシザー式キーボード採用、第10世代Intelプロセッサ搭載で10万4,800円(税別)〜です。ただAirの場合、省電力のYプロセッサを搭載しています。またProと違って(そもそもイラナイという人もいるかもしれませんが)Touch Barがありません。個人的にもTouch Barはあまり活用できていません。Pixelmatorといったアプリを使う場合などには役立つようですが。一方、Touch IDは間違いなく便利です!

「みんながきっと好きになる」
ここ数年のあいだにMacBook Proを購入した人がいたら、最新のMacBook Proに対して心がどよめく人も出てくるかもしれません。もちろん欲しくなるという意味で、です。
バタフライキーボードがうまく機能しなくなったら、買い替えを検討しても良いのかもしれません。米Gizmodoスタッフの多くは、私がこのレビューを出す前に、というか販売開始とほぼ同時に購入に踏み切っていたようです。最新のMacBook Pro 13インチは、おそらくマックユーザーの多くが愛すべき1台となることでしょう。
README
・ついに来た、素晴らしいキーボード
・安定したパフォーマンス
・やはりTouch IDは素晴らしく、Touch barは微妙。
・最新で動きの良いプロセッサは安くない。
・みんなきっと好きになる。