もう光ファイバーさえいらない?
世界は4Gから5Gへの移行が始まってきたばかり…ですが、早くも次世代の無線通信規格6Gが熱くなってきています! すでにNTTドコモは10年後の2030年にサービスインとなる6Gの技術コンセプトを公開中。海外勢に5G通信ネットワークの構築では出遅れたものの、6Gでは先陣を切るべく意気込みを見せています。しかし、このほどSamsung(サムスン)からも6G技術にまつわるホワイトペーパーが発表されましたよ。
TalkAndroidが報じたところでは、サムスンはなんと来年中には6G技術の標準化について最初のディスカッションを提唱する予定。6GのキーワードとしてはXR(クロスリアリティ)が掲げられており、今後10年で1ユーザーあたり常に60台ほどのデバイスとつながりながら生活すると説明されています。バーチャルと現実世界がモバイル環境でもシームレスにクロスしていくうえで6Gは欠かせないプラットフォームとなるとのこと。
それを実現するためには超高速で超低遅延な通信環境が必須となりますけど、6Gでは3000GHzのテラヘルツバンドスペクトラムを用いて、なんと1000Gbpsもの最大転送速度を達成。光ファイバーの有線ネットワークでもようやっと100Gbpsの高速通信環境が最前線で整いつつある時代に、無線で1000Gbpsってもう破壊的に速い6Gスピードのすさまじさが伝わってきます。ちなみに、5Gの最大転送速度は20Gbpsです。しかも、このすべてを高いセキュリティと安定性を重視して届けると明言されています。
5Gの商用化は、まだ始まったばかりの段階ですが、6Gへの準備を始めるのに早すぎるということはありません。新世代の通信技術の研究スタートから商用化までは、だいたい10年ほどかかってしまうのが普通だからです。
Samsungの先端通信研究所長のSunghyun Choi氏は、こんなふうに語り、すでに6Gの研究開発へSamsungが本腰を入れ始めていることを強調しました。2030年に訪れる6Gの未来…。もはやモバイルとかワイヤレスとかいう言葉さえ廃れて、どこでも超高速につながっているのが当たり前みたいな時代がやってきたりするのかもしれませんよ~。
Source: Samsung via TalkAndroid