地上でもっとも高い気温が「死の谷」で更新されてしまう

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  • author Brian Kahn - Earther Gizmodo US
  • [原文]
  • Kenji P. Miyajima
地上でもっとも高い気温が「死の谷」で更新されてしまう
Image: Eric Baradat/AFP(Getty Images)

新型コロナに加えて暑さまで。こんな我慢くらべ、勝てるのか。

アメリカで一番ホットな場所がニュースになるには、どちゃくそホットじゃないとダメ。そんな期待を凌駕する超ホットなニュースですよ、みなさん!

まさに死の谷。カリフォルニア州デスバレーで52.8℃を記録

脆弱な人には向いていない夏の米カリフォルニア州デスバレーで、今まさにとんでもないことが起こっています。カリフォルニア州ファーネスクリークの公式気象台が、52.8℃(!)の最高気温を記録しちゃいました。これは、これまでに地球上で記録された史上最高気温よりもわずかに1℃低いだけだったのだとか。ちなみに、その今回よりも1℃高かった記録は、2013年にデスバレーで観測されたのですが、気象台ではない国立公園内の温度計が示した数値だったので、公式な記録としては認められていないそうです。

アメリカはこの夏、ずっとヒートドームであぶり焼きにされているよう。ヒートドームは、高気圧がひとつの地域にとどまって気温が上昇し続ける現象で、高気圧の勢力がひたすら強くなり続けちゃうんですね。暑さの震源地になっている米南西部に位置するデスバレーと1年で最も暑くなる7月が重なると、2013年の53.9℃をわずかに下回る52.8℃まで気温が上昇したのも不思議ではありません。おまけにちょうど2年前、デスバレーの7月は地球上でもっとも暑い1カ月になりました。

デスバレーだけじゃない。全米が暑い

とはいえ、記録的な暑さはデスバレーに限ったことではありません。ラスベガスで最低気温が34.4℃を記録するなど(最低気温です、はい)、各地で最低気温と最高気温の最高記録が次々と更新中とのこと。アメリカとメキシコ国境に近いアリゾナ州ノガレスでは最高気温が43.3℃に達し、以前の記録を破りました。カリフォルニア州セントラルバレーからフロリダ州湾岸地域に至るまで、猛暑警報や高温注意報が出されまくっています。改めて言うまでもありませんが、米南部は異常な暑さになっています。

その後、南西部のヒートドームは東に進んでさらに巨大化し、アメリカ全体が暑くてたまらんという状況になってしまいました。

あり得ないほどの極端な暑さが夏の定番に

そして、北に押し上げられたジェット気流のくぼみに南からの暖かい空気が入り込んで、多くの人々に暑苦しさを運んでいます。このような記録的な暑さは、気候危機が人々の生活を直撃するもっともハッキリしたサインのひとつと言えます。そのメカニズムはとてもシンプル。二酸化炭素によってバックグラウンドの気温が上昇すると、熱波の頻度と強さが増すんだそうです。私たちは、昨年のヨーロッパ(とその前の年)や今年のシベリア(とその前の年その前の年)で同じような状況を目の当たりにしてきました。もうまるで生き地獄のような世界です。

コロナと熱波は最悪の組み合わせ

アメリカは、コロナウイルスの感染拡大に加えて、とんでもない暑さという新たな試練まで抱えています。おまけに、もっとも暑い南部の州で感染爆発起こりまくっています(訳者の住むテキサス州も例外ではありません)。コロナにとって暑さは好都合みたいです。だって、暑いとなかなかプールを閉鎖させられないですからね。また、コロナの感染者がほぼいなくなったとしても、ソーシャルディスタンスが徹底されていなくて、換気も適切に行なわれていなければ、居心地の良い涼しい場所に行くのはろくでもないアイデアかもしれません。なんだかもうこれ以上最悪な状況にはならない気がしてきました……。

Reference: The Washington Post

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