『フォートナイト』からパトカーが消えた? ゲーム業界にも反人種差別運動の余波が…。

  • author R.Mitsubori
『フォートナイト』からパトカーが消えた? ゲーム業界にも反人種差別運動の余波が…。
Image: FortniteJP/Twitter

こんなときだからこそ、みんなで楽しく遊べるように、だね。

6月17日に待望のチャプター2シーズン3が開始した世界的人気オンラインゲーム、『フォートナイト』。当初は5月下旬に予定されていたバージョンアップが延期に延期を重ね、ようやく配信されました。

ダウンタイムの後、大量のデータダウンロードに1時間もかかってやっと始まったシーズン3。わくわくしながらゲームスタートしてみると、一応チャプターは変わっていないのでマップは変更なしですが、これまでの街並みの半分が水没するという衝撃の展開にしばしボウ然…。サメは出てくるし、被り物をしたギャングみたいなのに襲撃されるし、なかなかのアップデート感でしばらくは飽きずに楽しめそうです。

新シーズンではパトカーが登場しない!

武器やアイテムなど、リニューアルされたものもたくさんありますが、そんななか世界中のプレイヤーの間で「アレが消えてる…」と話題になっているものがあるようです。Engadgetの記事によると、新シーズンからパトカーが一切登場しなくなったとのこと。フォートナイトのフィールド上にある車は、建築素材を収集するのに重要なアイテム(乗れるわけではない)。前シーズンまでは普通の乗用車やトラックに交じって、確かにパトカーがいましたが、そういわれてみれば今回のシーズンでは一切見かけなくなりました。

これに関してThe Wall Street Jouranal(WSJ)は「警察官によるジョージ・フロイド氏殺害事件に関連する情勢に配慮したもの」と見ているようです。開発元のEpic Gamesは今のところコメントを出していませんが、WSJの情報源によると、同社は政治的意図を発信するというよりは、世界中のプレイヤ―に対して「配慮をした」というスタンスのようです。

ゲーム界に広がる反人種差別運動の影響

アメリカでの事件を発端に、世界的に広がった反人種差別運動の影響はゲーム界にも及んでいます。たとえば『Call of Duty: Modern Warfare』を運営するインフィニティ・ウォードは自社のゲームタイトルについて「人種差別的なコンテンツの居場所はない」と異例の声明を発表し、GTAシリーズやレッド・デッドシリーズで人気のロックスターは事件後、2時間にわたってオンラインゲームをシャットダウンし、ジョージ・フロイト氏を追悼しています。

フォートナイトのEpic Gamesは以前、「政治的発言やアカウント名などを理由にプレイヤーを締め出すことはしない」、とThe Vergeに対して見解を発表しており、今回も表立った動きや発言はありません。とはいえ、フォートナイトは世界中に3億5000万人以上のプレイヤーがいますから、みんなが心おきなくゲームに没頭できるように、配慮せざるを得なかったのでしょう。

正直、私はプレイしていてもパトカーがいなくなっていることに気づいていなかったのですが、気づかずに楽しくゲームに没頭できた、ということこそがEpic Gamesさんの配慮のおかげなのかもしれません。世界がなんとなく元気がない今こそ、ゲームの世界を守ろうと奮闘してくれるデベロッパーさんに感謝です。

2020年6月24日9:44 本文中に誤りがありましたので訂正しました。
6月29日13:15 初出時「シーズン」と「チャプター」の表記が逆になっておりましたため、修正いたしました。

Source: Engadget, The Verge

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