そして、夢見る男である。
ダイソン印の電気自動車。創業者ジェームズ・ダイソンが私財を投じてまで実現させたかった電気自動車。はかなく散ってしまった夢の電気自動車。もし、プロジェクトが成功し完成していればどんな車になったのか、ダイソン公式ブログにてラフスケッチや開発の様子、試作車の画像などが公開されています。

なかなか長いブログ記事ですが、ポストしたのはダイソン氏本人。彼がいかにダイソン印の電気自動車に熱中していたかがわかります。初めてのダイソンの試作車(SUV)を運転した時のことを振り返り「初めてうちのヘアドライヤーや掃除機の試作品を使ったときと全く同じ気持ちになりました。楽しかった」と語るダイソン氏。モーター、バッテリー、インテリアデザインと、車の様々なパーツごとに思いが綴られています。


ダイソンの電気自動車プロジェクトが終了したのは、昨年の10月。なぜ、今ブログ記事でプロジェクトを振り返っているのでしょう。プロジェクト進行当時、チームが拡大するのに伴い、2017年にダイソンはイギリスのハラビントンにある元軍事飛行場の土地の一部を購入しました。
実は、ダイソンは今、この敷地で対新型コロナのため人工呼吸器プロジェクトの真っ最中。そして、コロナ収束後は、ロボティクスや環境問題の専門チームのホームグラウンドとなる予定なんだとか。「この土地で、これからまたワクワクするような何かがきっと生まれる」というダイソン氏。ハラビントンという土地は、これからダイソン社員によって夢の出発点という意味を持つことになるのかもしれません。
