普通の人が買うには高くてオーバースペックですけども。
Boston Dynamics(ボストン・ダイナミクス)社の犬型ロボット「Spot」が、ついに誰でも買えるようになりました。
目的に応じた3つの仕様があるのですが、最安の「エクスプローラー」が74,500ドル(約799万円)という、誰でも買えなさそうなお値段で出ています。
「Spot」は2019年9月末にローンチ映像が公開され、2020年2月に著名ユーチューバーのアダム・サヴェッジさんが開封の儀を行ない、屋外に連れ出して性能を試したことがありました。
あの当時はまだ一部のセレブしか持てなかったのが、今ではどのセレブでも持てるようになったのです。
3つの仕様と専門的な付属品
「エクスプローラー」以外はお値段が要相談の「エンタープライズ」と「アカデミック」があり、さらなるセンサーやソフトウェア、通信インフラ、複数機の管理など拡張機能が付属することになるようです。また「アカデミック」は認定された教育機関向けで、次世代のエンジニアを支援するべく割引価格になるとのことです。
人が分け入ることができない場所を偵察するのが得意な「Spot」。その背中に搭載するため、オプションがいくつも揃っています。たとえばノートPCやプロセッサーに接続するLANポートや360度カメラ、LiDAR、外付けCPUにGPUが、十万、百万円単位で販売されています。
ですがダチョウの首のようなアームはないようです。
これまでの使われ方
かつて「Spot」は石油プラットフォームでガス漏れや異音がないかパトロールしたり、東京の建設現場を歩き回ったり、はたまた新型コロナウイルス感染者を診察するためのテレプレゼンス・ロボットとして、ハイテク人面犬になるなどの活躍がありました。今後もそういった使われ方が想定されますね。
ペットにはできないけれど
これから幅広い層が購入できるわけですが、工場や危険地帯など、専門的な分野での使用が多かろうと思います。「Spot」は訓練を受けた専門家が2m以上の距離をとって、商/工業用に使うよう設計されており、人や子供がいる家庭内で使うときの安全性には配慮されていません。
もしペットにするなら、100万円以下で買える中国の犬型ロボット「A1」がアリなの…かも?
Source: Instagram, YouTube, Boston Dynamics via IEEE SPECTRUM