喋りも動きもスムーズでナチュラル。
子供と話して遊んで相談相手になって、社会的、感情的、認知的な学習を促進するソーシャルロボット「Moxie(モクシー)」。これは顔全部がディスプレイとなっており、アニメのキャラみたいに表情が豊か。さらに話術も巧みで、自然なコミュニケーションができるように作られています。
豊富なコンテンツに加えて、毎週のテーマやミッションに合わせた、遊びをベースとした学習を提供するので、子供を飽きさせることがありません。
SF短編映画みたいなプロモーション映像をどうぞ。
フラットウッズモンスターみたいなトンガリ頭も可愛いですが、Netflixシリーズ『ブラック・ミラー』シーズン5に登場したアシュリー・トゥーが現実になった感があります。
ロボットは子供の学習に役立つ
製造しているEmbodiedいわく、1万件以上の育児に関する学術研究にて、ロボットと子供の相互作用が、学習意欲の向上を促進すると示されている、とあります。そして「Moxie」を使った予備テストにて、子供の感情調節、会話スキル、友情スキル、自尊心などの改善が見られたという報告も。
開発にあたったのは、エンジニア、ロボット工学者、神経科学者、子どもの発達の専門家、ストーリーテラーなどのプロフェッショナルたち。彼らがチームとなり、数年にわたって「Moxie」のためのメソッドを考案したのだそうです。
大人が見れば単なるお喋りロボットですが、子供にとっては実際目の前にある存在がコミュニケーションをとってくれれば、疑うことなく人間同様にお付き合いしてくれます。そんなロボットが学習を指導してくれるので、子供にはスっと入っていけるわけです。

特に現代は、インタラクティヴなキャラクターコンテンツが豊富な時代ですからね。もはや何がリアルで何がバーチャルか、大人でも混同してしまうようなもので溢れています。
子供について学習し、プライバシー保護もバッチリ
「Moxie」は使うたび、子供の個性を学び、その子に合わせたコンテンツを提供するようになります。そこで気になるのがプライバシーの問題ですが、最高レベルのセキュリティーで暗号化され、暗証番号を設定した親だけが復元できます。繊細な情報は、児童オンラインプライバシー保護法の下、しっかり管理されます。
サブスクでコンテンツやサービス享受
お値段は、1年間のサブスクリプション料金込みで1,499ドル(約16万円)。公式サイトより頭金50ドルを入金して購入できるようになっています。発送は数量限定で秋を予定しており、次年度から月額59.99ドル(約6,400円)のサブスク料金がかかります。
サブスクの内容は、新着コンテンツと機能面の定期更新、クラウドにあるリソースの無制限利用、親のためのアプリが使えて、専門家による育児のヒントが貰え、オンラインのポータルサイトが利用できるなど、便利なサービスが受けられるようになっています。
いろいろと安くはありませんが、可愛い我が子のためと思えば、出しちゃう親御さんは多いでしょうね。非英語圏の人なら、英語学習も兼ねて一石二鳥かも?
Source: YouTube, Embodied via IEEE SPECTRUM