いま、ベストなタブレットOSは? iPadOS、Windows、ChromeOSを比べてみた

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いま、ベストなタブレットOSは? iPadOS、Windows、ChromeOSを比べてみた
Image: Alex Cranz/Gizmodo US

Apple、Google、Microsoftの違いに注目ー。

新たにタブレットの購入を検討している人も、キーボードと合わせてデスクトップのようにタブレットを使えるようにしたいと考えている人も、Windows、iPadOS、Chrome OSを比べてみるとアプローチの仕方に明確な違いがあることをご存知でしょうか?

いまベストなタブレットOSはどれか、米GizmodoのDavid Nieldが紹介しています。タブレットの使い方はきっと十人十色であること、どのように使いたいかによって相性も変わってくることは大前提ですが、以下のポイントを抑えておいて損はないかもしれません。


Windows

Windows(ウィンドウズ)は2012年、Windows 8の頃からいち早くタブレットフレンドリーな姿勢を示してきました。Windows 10では「デスクトップモード」と「タブレットモード」の切り替えが可能です。

Surfaceなどのスマートな外観のデバイス、Windowsの柔軟性、タブレットフレンドリーなモードに簡単に移行できることなど、2-in-1デバイスに期待できることは多数。ラップトップとタブレットのハイブリッドで、両方の世界の良いところを詰め込もうとしているのがわかります。

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Windowsタブレットモードスタートメニュー
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ほとんどの2-in-1デバイスでは(たとえば、キーボードカバーを取り外して接続したときなど)タブレットモードと通常モードが自動的に切り替わります。もちろん、アクションセンターから手動で切り替えることも可能。

スタートメニューが拡大して画面全体に表示され、タスクバーが大きくなり、タッチスクリーンキーボードが機能し、通常のWindowsスナップグリッド(ウィンドウを左右にドッキングする)が4つではなく2つのパネルになり、画面を2つのアプリに分割することができるようになります。ファイルエクスプローラーは基本的にボタンとテキストが大きいだけなど、まだ完璧とは言い切れませんが、それでも多くは機能します。

WindowsがタブレットOSとしてどれだけ効果的かは、実際に使用するソフトウェアによって異なるでしょう。Officeや組み込みのメールクライアントなど、Microsoft(マイクロソフト)独自のプログラムはこうしたモードを考慮して設計されているのがわかります。Officeリボンでさえ、タッチスクリーンで操作するのはそれほど難しくありません。

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Windowsではタブレットモードでも、フルデスクトップアプリ、デスクトップウェブアプリを実行できる
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非マイクロソフト製のソフトウェアには、あたりはずれがあります。Google Chromeは順応性が高く、わずかに大きめなインターフェイスを備えています(デスクトップウェブ全体を利用できるのは素晴らしい!)が、フォトショップのように複雑なプログラムは、タブレットモードでは快適とは言い切れません。機能はしますが(たとえばiPad用フォトショップのように)指で操作するようには設計されていない印象があります。

Windowsは2012年から改良を重ねてきたとはいえ、いまの段階ではタブレットでの使用よりもデスクトップOSらしさが強くあります。実際のメニュー、キーボード、設定、その他すべて正常に作動しますが、マウスやキーボードを接続することでより適切に機能することもあります。すべてのデスクトッププログラムがスムーズに動くことは期待しない方が良いかもしれませんが、それも現時点では、タブレットデバイスでデスクトッププログラムを実行できることの“見返り”と思ったほうが良いのかもしれません。

iPadOS

iOSからの脱却を果たしたiPadOS。Apple(アップル)がタブレット独自のOSを開発したのは、おそらく賢明な決断だと評価できるでしょう。Dock、Split View、Split Screen(スプリットスクリーン)などもタブレットならではのコンポーネントとして利用できます。アップルの最近の動きで注目すべきは、マウスやトラックパッドに対応したこと。

こうした機能は、タブレットをラップトップのように使用するうえで役立つことはもちろん、タブレット使用の最適化にもなります。iPadOSは、デスクトップOSとしても機能するタブレットOSを目指しているという意味でWindowsとは真逆のアプローチをとっています。タブレットOSとしては、間違いなくWindowsよりもうまく機能しますが、注意すべき点もいくつか指摘できます。

