AppleがAmazon Prime Videoの手数料を50%値引きしてたことが判明。これってズル?ビジネス?

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AppleがAmazon Prime Videoの手数料を50%値引きしてたことが判明。これってズル?ビジネス?
Image: GizmodoUS

ユーザに恩恵があればうれしいけど…。

かつてのApple(アップル)のストリーミングデバイスに、Amazon Prime Videoの姿はありませんでした。しかしそれも3年前までの話。2017年後半、AppleはPrime VideoアプリがApple TVにデビューすることを発表しました。当初、仲が悪いと噂されていた両サービスの間にいったい何があったのか? その答えがようやくわかりました。

AppleとAmazonがサブスク手数料を半額にすると合意したメールが明らかに

7月29日、米下院で開かれた反トラスト法(独占禁止法)違反に関する公聴会において、Appleのエディ・キュー上級副社長とAmazonのジェフ・ベゾスCEOが交わしたメールが公開されました。その内容により、両者がApple TVで「Amazon Prime Videoアプリのサブスク手数料を半額にする」と合意していたことが明らかになったとBloombergのマーク・グルマン氏がレポートしています

通常、Apple TVにアプリを公開した場合、最初の1年はサブスク料金の30%を手数料としてAppleに支払います。ところがブルームバーグは両幹部がメールで交渉し、「Amazon Prime Videoが初年度に15%相当額を支払うことで合意した」と報じています。Prime Videoは契約の一環としてSiriのサポートを受け、AppleはShowtimeなどのパートナーチャンネルから15%のサブスク手数料を徴収するということです。

米ギズモードではAmazonとAppleに対し、メールの件、そして「特定のアプリを特別扱いしているのでは?」という疑惑についてコメントを求めましたが、今のところ回答はありません。

Appleが一部のアプリを優遇していると不満の声も

デベロッパーの間では長年、Appleが一部のアプリを優遇していると不満の声が上がっています。6月には、いわゆる「Apple税」に不満を持ったメールアプリHeyのデベロッパーがApp Storeを介さずに有料サービスを提供するという下克上を起こし、怒ったAppleが同アプリのアップデートを拒否するという事態になりました。その後、Appleはレビュープロセスの変更や、ガイドライン違反があっても法的に問題がない限りバグ修正のアップデートに対応するなど、開発者側に譲歩する姿勢を見せています。

とはいえ、やはりAppleは巨大でパワフルな超大手ハイテク企業。「善意による独占」にユーザが納得するかはわかりませんが、依然として世界有数のリッチ企業であることに変わりありません。Appleに利益をもたらすため、独自のルールに例外を設けたとしても何ら責めを負う必要はないはず。Appleのティム・クックCEOは下院の公聴会で「すべての開発者を同じように扱う」と述べましたが…。さてみなさん、いかがでしょう?

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