アメリカに行かなくても参加できるチャンス! 23日深夜1時から!
アメリカのサンディエゴで毎年開催され、13万人を超える来場者を集める世界最大のポップカルチャーイベント『サンディエゴ・コミコン』。本来であれば今年も7月に開催予定だったのですが、コロナウイルス感染症の感染拡大により50年も続く長い歴史の中で初めて開催が中止となりました。
しかし、その代わりにオンライン版『コミコン@ホーム(Comic-Con@Home)』が、7月22日(日本時間では7月23日)から5日間にわたって開催されます! 今回は一体どんなイベントでどうやって参加するのか、そして注目の出展をご紹介いたします!
どんなイベント? どうやって参加するの?
本来のコミコンといえば、コミックはもちろん、TV、映画、ゲームなどなどポップカルチャーに関わる企業、小売店、アーティストがブースを出して物品の売買が行われたり、有名人のサイン会&写真撮影会、他にも有名人からアーティスト、ファンも登壇する様々なテーマのパネル(講演)などなど、とにかく多彩な出展されるイベント。
今回はそれらの主だった出展がオンライン版として展開予定。本来のイベントはチケットを購入する必要があるのですが、今回のオンライン版は無料でアクセスが可能。さらに本来の開催で入場に必要になるバッジはデータがわざわざ公開されているので、首から下げておけば家でも会場の気分が味わえます。
さらに各ブースのページへのアクセス方法は本来開催予定だった会場のマップに書かれた各出展場所をクリックする形式。そのページのURLは開催時には公開予定。ともかく、それぞれのブースにわざわざ番号が割り振られていたり、随所で会場を巡っている雰囲気を演出しているのが面白いですね。
そしてサンディエゴ・コミコンと言えば会場限定商品が販売され、人気メーカーのブースは毎年長蛇の列となるのですが、今回はそれらの商品がオンラインで販売予定。そもそも会場に行くのが難しい日本のファンとしては嬉しい限りですが、きっと熾烈なアクセス合戦となることでしょう……今のうちに出展企業リストをチェックして、目星をつけておきましょう!
またコミコンの名物であるコミック、映画の新作発表やファンが自分の得意分野を語ったりするパネルはYouTubeで公開予定。基本的にはライブ配信ではなく、録画済みの映像を流す形式となる様子。その公開スケジュールはこちら。各動画のURLもすでに公開済みですが、まだ始まっていないので動画自体は非公開設定となっています。
パネルは大半のものが後からでも見られるようになるそうですが、一部は期間限定公開となるとのこと。コミコン気分を味わいたければ、気になるパネルは見たいところ!
他にもコスプレ大会やアート展示会はTumblrに、アナログゲーム大会はDiscord、試写会はScener(Chromeの拡張機能)で開催予定。いろんなところにそれぞれ別のサイトやアプリでアクセスしなきゃいけないのが大変ではありますが、この忙しさもコミコンっぽいのかも。
注目の出展
こんな感じで内容盛りだくさんなコミコンですが、注目の出展をいくつか紹介しておきましょう!

まずおそらく一番大きそうなのがAmazonの出展。Amazonは今回のために特設ポータルサイトを用意して、同社が持つPrime VideoやTwitch、ComiXology(電子版コミック販売サイト)などを通じてライブイベントなど様々なものを展開予定とのこと。コミックアーティストによるライブドローイングやクリエイターへのインタビューもある様子。個人的にはアメコミ原作ドラマ『ザ・ボーイズ』のシーズン2のキャスト&制作陣が登壇するパネルが楽しみなところ!
一方、サンディエゴ・コミコンといえばアメコミ映画関係の大きな発表も定番です。今回のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画関連のパネルはMCU制作舞台裏をまとめたディズニー・プラスで配信予定のドキュメンタリー『Marvel 616』のみとなりそう。しかし、MCUのドラマシリーズ『エージェント・オブ・シールド』のパネルは予定されています。
さらに、Huluで展開予定のMCUのドラマ『Helstorm』のパネルも予定。オカルト系ヒーローでサタンの息子であるダイモン・ヘルストロムとその妹サタナ(ドラマでは「アナ」)が主人公のシリーズとなる様子。MCUはまだまだオカルト要素が控えめなので、気になるシリーズ。
また、20世紀フォックスの最後のX-Men映画となる『New Mutants』のパネルは開催予定。様々な理由で延期が続き内容もまだ謎が多い同作に関して、キャストや制作陣がどのように語るのかかなり気になるところ。今回のパネル開催の発表に合わせ新映像も公開されましたが、新予告に期待したいですね!
DCコミックスは自社のオンラインイベントDC FANDOMEが来月開催予定ということもあり大きな発表はなさそう。映画『ジャスティス・リーグ』のカットされたシーンを大量に加え、再編集し本来語るつもりだったというストーリーを見せる『Zack Snyder’s Justice League』(スナイダー・カットと呼ばれていたもの)のパネルもなし。しかし、7月25日に開催される同映画がテーマのオンラインコンベンション『Justice Con』で公開予定とのこと。
『スター・ウォーズ』関連のパネルとして、ルーカス・フィルムの出版部門の『LucasFilm Publishing: Stories from a Galaxy Far, Far Away』も予定。こちらはプリクエルよりも更に前の時代「ハイ・リパブリック」を描くシリーズの紹介がなされる様子。
そしてコミック方面ではマーベルのX-Men系の新展開も気になりつつ、注目してほしいのはアーティスト・アレイ。本来のコミコンの目玉の一つであり、コミックのアーティストたちがが自らの作品を販売したり、コミッション(有償で好きなキャラクターの絵を描いてもらう)を受け付けているブース群。アーティストによっては、コミックの原画を販売していたりとコミックのファンにはたまらないものとなっています。
今回のオンライン版では、他の出展と同じくブース番号が割り振られ、マップからアクセスすることで各アーティストの公式ページや販売品リストにアクセスすることが可能になるとのこと。何が用意されるかはアーティスト次第で、また日本から購入できるかもまちまちだとは思いますが、気になるアーティストがいる方は要チェック! リストはこちら。
と言った具合に、紹介しきれないくらいに内容が山盛りなイベント。コロナ禍で本来の形での開催がされないのは残念ではありますが、日本から気軽に参加できるまたとないチャンス。言語の壁はあるかもしれないですが、世界最大のイベントを味わってみましょう!
Comic-Con@Homeは日本時間で2020年7月23日の午前1時からスタート予定。深夜ですが、祝日なのでガッツリ起きて準備しておきましょう!