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iPad OSの「Split View」
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ひとつがSplit View。Windows OSアプリはどんなウィンドウのサイズでもうまく機能する一方で、iPadOSアプリは画面分割するとさほど快適に機能しないことがあります。また、iPad用Safariはデスクトップブラウザに近い体験を提供しようとしていることは感じられますが、タブレットでWebの機能を最大限活用するには、現時点ではWindowsの方が適しているでしょう。

とはいえ、iPadOSの設定画面やメール、マップといったネイティブアプリは、Windowsよりも自然で快適に感じられます。こうしたコンポーネントは、マウスとキーボードの操作というよりタッチスクリーンで使用するために構築されたアプリとなっています。

アプリによってエクスペリエンスが異なるのは、Windowsと同様。たとえば純粋にタブレットとして使用する場合、iPad用フォトショップはWindows向けよりも使いやすくなっています。Microsoft Officeアプリでさえも、タブレットモードで使い続けるとiPadのほうが適切に機能するように感じられます。

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iPadOSでは、ほぼどんな操作もスムーズで直感的!
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Netflix、Gmail、Dropboxといった定番のアプリも、Windowsのタブレットモードに比べてiPadアプリのエクスペリエンスは優れています。一方で、Webインターフェイスが必要なケースでは、多くの場合Windowsの使い勝手が好まれるかもしれません。iPadアプリはより直感的な動作が期待できます。

多くの場合、タブレットモードを維持するタブレットではiPadOSが使いやすく、ホーム画面、ドック、ウィジェットなどは、Windowsの拡張スタートメニューよりも優れた開始画面インターフェースになっています。一方、Windowsは、タブレットとデスクトップOSを異なるモードとして扱うため、タブレットとデスクトップOSの切り替えを得意としています。モバイルで使用するアプリ、デスクトップ、デスクトップウェブで使用するアプリがどれほどあるかを考慮したうえで検討するのもひとつの手です。

Chrome OS

Chrome OSは、WindowsやiPadOSと比べて、あまりタブレット使用に多くの関心を示していないようです。ただ、多くのChromebookが2-in-1であることから注目しておくべき部分もいくつかあります。

Chromebookでタブレットモードに切り替えるか、タブレットでChrome OSを購入すると、インターフェースがわずかに変わります。ホーム画面がアプリアイコンで覆われ、新しいアプリスイッチャーボタンが右下に表示されます。基本的には、Chromeブラウザを指先で動かしながら使用することになりますが、(膨大な文書処理を除けば)そう悪いものではありません。(もはや膨大な量の文書処理はすべてのタブレットOSであっても苦痛でしたね。)

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Chrome OSはタブレットモードでもそう変わらず。
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たとえば、iPadOSでGmailアプリを使用するほどスムーズではありませんが、ウェブでGmailを使用するのもそう悪くありません。繰り返しますが、どんなアプリをよく使うか、何をタブレットで実行しようとしているかによって異なります。

Chrome OSに組み込まれたAndroidアプリのサポートも得られます。これで本質的には、Chrome OSタブレットとAndroidタブレットの両方のデバイスが手元にあることになります。AndroidタブレットアプリでNetflixやSpotify、Plex、MicrosoftのOfficeといったアプリを使おうとしても、問題なく動作します。 もし、Androidアプリを使用したくない場合は、代わりにウェブアプリに切り替えるという選択肢も。そしてこのようにフルWebアプリへのアクセスを可能にすることこそが、Chrome OSがタブレットOSとして優れている点でもあります。

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Chrome OSには「Play Store」やアンドロイドアプリが組み込まれている
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アプリの切り替え、2つのアプリを並べて表示、あるいはスクリーンキーボードを使用する場合、Chrome OSにはiPadOSやWindowsのような洗練された機能はありません。AppleやMicrosoftのデバイスとは違って、キーボードをドッキング解除したりあちこちに動かしたりすることもできません。

一方でWindowsタブレットやiPadと比較したときに、Chrome OSを実行しているタブレットで強みとなるのがGoogleアシスタントへのアクセスが簡単なこと。アシスタントやウェブアプリをよく使う人であれば、Chrome OSタブレット(あるいは2 in 1)が役立つ場面も多いかもしれません。

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