なにを企んでる? アップルがVRスタートアップのSpace社を買収

なにを企んでる? アップルがVRスタートアップのSpace社を買収
Image: Spaces/YouTube

AR・VRにかける野望の布石なるか…?

アップルは、ひっそりとVRスタートアップのSpaces社を買収しました。

Spaces社とは、2016年はじめにアニメーション制作会社のドリームワークス・アニメーションのメンバーが立ち上げたスタートアップで、マイクロソフトや NBCユニバーサル等の企業と契約を獲得し、VRや複合現実(Mixed Reality)体験を開発してきました。

VR施設で遊べるターミネーターと戦うシューティングゲームが代表的で、プレーヤーは自分の顔を3Dスキャンしてアバターを作り、グループで楽しむことができます。日本でも最近閉店しまった渋谷のVRジョイポリスで遊ぶことができました。他にも、VRアバターがプレゼンテーターとできるZoomアドオンや、VR空間での会議やプレゼンなどのワークスペースVRも開発していました。

Spaces社は、自社のウェブサイトで簡潔な声明を発表しています。

Spacesは新しい方向に向かいます。当社の素晴らしいVRビデオ会議製品に参加してくださったユーザーやパートナーの皆さま、そして、テーマパークや劇場などで展開していたVRロケーションベースのエンターテイメントアトラクションを楽しんでくださった多くの皆さまに感謝します」

しかし「新しい方向」が何なのか、これまで提供していたプロダクトの方針については具体的には語られていません。

何年も前から、アップル独自のAR/VRヘッドセッドの開発に取り組んでいると噂されてきていましたが、ずっと噂止まりで、プロダクトのリリースはまだまだ先のようです。2020年6月にBloombergが報じた内容によれば、ゲーム用のヘッドセットと、他のさまざまな目的に利用できる、技術的にも複雑なARグラスと、ふたつのプロダクト開発に取り組んでいるとのことです。アップルがSpacesを買収した狙いが、これらのハードウェア開発のためなのか、ビデオ会議プロダクトやVRの複合現実エンターテインメントにあるのか、明らかにはなっていません。

9to5Macによると、そのヘッドセットに超高解像度ディスプレイと「映画のようなスピーカーシステム」を搭載する予定であることに言及しており、Spacesがもつ技術はそれに関連するものかもしれません。

しかしながら、単に優秀な人材を吸収をしているだけ説もあります。ちなみにアップルは最近、NextVR、Akonia Holographics、VrvanaといったR/VR企業も買収しています。

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