呼吸のチェックで健康管理ができる「Lumen」レビュー:自宅待機中の減量サポートに成果あり!

  • author Victoria Song - Gizmodo US
  • [原文]
  • Rina Fukazu
呼吸のチェックで健康管理ができる「Lumen」レビュー:自宅待機中の減量サポートに成果あり!
Photo: Victoria Song (Gizmodo)

本気な人向けガジェット。

代謝トラッカー「Lumen」は、アプリやガジェットで日頃の運動・食事習慣の管理をサポートしてくれるというもの。米GizmodoのVictoria Song記者が6週間コツコツと使ってみた感想をシェアしています。


カロリー管理が面倒に感じる人ならば、マクロ栄養素の計算はもっと骨の折れる作業。呼吸の分析によって脂肪や炭水化物が燃焼しているかチェックできる代謝トラッカー「Lumen」の宣伝メールが私のもとに届いたときには、もうすでにあらゆる方法を試していました。だからこそ考えました...よし、これはやるしかない! と。

Lumen

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Photo: Victoria Song (Gizmodo)

これは何?:ポータブルな代謝トラッカー

いくら?:350ドル(約3万7500円)

好きなところ:マクロ栄養素決定からの推測データ、優れたアプリエクスペリエンス、ゴールに合わせて食習慣を調整できる

好きじゃないところ:最初のキャリブレーション(調整)が面倒

「代謝トラッカー」とは

朝一番にデバイスを使うと、アプリを通じて結果に基づいた栄養プランが得られます。具体的には、デバイスを口に咥えて息を吸い込み、10秒間息を止めてから息を吐く。これを3回繰り返すと、1〜5段階のスコアが出てきます。

スコアが1〜2だと主に脂肪を、3は炭水化物も脂肪も、4〜5は主に炭水化物を燃焼していることを意味します。こうした結果(過去数日分〜朝の測定分)に基づく推奨されるダイエットプランがアプリでチェックできるようになっています。

プランはゴール(健康的な減量、イベントに向けた集中トレーニングなど)によって異なります。使い始めてから4週間経過すると、"代謝の柔軟性"なるものを示すスコアが取得できるようになります。これは、体がうまく脂肪と炭水化物を切り替えられれば、代謝の効率性が上がり、必要な成果を得やすくなるという考え方が根底にあるようです。

そもそも「代謝トラッカー」と聞いて私が最初に思い浮かべたのは、今の代謝の状態を教えてくれて、どうすれば代謝が上がるかアドバイスをくれるもの。ただ実際は、目標に合った栄養素を摂れているか確認できるツールといった印象です。

なぜ、脂肪と炭水化物なのか

脂肪と炭水化物の話全体に馴染みがない方のために、簡単に説明すると次の通りです。たとえば体重を減量したい場合、炭水化物をカットして、体が脂肪を主要なエネルギー源として使うようにするのがひとつの方法として最近注目されています。これは、低炭水化物ダイエットとして知られるアトキンス・ダイエットケトン食などが背景にあるアイデアです。

すぐに結果を出したい場合は、分解がより簡単で素早くブーストできる炭水化物の燃焼が魅力的かもしれません。多くの炭水化物をグリコーゲンとして筋肉に蓄えることができるのは、過剰分が脂肪に変わる前の段階です。難しいのは、(特に持久力のあるアスリートの場合)ワークアウトを強化するのに十分な炭水化物が必要な一方で、あまり動かないときには脂肪を燃焼する必要があること。そのバランスを知ることが簡単ではないのは、プロのアスリートに栄養管理チームがつくことからもわかります。

おそらくLumenの位置付けは、こうした個人の栄養管理をサポートするガジェット。6週間にわたって使ってみて「新陳代謝を強化することができた」とまでは言えませんが、食習慣がトレーニングや減量にどう影響するのか理解が深まった実感があります。

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Photo: Victoria Song (Gizmodo)

計画通りにいかない日々が続くと…

ガジェットはよくできていて、使いやすく、持ち運びにも便利です。ハイキングにも何度か持って行きましたが、中くらいのサイズのポケットにも簡単に収まってくれるのがうれしいところ。充電ドックが付属されていて、1回の充電で約1週間持ちます。

呼吸測定にかかる時間は2〜3分ほど。急いでいる朝には、永遠のように感じることも...。測定中は、ダースベイダーのような音がします(ここはカーブベーダーとでも言うべき?)。でも周囲からは、電子タバコを吸っているように見えるみたいです。詳しいやり方に関しては、説明動画があります。ただ最初のうちは、慣れる必要があるなという印象です。

感動したのは、アプリ。ゴールに合った予定がうまくいくか定期的に確認されます。初日は、1日わずか45グラムの炭水化物のみと設定されましたが、できませんでした(小麦類もパンも大好きなもので…)。毎日のように、計画通りに行かない日々を過ごしていたら、アプリがいくつかの質問後に目標を再調整してくれました。

アプリには、炭水化物として定義されるもの、どの食品にどれくらいの炭水化物が含まれるかといった有益な情報も掲載されています。食事のサジェスチョンもありましたが、個人的にあまり好きじゃないものばかり…。ただ、どんな食事にするべきか視覚化するのに役立ちました。

