意外な背景が…。
WWDCではMacのプロセッサがIntel(インテル)製からApple(アップル)独自の「Apple Silicon(アップル シリコン)」へ移行することが発表されましたが、気になるのがその理由です。
大きな理由の一つは、アップルがプロセッサのスペックや機能をよりコントロールできることでしょう。また、自社生産に切り替えればコストを抑えられ、より大きな利益も期待できます。
品質の悪さも後押しした?
これについて元インテルの主席エンジニアのFrançois Piednoël(フランソワ・ピエドノエル)氏は、Skylakeプロセッサが原因だと伝えています。Piednoël氏によれば、このインテルの第6世代プロセッサは品質保証の観点で「問題だったというよりも、異常に悪かった」というのです。
Piednoël氏はYouTubeにて、以下のように語っています。
「いつもアップルがアーキテクチャの問題を真っ先に報告してきた」
「顧客が自身が発見したのと同じくらいのバグを見つけたとき、あなたはどう思うでしょう?」
このようなSkylakeの問題に直面した後、アップルは本格的なカスタム設計プロセッサの開発と移行を開始したというのです。
「私にとって、これがターニングポイントでした。アップルの社員たちは、いつも乗り換えを考えていましたが、この状況を見て『やはり、私達がやらなければ』と決めたのでしょう」
Piednoël氏は、Skylakeの品質保証がアップルが離脱した原因であり、またその理由についてリーダーシップの不在や不始末、重要なエンジニアがチームを離れており、計画が不十分だったことをあげています。
このストーリーはショッキングなものですが、移行の理由となった大きな原因の一つである可能性は高そうです。インテルと袂を分かつアップルとMac、その将来は明るいものとなるのでしょうか?