AppleはAMDともさよならする気みたい

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  • author Joanna Nelius - Gizmodo US
  • [原文]
  • 湯木進悟
AppleはAMDともさよならする気みたい
Image: Apple

Macゲーミングマシンにも?

PowerPCプロセッサからIntel x86チップへの移行を遂げ、OS Xで新たな歴史を築いてきたMacが、また大きく舵を切りましたよね? WWDC 2020においては、ARMへの移行を明示し、すでにApple(アップル)は、独自のApple Silicon(アップル シリコン)を採用するMacの発売まで、もうあと一歩のところまでこぎつけていることが明らかにされました! で、その先に待っているものは…。

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Image: Apple

実は、Apple Insiderも指摘していましたが、Intel(インテル)に別れを告げ、Appleが自社製の省電力かつ高性能なCPU開発を進めるのと同時に、なんとGPUの分野でも、すでに自社製品を搭載していく準備が着々と整えられてもいるようですよ。Appleは2年前、Nvidia製のGPUサポートを打ち切る方向性を示しました。もちろん、しばらくはAMD製RadeonシリーズのGPUなども、引き続きサポートされていくでしょう。ただ、Appleが望んでいるのは、いつまでもAMDなど、サードパーティのGPUを採用し続けることではないみたいなんですよね。

Apple製GPUはレンダリング手法が異なる?

Apple Siliconを採用するMacには、Appleが設計開発を手がけたGPUが載ることになる。IntelベースのMacに、Intel、AMD、Nvidia製のGPUが載っているようにね。

先日のWWDC 2020では、ディベロッパー向けのセッションにおいて、AppleのGPUソフトウェア部門を率いるGokhan Avkarogullari氏が、こんなふうにぶちあげたとも伝えられています。そして、強調されていたのは、たとえば、Radeonシリーズに比べて、Apple製のGPUが劣っているなどと考えてほしくないという点でもありました。そもそも、サードパーティのIntel、AMD、Nvidia製のGPUでは、多大な帯域を要することになる、即時モードレンダリング(IMR)という手法にて、まずは全体のレンダリングを進める方式を採用。一方、Appleは、タイルベース遅延レンダリング(TBDR)という、まったく異なる手法のGPUを開発し、全体をタイル状の小さな領域に分割してからレンダリングを実行していくそうです。そのため、メモリ帯域の消費が抑えられ、情報処理速度も高まるとのことですよ。

もしかすると、WWDC 2020において、ARMアーキテクチャのデモで用いられた『Shadow of the Tomb Raider』のゲームの見栄えが、格段に優れていたように感じられたのは、このAppleの異なるレンダリング手法を採用するGPUのおかげでもあったのでしょうか? そうなると興味深いのは、意外にもMacが、今後はゲーミングマシンとしても評判をアップしていく可能性だってあることでしょう。Apple SiliconとAppleオリジナルのGPUの組み合わせで、ハイスコアなベンチマークなんかが出そろってくれば、なかなかおもしろい展開が待っていたりするのかもしれませんよね!

もちろん、Appleが、すぐにAMDと袂を分かち、これから独自のGPUを採用してくるということはないでしょう。まだまだ自社製のGPUのみに頼りきるには、多大な時間を要するはずです。ただその先に待っているものは、CPUもGPUも、すべてAppleが握ってしまい、Appleの庭に囲われたなかで、次々と進んでいく新製品の開発…。これが本当にApple製品の値下げにつながり、吉と出るのか、凶と出るのかは、まだなんともいえません。しかしながら、Appleが、大きく方向転換してきていることだけは確かなようです。

Source: Apple Insider

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