地上を飛ぶ戦闘機とはよくいったものだな。
長らく内燃機関にこだわり続けてきたランボルギーニ。しかし環境問題が取り沙汰されるなか、2019年にハイブリッドの「シアン FKP37」を発表。さらにこの2020年7月に、オープンカースタイルの「シアン・ロードスター」を発表しました。
ランボルギーニ、お前もか。と考えてしまうのは早合点。いやさすがランボルギーニと言わざるをえないパワートレインを搭載しているのですから。

トータルパワーは819psでパワーウエイトレシオは2.0kg/ps。めっちゃ速そうですが、その内訳がまたランボルギーニ流といいますか。V型12気筒エンジン側の出力は785psで、モーター側の出力は34ps。
モーターだけ比較したら、74psのプリウスの圧勝ですよ。

ランボルギーニの考える、そして顧客が求めているエキゾチックさは超獰猛なエンジンがあってこそ、というのがよくわかります。

バッテリーではなくスーパーキャパシタに電力を蓄える方式を採用。チャージ速度は異様に速いけど放電も速いというクセがありますが、電動アシストなサイズのモーターとの組み合わせがいいのでしょう。シアン・ロードスターの加速力、0-100km/hで2.9秒を叩き出していますから。最高速も350km/h以上。オープンカーでは間違いなく世界最速級です。
そして何よりすごいのが、7月8日発表で価格は不明だというのに限定19台がすでに完売です。なおクーペモデルのシアン FKP37は200万ドル(約2億1000万円)でした。
この世には、どんなお金持ちの世界があるのかな。
Source: ランボルギーニ