電球の光のわずかな振動だけで会話を盗聴できる方法が編み出される

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  • author Andrew Liszewski - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岩田リョウコ
電球の光のわずかな振動だけで会話を盗聴できる方法が編み出される
Image: Cyber Security Labs @ Ben Gurion University/YouTube

え、こんな簡単に盗聴されちゃうの!?

2020年、思ったよりストレスフルな年となっていますが、こんなに簡単に盗聴できてしまうというストレスが増えそうです…。イスラエルのネゲヴ・ベン=グリオン大学とワイツマン科学研究所の共同研究で、たった10万円ほどの器具で簡単にちょっと離れた部屋の話が聞こえる方法がわかりました。しかも電球の光の動きだけで

これまでも盗聴は、盗聴器、スマホ、パソコンのマルウェアなど色々な方法でおこなわれてきています。どれもその部屋に仕掛ける、またはその部屋にある機械にアクセスするといったものです。これは盗聴されている側が気づけば取り外されたり削除されたりするものなので、もちろん途中で盗聴ができなくなってしまう可能性が大いにあります。

今回編み出された方法は「Lamphone」と名付けられた遠い距離から仕掛ける機械なしで盗聴できるもの。必要なのは盗聴したい部屋の窓、そしてその部屋に灯が灯っていることだけ。Lamphoneにはシグナル解析できるラップトップと部屋の電球を観察するための望遠鏡、そして電球を電気信号に変換するセンサーがついています。

Video: Cyber Security Labs @ Ben Gurion University/YouTube

音波は見えるものではありませんが、物に当たるとその物は振動します。もちろん人間の目では見えませんが、機械ならその微々たる震えを感知することができるのです。話し声の音波が電球に当たり、その電球の振動から音を再現するわけです

動画でもその技術を見ることができますが、25メートル離れた部屋でかかっていた曲、もちろん直接聞くことはできませんが、Lamphoneではしっかり認識をして再現。見事音楽識別アプリのShazamで曲名が判別されました。またトランプ大統領のスピーチを流したところ、Googleの音声認識でスピーチの内容が記述されました。なんとなんとです。

電球のタイプは関係ないのですが、例えば壁や天井に埋め込まれている電球や、笠のついたランプなど、どういった形状で電球がセットされていた場合効果的なのかははっきりわかりません。ただこんな簡単に外から会話がわかってしまう方法が編み出されたことは、ちょっと怖いですね。これ、この先何に使われるのでしょうか…。

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