未来は僕らの手の中。
ブルーハーツ? THA BLUE HERB? いいえ。Bilie Eilish(ビリー・アイリッシュ)です。7月31日に5ヵ月半ぶりのシングル『my future』をリリースしたBilie Eilishが、ドイツの通信会社ドイツテレコムのキャンペーン動画に登場。「今の若者はスマホばっかりみている」という意見に対して、彼女らしく物申しております。
「Billie Eilish x Telekom: What We Do Next」というタイトルが付けられたこの動画は、8月12日に国連によって制定された「国際青少年デー」に合わせて制作されたもの。表面的なものだけを見て批判する大人の意見に対して、若者たちはスマホでゲームやSNSばっかりしているわけではないんですよ。ということをアピールした内容になっています。もちろん、ゲーム、SNSやるけどもね。それは若者だけではないはず。
偏見にカウンター。スマホを手にした若者の肖像
当然ながら、スマートフォンを介すことで、SNSやニュースメディアからいろいろな角度の情報を多面的に効率良く集めることができます。例えば、今はテレビのニュースだけでなくスマートフォンのSNSで世の中の動きを知ったり、世界各地の社会情勢を知ったりすることができますよね。政治や社会運動、明日の天気まで。
今大きな話題となっている『FORTNITE』とAppleのデジタルエンタメ・ウォーも、僕は最初はSNSから流れてくるタイムラインを通じて知りました。Netflixなどのサブスクリプション動画配信サービスを利用すれば、世界中の映画、ドラマ、ドキュメンタリー作品からもさまざまな情報が受け取れます。
ひとつの事柄に対して、一面的にしか見えなかった情報が立体的になり、粗かった情報の解像度も上がっていく。スマートフォンによってもたらされる情報量に加え、コロナ禍におけるクラウドファンディングや署名、抗議活動など、社会に向けて行動を起こすハードルとギャップを縮めるツールとしてのその恩恵は計り知れません。
動画内では、スマートフォンを手に政治へ参加したり、邪なハッカーたちと人知れず戦う若者たちの肖像が映し出されていきます。社会をより良くしようとスマートフォンを手にする若者たち。しかし、そんな彼、彼女たちが“スマホばっかりみている”と先入観で批判をされてしまう実情に対して、ビリーは代弁します。そして、それでも自分たちの行動を誇るべきだし、それを見せてやればいいと、若者たちに向けエールを贈っています。
Bilie Eilishが描く未来と、若者への願い
Bilieは『my future』で、
だって私は恋してるから
自分の未来に
未来の私に会うのが待ちきれない
と歌っています。それは彼女の精神と探求心を言い表した『my future』においてシンボリックなライン。自分自身を知り、誇りを持っているからこそのポジティブなリリックです。そんなBilieは、民主党の党大会にてこの『my future』をライブ初披露。そして、下記の動画で、大統領選への投票も呼びかけています。
SNSを見て、自分と他人を比較し悲観的になるのは良くないけれど、社会とつながり他者と関わることこそ、“自分自身を知る”には必要なことだったりしますよね。むしろそれが手っ取り早い。
スマートフォンも使いよう。未来の自分に、恋できますように。
Source: Universal Music Japan, YouTube(1, 2)