AmazonのBLM運動支持表明で寄せられた批判メール、ジェフ・ベゾス氏が怒りの公開

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  • author そうこ
AmazonのBLM運動支持表明で寄せられた批判メール、ジェフ・ベゾス氏が怒りの公開
Image: shutterstock


怒りのベゾス。

ミネアポリスで起きた警察官による暴行事件。ジョージ・フロイドさんの死をきっかけに全米に広がっている黒人差別抗議デモ。この抗議活動のスローガンになっているのが「Black Lives Matter (BLM)(黒人の命は大切だ)」。多くの企業がこのスローガンを掲げ抗議運動を支持しています。米Amazon(アマゾン)も「Black Lives Matter」をトップページにバナー表示し活動を支援しています。が、これをよく思わない人から、AmazonのCEOであるジェフ・ベゾス氏のもとに多くの批判メールが届いているのだとか。そんな批判メールに激怒しているベゾスCEO。自身のInstagramで批判メールとそれに対する返信メールをスクリーンショットで公開しています。

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I got this email from a customer and wanted to share my response.

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メールの主張はAll Lives Matter!

ベゾス氏が公開したMacyさんのメールの主張は「All Lives Matter!(命はすべて大切)」。

ベゾス氏の件から少し横にそれてざっくり解説すると、「All Lives Matter」は抗議活動序盤で大きく取り上げられた問題。人種差別で黒人が暴行を受けている話をしているときに「すべての命」に置き換えてボヤっとさせてくれんな! ということ。苦しんでいる人がいる横で、その苦しみを受けていない人間が「私もたいへんなんだよ?」って言っているようなもんだろうが! ということ。

ゆえに、ジョージ・フロイドさんの死を発端に起きている抗議活動では「All Lives Matter」ではなく「Black Lives Matter」が使われており、「All Lives Don't Matter Until Black Lives Matter(黒人の命が尊重されるまで、どんな命の尊さもない)」と、ある種の「勘違い」を指摘するコピーを使う人も多くいます。

というわけで、ベゾスCEOのメールに戻ると、Macyさんは黒人の命の尊さだけをトップページに掲載するとは何事だ! と言っているわけです。これに対するベゾスCEOの返信メールがポストの2枚目。以下、氏の返信文を翻訳しました。

Macyさん、私はあなたの意見には反対です。「Black Lives Matter」は、他の命は大切ではないと言っているわけではありません。Black Lives Matterで訴えるのは、人種差別と黒人のみなさんが直面している不条理な法的リスクです。私には20歳の息子がいますが、彼が、たとえば警察に身柄を拘束されたとして、まさか窒息死させられるのではという不安はありません。心配するようなことじゃないからです。しかし、子を持つ黒人の親はそう言えない状況にあるのです。

この抗議活動によって、あなたやその他多くの人がそれぞれの生活で抱える不安や心配事が減るわけでも、拒否されるわけでもありません。ただ、それでも私自身はこの問題を、我々の周りで今起きているこの活動を支援することをあなたにわかってほしいと思います。スタンスを変えるつもりはありません。

Instagramでもう1通のメールも公開

ちなみに、ベゾスCEOのInstagramでは、Macyさんのメールのひとつ前にも氏に寄せられたメールが公開されており、こちらはベゾスCEO怒りの公開処刑です。メールの内容は完全なる人種差別発言。ベゾスCEOはコメントで「この手のヘイトは隠されるべきではない。しっかり表に出してこそ。(中略)あなたのような顧客はいないほうがせいせいする」と書いています。

ベゾスCEOいわく、公開されたメールはほんの一部。ある程度は予想していたとのことですが、それでも多くの批判メールが寄せられているといいます。願わくは、それを凌駕する数の応援のメールが、または批判メールを送っていないすべての人が人種差別に真っ向から抗議できる人であってほしいものです。

Source: Instagram



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