エッチでムフフな妄想やめてね~。
どのスマホを買っても、もはや折りたたみ仕様でもなければ、たいした違いはないなんて時代を迎えています。ところが、このほど世界各国で販売が開始された「OnePlus 8 Pro」をめぐっては、なんだかトンでもないカメラ機能がついてるって、いまひそかに話題のようなんです。えっ、レンズの先の被写体が透けて見えちゃうですって?
たとえば、Ben GeskinさんがTwitterアカウントから公開した、こちらのビデオでは、みごとにApple TVの中身が丸裸に写っちゃってますよね! どうやら最上位機種のOnePlus 8 Proでは、通常の「OnePlus 8」で搭載されていない、ユニークなPhotochromフィルターによるカラーフィルター効果が利用でき、これを使うと、赤外線カメラの原理で、中身が透けて見えるんだそうですよ。

こちらは、ちょっと昔のSony TVのリモコンです。ほら、カラーフィルターで撮影すると、中の電池やシリアルナンバープレートのような、普通は目に見えないものが浮き上がって見えてきますよね?

えっ、てことは、もしや、これって人を写したら、服の中まで見えちゃう? けしからん、けしからん。そんな妄想に駆られ、早速ですけど、米GizmodoのSam Rutherford氏は、鏡に映った自分をセルフィーで撮影…。あれれ、別に透けてませんよね。

そもそも、たとえガジェットを撮影しても、すべてがすべて中まで見えるのではなく、こんなふうに、別のリモコンを撮影すると、カラーフィルターをオンにしようが、オフにしようが、ほぼ違いはありませんでした。

キャンドルをTシャツに包んで、透けて見えるかチェックしてみます。うーん、あんまり期待したほどには、透けないですよね? えっ、どんな期待してるの?

厚手の濃い色の生地よりは、薄手のもののほうが、透けて見えやすいような錯覚はあるかもしれません。でも、それって、別に特殊なカラーフィルター効果に頼らずとも、たとえば、セレブ撮影が専門のプロカメラマンとかなら、なんとも見えそうで見えないセクシーショットを撮るのなんてお手のものだったりします。

要は、OnePlus 8 Proの背面にある、48メガピクセルのメインカメラ横の5メガピクセルセンサは、X線撮影で服まで透かしてしまうような、トンでもないカメラレンズではないということです。おもちゃレベルのカラーフィルターで、ちょっとした赤外線カメラの撮影効果を、手軽に楽しめますという趣向のものでして、IRシールドがないプラスチック筐体のものだったら、おもしろく使えるかな? そんな完成度だと期待して使いましょう。
それにしても、時代が進んで、スマホでX線撮影とかされちゃうようになると、盗撮魔から身を守るのが大変な時代がきてしまいそうですよね?