ガソリンの値段、まだまだ下がる? 原油価格に回復の見込みなしとも…

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ガソリンの値段、まだまだ下がる? 原油価格に回復の見込みなしとも…
Photo: Getty

コロナ温暖化ストップ?

いま世界では、新型コロナウイルス感染拡大のあおりを受けて、想像もしなかったような事態が進行しています。ゴールデンウィーク前には、ニューヨークで原油先物市場が、まさかのマイナス価格を記録! このところ、うんと値下がりしたガソリン価格から、身近に石油市場の異変を感じ取っているドライバーたちも少なくないでしょう。

そして、いま懸念されているのは、これが一時的な現象ではなく、今後の社会の在り方を変えるくらいのインパクトで続いていくことなんだとか。

石油企業「石油の需要がいつ戻るのか見当もつかない」

たとえば、Shell(シェル)Jessica Uhl CFOは、現在の石油の需要後退について、その影響は深刻で、しかもいつ元に戻るかの見当もつかないと、投資家たちに語ったそうです。世界の石油会社が今年失う売上高は、オランダのGDPを上回る巨額の1兆ドル規模となる模様。すでに米大手のChesapeake Energyの倒産話が伝わっており、そこまではいたらずとも、多くの石油会社が行く末を案じているとのことですね。

今回のような危機は、パリ協定がもたらすインパクトよりも、はるかに大きく社会を動かし、別の思考パターンの次元へといざなう潜在能力を秘めているだろう。

コロナウイルス禍に言及し、ShellBen van Beurden CEOも、このように語っています。

世界各国のロックダウンの影響で、人々は移動しなくなってしまいました。そもそも職を失った人も少なくなく、そのあおりからあらゆる需要が低下しています。それは単に乗り物を使わなくなったということにとどまらず、プラスチック製品の購買意欲が失せることにまでつながっており、需要がV字やU字で回復するとは、もはや当の石油会社も期待していないとのことですよ。

せいぜい長らく需要低迷したまま続き、その先にドンと回復するL字型を期待してもいたのですが、いまとなっては、それも望み薄との声が聞かれています。

次々と原油を掘削しては、売りさばいて儲けを出す。そんな当たり前だったビジネスプランが、石油会社存亡の危機ともいうべき需要後退と株価の急落で、揺らぎに揺らぐ時代を迎えました。もしや、この先には、利益追求型ではない、石油事業の国営化といった、究極の選択肢しかないなんて流れが待っていたりするのかもしれません。

ただし、このままいけば、地球温暖化問題は解決へと向かい、結局は人類社会のためになったというシナリオの展開もあったり? どこまでコロナが世界を変えてしまうのか、まだまだ予断を許さない状況が続いています。

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