インスタの新機能に既視感。これってTikTokつぶしですかね…?

  • author Joanna Nelius - Gizmodo US
  • [原文]
  • R.Mitsubori
インスタの新機能に既視感。これってTikTokつぶしですかね…?
Image: Gizmodo US

Facebookの底力よ。

日本でも若者を中心に大ブレイクしたショートムービー制作アプリTikTokが今、「安全保障上の懸念」から世界各地で取り締まりの対象になっています。先日はアメリカ政府も「使用禁止を検討している」と発表しました。そんななか、Facebookが本格的にライバルつぶしに乗り出す気配を見せています。

たしかInstagramストーリーズが出た際も、Snapchatつぶしなどと言われましたが、今回Facebookが提供するInstagram が打ち出したのはReels(リール)というショートムービー機能。複数の国でテスト運用が開始され、最近では7月初頭、TikTokを含む中国製アプリが禁止されたばかりのインドでReelsがリリースされました。そして8月には、このReelsがアメリカをはじめ世界50カ国以上で展開されるNBCニュースが報じています。

Facebookの広報担当者はTechCrunchに対し「8月はじめにReelsをアメリカなど多くの国に提供できるようになり、嬉しく思っています」と語り、同機能のローンチを認めました。しかし今のところリリース先の国名や、アメリカでの配信開始日などの詳細については明らかにしていません。

さらに、同広報担当者は「試験運用を実施した各国では、ショートビデオで非常に豊かなクリエイティビティを発揮していただきました。クリエーターをはじめ、世界中の人々がこの機能を待ち望んでいると聞いています」と話しています。

Instagram Reelsは独立したアプリではなく、あくまでInstagramの一機能という位置づけですが、TikTokと同様に15秒間の短編動画を制作し、口パク動画に音楽クリップなどを同期することができます。口コミなどで人気を得た動画は、Instagram全体で「注目のリール」フィードにアップされることも。もちろん編集ツールも搭載しているので、再生速度の調整なども可能。 確かに、かなりTikTokっぽいですね。

TikTokはアメリカでは禁止されていません(今のところ)が、Wells Fargoなど、従業員に対しスマホアプリを削除するよう求める企業も出てきています。さらに米軍からも、政府職員が所有する携帯デバイスから同アプリを削除するよう要求が出されているんだとか。根底にあるのは、「TikTokの親会社であるByteDanceは中国共産党の息がかかっている」という疑惑です。中国政府がアメリカをはじめ、各国の個人や政府所有のデバイスをハッキングし、氏名やメール、位置情報を盗用して顔認証データベースに保存しているのでは…という恐怖があるわけです。一部では、生体認証データまで悪用されるという懸念もあがっているんだそう。

とはいえ、Facebookが新機能を宣伝するためにわざわざTikTokへの恐怖心をあおる必要もないでしょう。Instagramはすでに世界有数の人気アプリですから、そこでこんな楽しいショートムービーが作れるとなれば、あえてTikTokという別アプリに行く必要がなくなるわけで。「Instagramにあるなら、これでいっか」となるでしょう。24時間限定公開のInstagramストーリーとSnapchat(こちらは米企業同士でしたが)の関係のように「本家超え」となるかどうか、要注目です。

    あわせて読みたい