「Tonal」レビュー:アパートメント暮らしに最適な、デジタル筋トレマシン!

  • 5,788

  • author Sarah Jacobsson Purewal - Gizmodo US
  • [原文]
  • Rina Fukazu
「Tonal」レビュー:アパートメント暮らしに最適な、デジタル筋トレマシン!
Photo: Sarah Jacobsson Purewal (Gizmodo)

アパートメント暮らしで、有酸素運動よりも筋トレが好きという人に!

今回、米Gizmodoがレビューしたのは、スマート筋トレマシンの「Tonal」。アーム付きのディスプレイを壁に設置するタイプ(デジタルなのが特徴!)の、家庭用フィットネスマシンです。

レビュワーいわく、初期コストや設置場所という壁さえ乗り越えたら「ワークアウトがものすごく便利になる」と評価しています。デジタルな筋トレマシンとは一体どんなものなのでしょうか?


ロックダウン中は、インスタグラムライブで何かよいワークアウトはないかとチェックするのに結構な時間を割きました。でも、いろいろとこだわりが強い自分にとって本当に必要なのは、自宅用のフィットネス器具ではないかと考えていました。

とはいえ、多くの家庭用器具って有酸素運動向け(トレッドミル、ローイングマシン、エリプティカル、ペロトンなど)ですよね。個人的にウェイトリフティングは好きですが、有酸素運動はそうでもなくて…。

しかもアパートメント住まいなこともあって、ヨガマットを敷くくらいのスペースこそありますが、パワーラックやボウフレックスなど折りたためないサイズの器具を置くスペースは確保できないのが難点でした。

Tonal


200629TonalReview2
Photo: Sarah Jacobsson Purewal (Gizmodo)

これは何:スマートな筋トレマシン。

いくら:3,000ドル(約32万円)〜

好きなところ:便利!コンパクトなデザイン。パワー不足時のロックシステムが優秀。

好きじゃないところ:価格...。ビデオカメラはあるのに、フォームのアドバイスはもらえないのが残念。

高価でスマートな筋トレマシン

そんななか出会ったのが、壁に取り付けるタイプのデジタルウェイトマシン「Tonal」。電磁気のパワーで90kg(片手45kgずつ)の重さを作り出すことができます。"スマート"な家庭用ワークアウトデバイスとして、タッチスクリーンでリアルタイムなワークアウトデータを管理したり、オンデマンドのストリーミングを参考にしながらトレーニングしたりすることもできます。

でも最初に言っておくと、気軽に買える値段ではありません。ウォールユニットだけで3,000ドル(約32万円)〜で、さらにスマートアクセサリパッケージ(スマートハンドル、バー)に500ドル(約5万4000円)、プロによる設置を頼むのに250ドル(約2万7000円)、ストリーミングコンテンツへのアクセスやCoach AI機能が使えるメンバーシップ費用には月額50ドル(約5,400円)と出費が嵩みます。

というわけで初期コストは、税抜き4,328ドル(約46万5000円)あるいは月額約360ドル(約3万9000円)。おおよそ、Pelotonのトレッドミル(サブスクなし)と同じくらいの値段です。あるいはうちの近所にある5つのジムすべてに通った場合の年間費トータルに相応するかもしれません。36か月払いの月額149ドル(約1万6000円)プランもあります。これで一般的なジム費用2ヶ月分あるいはプレミアムなジム1ヶ月分相当でしょうか。

200629TonalReview3
Photo: Sarah Jacobsson Purewal (Gizmodo)

どこに設置する?

さて、金額の次に考慮したいのが、設置についてです。どこの壁でもよいわけではなく、約40〜60cmの木材あるいは金属製の間柱(配管やケーブルなし)を必要とします。それから、1.8m以内に電源コードがあって(これは延長コードで対応可)、2m範囲内に障害物がない場所(腕を思いっきり伸ばしても安全なように)が理想です。

私のアパートメントの壁はほぼコンクリートやスチール、それから1900年代初頭の建築に使われたであろう謎の素材(アスベストじゃありませんように)でできていたのですが、Tonalのコンパクトなサイズ感も相まって、もはや奇跡的に設置できそうな壁をたったひとつだけ見つけました。最終的な設置にかかったの時間は(Wi-FiやBluetoothのセットアップも込みで)約45分ほど。

外観的に、Tonalはワークアウト用マシンというよりも小売店にありそうなインタラクティブなディスプレイにも見えます。大きなタッチスクリーン2つのケーブルアームを備えた縦長のなめらかなスクリーンで、おそらく一般的なホームトレーニングマシンよりもスペースを取ることなくすっきりしています。マシンを使用しない間は(ちょっとわかりづらいかもしれませんが以下の画像のように)アームをマシンの後ろに隠すこともできます。

200629TonalReview4
アームを折りたたんだ状態
Photo: Sarah Jacobsson Purewal (Gizmodo)

デジタルだからできること

アーム部分にはレバーやボタンがいくつかあって、マシンの長さや向きのスライド調節が可能です。この操作には多少の慣れが必要でしたが、しばらくすると簡単にできることがわかりました。

Tonalのよいところは、どのエクササイズをしたいかに応じて、マシンの切り替えがスムーズにできること。アームの先端には各グリップを取り付けるためのメカニズムがあるのですが、スマートアクセサリパッケージ(スマートハンドル、スマートバー、非スマートロープの3つのケーブルグリップ付属)やスタンドアロンTロック(4つで20ドル=約2,150円)で販売されています。

"スマート"グリップは、ウェイトのオンオフに使用するBluetoothボタンや、"スマート"ハンドルには動きを正確に追跡するためのジャイロスコープが含まれています。これらは必須ではありませんが、本来ならコンパクトで省スペースなマシンでは実行できないような動作ができるようになっています。パッケージにはベンチ、フィットネスマット、フォームローラーも含まれていますが、いずれもいたって普通というのが率直な印象です。

200629TonalReview5
アームの調節ボタン
Photo: Sarah Jacobsson Purewal (Gizmodo)

どんなワークアウトができる?

