酸いも甘いも人生。
NECの最先端AI技術群「NEC the WISE」と、埼玉県川越市のクラフトビール醸造所コエドブルワリーが、人工知能を活用して世代ごとの味を反映した地ビールを造りました。
本日7/15より、オンラインショップ数量限定で発売開始します!/NECxCOEDO、AIで世代の特徴を表現したクラフトビール「人生醸造craft」を発売します!https://t.co/14MTmPiJv7#coedo#craftbeer#NEC#人生醸造craft#AIpic.twitter.com/WPwoudVb1e
— COEDO (@COEDOBREWERY) July 15, 2020
20代、30代、40代、50代の、これまでの人生を表現する味を再現した…というこれら4本。NECによりますと、その味は「NEC the WISE」が小学館から発行された過去約40年間の雑誌データを分析し、そのデータを各世代の特徴を色、香り、味の指標に変換したのち、コエドブルワリーの地ビール職人がクラフトビールとして再現したものなんですって。
/誕生!「人生醸造craft」🍻\「NEC the WISE」とコエドブルワリーのコラボレーションにより生まれた、人生を味わえるクラフトビール「人生醸造craft」。20代~50代の各世代の人生を味わうことで世代間コミュニケーションの促進を目指します。※「人生醸造craft」にはビールと発泡酒があります。
— NEC (公式) (@NEC_jp_pr) July 15, 2020
ビールのタイプを決める方法
たとえば40代を表現した「人生醸造craft ~40’s YELLOW~」は、黄色くてバナナの風味を思わせるドイツビールのヴァイツェンになっています。ヴァイツェンは黄色なのですが、いま40代の人たちが、かつて20代の頃に読んでいたファッション雑誌に多く使われた色合いを基に判断されており、それが黄色だったのだそうです。
香りは、30代に流行ったワードをテキスト分析して変換、そして今現在である40代に流行しているファッションの画像を分析し、それを味に変換しています。

色を決める画像の分析は「GAN(敵対的生成ネットワーク)」で、香りは単語の意味をベクトルで表現するAI「Word Embedding」にフルーティー、キャラメル、フェノール、モルティー、アルコールの指標を決めさせ、味も画像解析なのですが、これはNECの「RAPID機械学習」により、スウィート、ビター、サワー、ドライの度合いを決めさせています。
各世代の味は?
20代はSNSに囲まれて育ったデジタルネイティヴ世代ということで、苦味とアルコール度数は控えめの発泡酒。柑橘系の香りと、ハイビスカスによる酸味と淡いピンク色が特徴のハーブエールとなっています。
30代はなんと異色の青い発表酒。平成の価値観を持つミレニアル世代には、甘く香るココナッツとホップのトロピカルなアロマが特徴。レモン系のフルーツエールになりました。
40代は団塊ジュニア世代にして就職氷河期世代。バナナを思わせる複雑なアロマがバランス良く、軽くてクリーンなサッパリ感のヴァイツェン・ビールだとのことです。
50代はバブル世代ということで、アルコール度高めのリッチなオリジナルエール。キャラメルとモルトも強めで、スッキリ飲めるのに深みと芳醇な後味が楽しめる発泡酒です。
海外のクラフトビールは苦味の強いエールや黒ビールのスタウトなどなど、マニアックな味のものも多いのですが、日本人の口には飲みやすさが好まれるかと思われます。それもあってか、「人生醸造craft」はいずれも、全世代に好まれる味になっている印象です。
「人生醸造craft」缶4本セットは1,540円でネット販売されているのですが、現在は発売初日に完売し、次の入荷を待つ状態となっています。ショップからの最新情報をチェックしましょう。
Source: Twitter (1, 2) via COEDO Online Shop via engadget 日本版, NEC (1, 2)