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Photo: Victoria Song (Gizmodo)

アプリではさらに、運動に関するリコメンデーションも提供してくれます。理想的には、ワークアウトの前と30分後に測定をすることになっています。いつでもできるわけではないのですが、実践できたときにはどの動きがどの燃焼につながるのか知るのに役立ちました。

たとえばワークアウト30分前の測定でスコアが3だったのが、運動後には1か2に。筋トレでも同様。一方、2時間のハイキングなど長いアクティビティを行なうと、その日の炭水化物摂取目安量が増えました。長い活動の前に燃料を補給する必要があるとき、どのタイプの炭水化物を選ぶべきかについてもわかります。

日頃から食事の記録アプリを使っている人は、Lumenによって不要になるかというと…、そうはいきませんでした。思ったよりもアプリ間を行ったり来たりすることも多いので特に最初のうちは面倒でした。

全体的なプロセスにキャリブレーションがあって、食事のタイミングに合わせて数日間に何度か読み取りが必要となります。食事を取る習慣がレギュラーでないという人は多少イライラするかもしれません。とはいえ一連のプロセスが完了すると、多くても1日あたりの測定は1〜3回になります(1日に何度も何度もワークアウトする人でなければ、の話)。

データの信憑性について

Lumenのテクノロジーは、いわゆるRER(respiratory exchange ratio)と呼ばれる呼吸交換比に基づいています。これは高価で、なかなか手が届きづらいもの。そのため、私には測定値がどれほど正確か測れません。ただ、たとえば午後9時半に巨大なパスタディナーを食べた翌朝のスコアは飛び上がっていたり、午後7時半に鶏胸肉やブロッコリーを食べた翌朝は下がっていたりして、基本的には予想通りの結果が出る印象です。一方、運動後などに予想と結果がズレたときもあります。アプリには予期外だった測定値について、関係ありそうな要因をログに記録するオプションもあります。

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Photo: Victoria Song (Gizmodo)

Lumen社によれば、技術は検証されているほか、創業者が独自の研究を発表しているとのこと。健康関連の分野においては、企業のいう"科学的裏付け"に対して幾分か懐疑的になってもよいと思っています。医療機器メーカーのなかには取り急ぎまとめた"研究"もあるので…(妊娠トラッカーのDaysyなど)。

一方、Lumen社の検証結果の焦点は、主に臨床RERテストに匹敵する結果を提供できるかどうか。この研究はサンフランシスコ州立大学の研究者によって執筆されたものだそうです。が、Lumenの背後にある企業Metaflow Ltd.によってサポートされたというメモもあります。外部による査定こそ受けていませんが、少なくとも同研究は方法論、研究デザイン、結果について大筋を示していて、信頼できるソースを引用している印象で、偽りや誇張した主張のエビデンスは見たかぎりなさそうです。

やってみる価値はあった!

多くの人が気になるのはデバイスやアプリを使ってみて成果はあるのかだと思います。私は6週間で3ポンド(約1.3キログラム)の減量に成功しました。ものすごく劇的ではありませんが、持続可能で健康的な数字だと思っています。(正確性は不明ですが)家にあるスマート体重計でも、筋肉が増えて脂肪が減ったことが示されていました。

ランニング中の持久力はたまに快調でたまに不調でしたが、何ヶ月も苦戦していたプラトー(向上できなかった)状態から抜け出すことはできました。こうした成果は、Lumenのおかげなのでしょうか? 120%そうに違いない! というよりも、うまくサポートしてもらった感じがあります。

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Photo: Victoria Song (Gizmodo)

どんな人におすすめなガジェット?

もうひとつ書いておきたかったのが、Lumenはファスティングを推奨することがあること。ただし、夕飯を午後8時までに済ませて、翌朝の朝食まで間食をしないようにして、夜間の12時間空腹状態にすることが勧められるといった程度です。夕食後にアイスクリームをやめられなかった日もあります。だからといってアプリがどうこう文句を言ってくるわけでもないんですけどね。摂食障害などに苦しんでいる人はひとつ考慮したほうがよいところかもしれません。

Lumenは350ドル(約3万7500円)で、決して安くはありません。でも、パーソナルトレーナーや栄養士についてもらったり、フィットネスアプリなどにかかる月々の費用と比べたら、ウェルネス・フィットネス系ガジェットとしての機能も十分で、サブスク費用もかからないのがポイント。

もしカジュアルに始めてみようという人がいたら、正直ちょっとキツく感じることもあるかもしれません。逆に、すでに食事の記録や運動、栄養管理について真剣に取り組みたいという人には最適です。私はLumenを使って6週間になりますが、まだまだこれからも(ガチで)数ヶ月以上使っていきたいなと考えています。

まとめ

350ドル(約3万7500円)のガジェット。呼気を分析して炭水化物や脂肪の燃焼を確認。

アプリのエクスペリエンスはよい。ただ、最初のキャリブレーションが面倒。

デバイスとしてデザイン性が高く、持ち運びにも便利。

劇的に代謝を上げてくれるわけではなく、目標に沿って最適な栄養バランスが取れているか確認するもの。

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