一般ユーザーもデベロッパーも、楽し。
日本時間6月23日午前2時からスタートする、Apple(アップル)のイベント「WWDC(Worldwide Developers Conference)」。アップルファンにとっては絶対見逃せないイベントですが、あまり馴染みのない人からすると「どういうイベントなの?」と不思議なのではないでしょうか。
そこでこの記事では、WWDCの概要からイベントの魅力までをまるっとまとめてみました。まぁ、一言で言うと「ハードも出るし、Appleのアプリについても深ーく知れるイベント」です!
新ハードは出たり出なかったり

WWDCでよくニュースで報じられるのは初日に行なわれる基調講演の内容です。去年はMac Proが発表されましたし、10.5インチのiPad ProやHomePodが発表されたのもWWDCの基調講演でのこと。2010年まではiPhoneが発表される場でもあったので、ハードウェアの発表を楽しみに基調講演を見る人が多いんですよね。
ただし2018年や2014〜2016年のように、ハードウェアが発表されない年もあるんですよ。
今年はどうなのか? ハードの発表は期待しても良さそうです。出そうなプロダクトはこちらの記事にまとまっていますよ。
どちらかというとソフトウェアが主役のイベント

基調講演で必ず行なわれるのは、iOSやmacOS、watchOSにtvOSなど、最新の主要OSのお披露目です。2019年はiPad OSが登場したり、ダークモードやSign in with Appleが発表されましたね。
そもそも、WWDCはその名前のとおりデベロッパー(アプリ開発者)のためのイベント。発表された新OSの機能については、基調講演の後にいくつも開かれるセッションの中で、詳しく実装方法やデザインのガイドラインが解説されます。まさに、macOSやiOSデバイスのデベロッパー・デザイナーにとって必見のイベントなのです。
基調講演だけじゃ物足りない人は、セッションも見てみよう
たとえば、去年のイベントではアプリのUI(アプリのボタンや表示内容、画面遷移など)のコーディングを劇的に簡単にしてくれる「SwiftUI」が話題になりました。基調講演の後に詳しい実装の仕方がセッションで解説されています。
さらにダークモードなど新しいデザイン要素に関する公演もありました。特にこちらは、iOSアプリがどのようにデザインされているのかを見て取れるので、デベロッパーじゃなくてもなかなか興味深い内容となっています。
基調講演だけじゃ物足りないって人はセッションを見てみるのもアリですよ! イベントのコンテンツの一部始終はApple Developperアプリから視聴することができます。
さらに今年は、オンラインにて1対1の開発者ラボが実施されます(Apple Developperに登録している人だけ予約可能)。これはAppleのエンジニアやデザイナーに直接開発の相談ができるイベント。これまでは抽選で現地に招待された開発者だけが参加できるものでしたが、今年は世界中から可能になる…素晴らしいじゃないですか!
今年もギズはリアルタイムに追いかけます
Appleによれば、App Storeのアプリを使って行なわれた経済活動が2019年には5190億ドル(約56兆円)にまで達したそうです。これはAppleが提供した開発環境に賛同した開発者がたくさんのアプリを生み出し続けた結果でしょう。そんなAppleと開発者が年に一度コミュニケーションをとる場所がWWDC、とはいえ開発者じゃない一般人にとっても楽しい発表が目白押しのイベントがWWDCなんです。
基調講演は現地時間2020年6月22日午前10時(日本時間23日午前2時)からスタート予定。視聴の仕方はこちらから。
例年のWWDCと同じく、今年のイベントもギズモードはリアルタイムで発表内容を追いかけます。アップルマニアの方だけでなく、ちょっと興味があるという方も、23日は盛り上がっていきましょう!
Source: アップル