セットアップはシンプルで、短時間でできます。アカウントを作成し、目標を定めるうえで必要な質問に回答したら、使用法や安全に関するチュートリアルがいくつかあります。最初のワークアウトに関しては提案もしてくれて、Coach AI機能により(スピードやスムーズさに基づき)レベルに合った理想的なウェイトを知ることもできます。

ガイドが不要な場合には、フリーリフトモードもあります。手動でエクササイズを選択したり作成したりできて、ウェイトも選べます。トライセップス・エクステンションラットプルダウンデッドリフトのほかバーベルベンチプレスなどなかなかケーブルマシンでは見かけない動きもあるのが大きな特徴です。

200629TonalReview6
Photo: Sarah Jacobsson Purewal (Gizmodo)


200629TonalReview7
Photo: Sarah Jacobsson Purewal (Gizmodo)


200629TonalReview8
Photo: Sarah Jacobsson Purewal (Gizmodo)


200629TonalReview9
Photo: Sarah Jacobsson Purewal (Gizmodo)


200629TonalReview10
Photo: Sarah Jacobsson Purewal (Gizmodo)


Tonalのデジタルウェイトシステムは非常にユニークで、通常のウェイトリフティングに加えて2つのモード(チェーン、エクセントリック)もあります。チェーンモードは(チェーンを持ち上げるのと同様)リフト時に重量が追加されるのに対して、エクセントリックモードは下ろすときに重量が追加されます(補助者が負荷を加えるのに似ています)。

Tonalに組み込まれている補助者機能は、私が苦戦していることを感知してウェイトの調整を助けてくれるのですが…、タイミングがあまりにも早すぎるように感じたことも。人間と同じ阿吽の呼吸は求めてはいけないのかもしれませんね。

ここでいえるのは、Tonalは筋トレマシンとしては素晴らしいですが、やはりマシンであることには変わりありません。本気でフリーウェイトをやりたい人にとって置き換えにもなりませんし、パワークリーンやスナッチなど基本的なオリンピックリフティングの多くも除外されます。スクワットなどの複合安定運動にもあまり効果がありません。でもそれ以外では、多くの人々がウェイトルームの代わりとして使ううえで、十分に機能してくれます。

ストリーミングはどう?

オンデマンドコンテンツに関しては…、Pelotonには匹敵しないとだけ言っておきましょう。 Tonalの提供する「クラス」は、グループフィットネスクラスに参加するようなものではなく、どちらかというとパーソナルトレーナーと一緒にワークアウトするような感じです。目標(筋肉の増強、フィットネスの維持など)、ボディエリア、コーチ、時間などによって使い分けられる多様なトレーニングがあります。ほとんどは10〜45分ほどの長さです。

Pelotonワークアウトのトレーナーや完璧なプレイリストと比べたらちょっぴり低刺激かもしれませんが、Tonalではビルトインのラジオステーションに自分の音楽を入れたり聴いたりすることができます。

200629TonalReview11
Photo: Sarah Jacobsson Purewal (Gizmodo)Photo: Sarah Jacobsson Purewal (Gizmodo)

デジタルだけど...

Tonalは、私のようなアパートメント生活でも迎え入れることができるほど十分にコンパクトで、よくできていて使いやすく、筋肉に十分な負荷を与えることができます。

最初は最大90kgという重量が気になっていましたが、結果的には問題なし。むしろ壁に取り付けられたデジタルウェイトにそれ以上ゆだねたいかというと、正直わかりません。ちなみに、電源が切れるとどうなるのか試しましたが、ケーブルは所定の位置できちんとロックされていました!

その他考慮したいこと

たとえば筋トレに慣れていない人や、普段からワークアウトするほうではないという場合には、Tonalが何かのきっかけになったり、役に立ったりすることはないかもしれません。

また、マシンにはカメラが内蔵されているにもかかわらず、実際に利用できる機能がないのも不思議です。将来的には何かアップデートされるのかもしれませんが…。フォームについてフィードバックがあったらもっとよかったのにと思うところはあります。

結局のところ、Tonalはケーブルマシンであり、フリーウェイトのセットではないと割り切って考えるのがよいのかもしれません。また、Pelotonと比べたらライブクラスなど見劣りする部分もあります。

でも、私は好きです! とても便利で、たった1日ですっかりトリコになりました。もし今のアパートメントを引っ越すときがきたら、Tonalを設置できる壁があることを条件にしたいと思うほどです。

設置に来てくれた業者の方に、Tonalの案件は最近多いのか聞いてみたらYesと言っていました。さすがLA! この街で、ハイテックなワークアウトマシンが欲しくない人なんているのでしょうか。いや、もしかするとそれこそがTonalのターゲットとなる人たちなのかもしれません。家庭用ジムに興味があるけれど、スペース的な余裕がないという人たちにとって最適なんだと思います。

まとめ

・基本的に、デジタルウェイトは魔法のよう。家の壁を壊してしまわないか? ノーです。

・エクササイズの切り替えがものすごく簡単で、ワークアウトが便利に!

・ハイテクなケーブルマシンなので、ケーブルマシンの置き換えにはなりますが、フリーウェイトに関しては置き換えにならないと思ったほうがいいでしょう。

・アパートメント暮らし向き!

Tonal ほしい?

  • 0
  • 0
Tonal

シェアする

    あわせて読みたい

    powered by