元アップルとNASAのエンジニアがリスのために「サスケ」を作った

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  • author 中川真知子
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元アップルとNASAのエンジニアがリスのために「サスケ」を作った
Image: Mark Rober/YouTube

リスをみくびっていた。

コロナの自粛中にDIYが無茶苦茶流行ったそうですね。かく言う我が家も、父が鳥の巣箱を庭に設置しました。まだまだ空っぽの巣箱ですが、近い将来小鳥が見られるとといいなと楽しみにしています。

でも、鳥を愛でたいと思っても、なかなかうまくいかない人も。Cnetによると、鳥の餌やり機を買ったはいいけれど、期待に反してリスが餌を食べてしまい困ってしまったらしいんです。で、「アンチ・リス」をうたう餌やり機を何回か買い換えたにもかかわらず、リスに食べられてしまうので、リスの欲求と自分のリスに対する興味と探究心を満たすべく、リス用「サスケ」を作っちゃったんですって。

では、早速どんなものだったのかご覧ください。

Video: Mark RoberYouTube

リス用サスケを作ったのは、元アップルとNASAのエンジニアであるマーク・ローバー氏。これまでにも英知を凝らしてさまざまなトラップ(?)を作ってきた人です。

4匹のリスが挑戦

挑戦するリスは次の4匹。

Rick(リック、500g):ずる賢い、臆病

Marty(マーティ:500g):ずる賢い、臆病、リックと常に一緒

Frank(フランク:500g):勇気がある、間抜け

Phat Gus(太っちょガス、800g):食べるのが好き、不精

チャレンジャーのリスたちは、最初は障害物に戸惑うものの、頭を使ったり、仲間を見て学習したりして次々にクリアしていきます。スリンキー(ビヨンビヨン伸びるおもちゃ)には手こずったようですが、それでもしばらくするとジャンプすればよいと理解します。リスの学習能力ってスゴい。しかも、身体能力にすぐれまくっていて、3メートルくらいならば軽々ジャンプ。フランクは障害物をショートカットして6メートルジャンプも披露しています。

ちなみに、「Phat Gas」は実験の途中で男の子ではなく、妊娠中の女の子であることが判明して改名。太っちょのガスではなく、「Phantastic Gus(ファンタスティック・ガス)」になり、特徴も、かわいくて健康的な食欲になっています。

実験は主に朝6時〜10時の間に行なわれたようですが、ファンタスティック・ガスが妊娠中だということが判明して以来、彼女の体に負担にならないように落ちたり吹っ飛ばしたりする仕掛けは手動にしたそう。

どのリスも最初は手こずっていたものの、慣れてしまうと全てのコースを40秒以下でクリアするようになったんですって。完全にクリアできるようになってからは吹っ飛ばし系の仕掛けをやめて、1週間は平和なコースを楽しんでもらったそうです。その後は、「不健康な習慣をつけたくないから」という自然リスペクトな理由でコースを撤収。でも、リスたちとの楽しい思い出として、庭にちょっとしたクルミディスペンサー付きガーデンテーブルを作ったそうです。か、かわええ…! ファンタスティック・ガスがかわええ。

この実験はリス虐待にはならないのか

落としたり吹っ飛ばす仕掛けのあるこのトラップですが、リスは猫と同様に常に足で地面を捉えて着地できるので、虐待にあたることはないだろうとのこと。それに、マークさんも奥さんも動物が大好きなので、傷つけるようなことはしていません。それ以前に、このサスケよりも高いところから落ちても平気なので、だいじょうぶ(だからといって、リスを捕まえてぶん投げるようなことは絶対にダメ)。

恐るべきリスの身体能力

特質すべきは、トラップの最後で吹っ飛ばされるときの着地の仕方。トラップが稼働してリスがネットに向かって飛ばされますが、飛ばされたときに瞬時に着地すべき場所をロックし、その目線を決して外すことなく体勢を整えます。しかもその判断にかかる時間は300ミリ秒瞬きするより短い時間で、瞬時に着地点の判断と視点ロックをしているわけです。

腕の動きにも注目です。吹っ飛ばされたときに両腕を思い切り外側に伸ばしますが、体に回転がかかるときは腕をしまい、回転を止めるときには再び腕を伸ばしています。これはアイススケーターが回転するときに腕をたたんで抵抗を少なくして速度をあげるのと同じです。

ロックダウンをここまで楽しんだ人がいるだろうか

ロックダウン中は多くの人が自然を楽しんだり、DIYをしたりしたことでしょう。でも、自分の持っている技術を駆使して、ここまで熱中できることをした人はそうそういないのでは。というか、自分にもこれくらいの探究心と技術と集中力と家族の理解があれば…!

なんだか、わけもなく「ステイホームをもっと楽しめばよかった。猫と」というもったいない気持ちが湧いてきました。きっと今からでも遅くない。とりあえず、バードウォッチングでもします。

Source: Cnet


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