MIT「太陽光発電に中古のEV用電池を使うと60%お得だよ」

  • 31,850

  • author 岡本玄介
MIT「太陽光発電に中古のEV用電池を使うと60%お得だよ」
Image: MIT News

EVの普及で直面する、光と影にスポットライトを。

MITが、電動自動車(EV)で使用済みになった中古の充電池の、次なる使い途を提案するための、研究結果を発表しました。それは、太陽光発電に再利用すると良いのだそうな。

太陽光発電には中古品じゃないと採算が合わない

電動自動車(EV)が台頭してくるに連れ、我々は搭載された充電池が古くなった場合にどうするか? という問題に直面するようになります。新品に交換するのは容易いことかもしれませんが、古い充電池をゴミにするのでは、あまりにもったいない話です。一方、太陽光発電に使われる充電池は、新品だと採算が合わないのだそうです。

INTERESTING ENGINEERINGいわく、MITが数々の経済シナリオを検証した結果、新品の価格の60%以下に下回った場合に、やっとコスト面で採算が取れるようになると伝えています。

とはいえそんなに簡単でもない

しかしながらMIT Newsでは、まだまだ技術的に多くの問題があると書いています。それは、お下がりをどう検査して、複数の充電池をいかに同一レベルに揃えるか? またEVから外して運送するコストとの折り合いはどうか? 中古品がいつまで正常に機能するか? などなど、長期的に検証を続ける必要があるようです。言われてみればごもっとも、ですね。

もっと古くなった充電池は粉砕して再利用へ

太陽光発電で二次利用された電池は、必要な素材が抽出されてまた電池に生まれ変わることもあるようです。

Video: Drehmoment/YouTube

ドイツのDuesenfeld社は、EVの充電池を粉々にして、そこからグラファイト、イオン、マンガン、銅、アルミニウム、リチウム、ニッケル、コバルトといった貴重な素材を取り出します。それを使って新たなリチウムイオン電池を生産することで、CO2の排出量を最大で40%削減できるようになるのだそうです。それは1トン分の廃棄充電池を使うと、4.8トン分のCO2になるそうな。


地球温暖化防止&環境問題対策として、パっと思い付くのは太陽光発電と電気自動車ではないかなと思います。そのふたつの需要と供給が合致するのは運命のようですね。MITの博士研究員マシューズ氏は、「技術的にも経済的にも、上手くいく可能性がある」と話しています。私たち消費者が目にするところではありませんが、期待できそうですね。

Source: MIT News, YouTube, Duesenfeld via INTERESTING ENGINEERING

    あわせて読みたい

    powered by