23日深夜2時から開かれたAppleの開発者向けイベントWWDC 2020。
iOS 14、iPadOSなど各デバイスの新機能などが発表されました。1分で見どころがわかるようにまとめました。詳しい発表内容はこちらの記事を御覧ください。
iOS 14:動画のながら見、リアルタイム翻訳、ホーム画面充実化…使い勝手が大幅向上
動画を見ながら他のアプリも使えちゃう、ピクチャーインピクチャー
動画見ながらLINEがしたいんだけど…みたいなときに使える新機能です。全画面表示で見ていた動画を小さくして表示。そのまま他のアプリを操作できます。ながら見ができるの最高!

邪魔なときは横に移動して、大事な会話が終わった時に再表示ってことも可能。えらい!

Apple製リアルタイム翻訳
Siriの音声認識機能が向上します。これに伴い、オフライン状態でもリアルタイムで翻訳できる機能が追加されました。

11ヶ国語(英語、中国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、日本語、韓国語、アラビア語、ポルトガル語、ロシア語)に対応。日本語も入ってました!
電波が入らないところでも使えるのが最高。翻訳したものは音声として再生も可能。
アプリをDLする必要なし。決済機能だけ使えるApple Clips

アプリそのものをダウンロードせずとも、NFCやQRコードを読み込むと簡易アプリが起動し、パパっと決済ができるApple Clips。
例えば、スタバのアプリをいれなくても、コードにかざせば一瞬で決済ができるようになったり…するといいのですが。
着信の存在感が減ります、地味に嬉しいな…
電話がかかってくると、アプリを立ち上げてる最中でも画面いっぱいに「誰からの着信」みたいな表示になって作業が中断したりするじゃないですか。それがなくなります。

画面上の方に、「誰からの着信中」としおらしく表示される形に。出たくない電話もあるので地味に嬉しい…。
ホーム画面が大充実化

ウィジェット機能が刷新されて、ひとつの画面の情報量を増やせるようになりました。好きな機能にすぐにアクセスできるようになるって感じですね。
ホーム画面で天気をパッと確認できたり、今日何カロリー消費したのかがすぐにわかる。ちょっとAndroidっぽいですが、Appleによると「Apple Watchの小さな画面で、使い勝手の良いデザインを追求してた結果行き着いたもの」のようです。
アプリが増えすぎてどこにあるのかわからん問題が解決︰Apple Library

iPhone内のアプリをすぐに検索できる機能がつきました。ホーム画面の最後のページに表示される「Apple Library」です。機能の説明は以下の通り
・アプリを素早く自動的に分類して、カテゴリー別(SNSとかエンタメとか)のフォルダで表示
・よく使うアプリは優先的に上の方に表示
・五十音順で検索も可能
プライバシーの強化「このアプリはあなたのこの情報をとっています」と表示

Appleといえばユーザーのプライバシーを守る方針を貫いています。iOS 14では、位置情報など個人情報をとり続けるアプリに対して、それを拒否できるボタンができました。
また、アプリをダウンロードする際に、そのアプリがどんな個人情報(金融機関情報、位置情報など)を取得するのか確認できるようです。長ったらしい利用規約をサマリーしてくれる感じ。

ちなみに、さっそくiOS 14のベータ版をインストールした開発者によると、SafariではGoogle Analyticsもブロックしているようです。「ユーザーのプライバシーを絶対死守!」という感じですかね…(まだベータ版ですが)。
I was playing with Safari 14 on iOS (PWAs, of course). Seeing Google Analytics blocked everywhere in the new Tracking Report is kind of scary ? pic.twitter.com/9qv5c2djCK
— Maximiliano Firtman (@firt) June 22, 2020
また、iOS 14では、CarPlayの機能でiPhoneが車の鍵になったり、メールやブラウザのデフォルトアプリを選べるようになったりする模様。アプリでリンクをタップした時、Safariでしかページを開けないですからね。今。
iPad OS:手書き文字が即テキスト化! Apple Pencilの神進化
Scribbleという新機能は、Apple Pencilで書いた手書き文字を自動的にテキストに変換するもの。キーボードで文字入力をせずとも手書き感覚で資料が作れるようになるのですね。

また、「080〜」というような電話番号を手書きで入力すると、自動的に「この数字の羅列は電話番号だ」と認識。手書きメモから電話をかけられます。
また、フリーハンドで描いた図や文字をきれいに調整してくれるようになります。プレゼン資料作るときに便利そうだ…。

その他、iPad OSではデザイン性が向上して、一画面で見られる情報が増えます。
AirPodsも進化。立体的に音楽が聴こえるように

AirPodsのアップデートは以下の通り。
・iPhoneやMacなどBluetooth連携するデバイスを自動的に切り替え
・前後左右から音が聞こえる立体音響にも対応(映画館のような視聴体験が可能に)
・頭の動きもトラッキング。頭を動かしても音が乱れない
Apple Watchで手洗いチェック。睡眠トラッキングも◎
手を洗うと自動的にタイマーが起動。手洗いチェックが可能に

これは手の動きと水の音で「手洗い」を感知できるようにしたもの。時事性たっぷりの新機能ですね。
睡眠のトラッキングと目覚まし機能

Apple Watchで睡眠の質を分析し、レポートを作成する新機能が追加されました。
また、手首の振動でユーザーを起こしてくれる目覚まし機能も使えます。近くで寝ている人を起こさないですみますし、手首の振動って不気味なぐらい目がさめるのでおすすめです…。

MacがiPhoneのような使い勝手に! 年内にApple独自開発チップ搭載に
MacにiPhoneやiPadのようにコントロールセンターが登場

Wi-Fiやディスプレイの明るさなどを右上のコントロールセンターで調整できるようになります。

また、通知やウィジェットの表示もiOSやiPadライクに。
Safariの高速化、拡張機能を追加できるように!
Google Chromeでおなじみの拡張機能がSafariにやってきます。見ているWeb サイトの全ページキャプチャとか、はてブ、文字数カウントなどなど好きな機能を追加できます。

Safariのトップページのデザインも変わります。拡張機能といい、Chromeの良いところを持ってきた感じ……。
ARM版Macは年内に発売予定
これまでインテル製のチップを使用してきたMacですが、これから2年をかけてAppleの独自開発のプロセッサ「Apple Silicon」を使用したものに移行していくようです。
チップが変わるということは、アプリ開発の基盤自体が変わるということ。これまで使っていたものが動かなくなる可能性もあります。そこでAppleはデベロッパーに向けて、インテル版でもApple版でも動くアプリを開発できるUniversal 2を提供。さらにARM Macに未対応のアプリもエミュレーションで動かすことができる「Rosseta2」も発表されました。2年をかけてスムーズにARM版Macに移行していく計画を明らかにしました。
Appleが独自開発したチップを使ったMacは、省エネルギーでハイパフォーマンスなものが期待できるようです。これは、iPhoneやiPadのチップで長い間向上させてきた技術をつめあわせたもの。スマートフォン、タブレット、PCがついにひとつに結ばれるみたい。
Source: Apple