ボーイングの宇宙カプセル、飛行士たちはVRで訓練する

  • author 岡本玄介
ボーイングの宇宙カプセル、飛行士たちはVRで訓練する
Image: SPACE.com

2社のコックピットがぜーんぜん違う!

NASAからの発注で、SpaceXの「クルードラゴン」と並んでBoeing(ボーイング)社が作る宇宙カプセル「CST-100 スターライナー」。SpaceXは5月30日にISS(国際宇宙ステーション)への有人飛行と合体を成功させましたが、ボーイングまだまだその段階にありません。

スイッチだらけのコックピットになる

「CST-100 スターライナー」は訓練用にVRプログラムが導入されおり、その資料映像から内部がどんな感じになるのかが判明しました。Futurismによりますと、これはフィンランドにある、スタートアップ企業Varjoが作ったVR訓練システムとのこと。

collectSPACEによりますと、ボーイングの開発者はゴーグルにVarjo's VR-2を、そしてコントローラーにはValve Indexを使ってソフトを作っていると説明があります。尚、このコンローラーは触覚フィードバックを感じるようになっているそうな。宇宙飛行士たちもこの組み合わせで訓練をすることになるのでしょうか? それともフリーハンドで?

Video: collectSPACE/YouTube

いかにも宇宙船のコックピットのように、ボタンやツマミやスイッチ類がビッチリ並んでいますね。ジョイスティックも見られますが、ディスプレイに映るUIは黒い背景で白・ピンク・黄緑色で描画されるシンプルさ。かつてボーイングも開発に関わった、スペースシャトルの遺伝子を感じます。ちなみにcollectSPACEでは、ふたつ並んだディスプレイはiPadとほぼ同じサイズで、宇宙での移動速度や軌道といった飛行データを表示するようです。

SPACE.comいわく、「スターライナー」に乗るのはボーイングのクリス・ファーガソンとNASAのマイク・フィンク、そしてニコール・マンの3名が決まっており、彼らはこのVRで訓練を重ねていくとのことです。またコロナ禍で実地訓練ができないものの、サーバーと繋げて使うVRならそのハードルを乗り越えられるのも利点となっています。

SpaceXはもっと直感的に操作する

一方、「クルードラゴン」にはフルカラーで、現代のテレビゲームを想起させるUIが搭載されています。「スターライナー」は物理的なボタンばかりですが、こちらは宇宙服を着たまま、グローブで操作できるタッチスクリーンが横一列に並んでいます。

Video: SciNews/YouTube

ちなみにISSに合体したときは、足元のハッチに向かってシートから滑り降りるようにしてISSに乗り移っていました。

宇宙服も違う

SpaceXは伝統的な白黒ですが、ほっそりしてスタイリッシュな宇宙服を採用しています。ですがボーイングは青いのがまた対照的です。

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Image: NASA

地上では重力下で手指を動かして訓練しても、一度宇宙に飛び立てば両腕がフワっと浮いた状態での操作になりますよね。てことは、プールの中で防水ケースに入れたiPadを操作するような感じになるかなぁなんて思ったり…?

Source: YouTube (1, 2) , NASA via Futurism via SPACE.com, collectSPACE

※2020/06/24 19:40:初出時、不明瞭な箇所がございましたので、追記修正いたしました。また、タイトルを変更いたしました。

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