「ソファを掃除して」
って言えば、ソファの所に行きます。アイロボットのロボット掃除機にはそれがソファだってわかっているそうです。他にも、「このエリアを進入禁止に設定しませんか?」といったロボットからの提案も。
本日発表された、ルンバ・ブラーバへの大型アップデート「iRobot Genius(アイロボット・ジーニアス)ホームインテリジェンス(以後iRobot Genius)」によって、ロボット掃除機たちは一歩進んだインテリジェンスを手に入れます。これまで以上に家を知ってくれて、これまで以上に僕らの生活を「察して」くれるんです。
まぁざっくり言うと、すでに販売されているルンバやブラーバの機能が無料で大幅アップ!と考えてもらえればOK。詳しく内容を知りたい方は続きをどうぞ!
「iRobot HOME アプリ」を通じて今日から提供開始

アップデートは、アイロボットのロボット掃除機「ルンバ」と床拭きロボット「ブラーバ」のWi-Fi対応製品が対象。対象となるモデルは、iRobot Genius機能であるどこ(Where)を、いつ(When)、どうやって(How)掃除するか?など、使う人のライフスタイルに合わせた掃除体験を得ることができます。
これだけだとふんわりしているので、それぞれちょっとした例を交えて紹介していきますね。これ、ロボットとして見るとなかなか未来的なアップデートだと思います。
どこ?を認識する「Where」

「Where」は、掃除する場所の認識機能。
搭載されたカメラと機械学習によって「ああ、これはソファ!」と、より具体的に家具を認識してくれるそうです。これにより、「ソファの周りを掃除して」などのピンポイントで特定の場所のお掃除がお願いできます。
現段階で認識できるものは、ソファ、カウンター、ダイニングテーブルだけとのことですが、今後のアップデートでどんどん認識するものが増えるそうですよ。

さらに、清掃エリアの指定もOK。進入禁止エリアの逆となるこちらは、汚れた特定のエリアだけをクイックに掃除したい時に便利。コードレススティッククリーナーの仕事を食う機能です。
いつ?掃除タイミングを提案する「When」

「When」は、掃除するタイミングの指定と提案。
特定の曜日に特定の場所を掃除していると、「これを清掃スケジュールに追加しませんか?」といった提案を行ってくれるそうです。家族みたいだな!

また、ルーティン化の強化として、日々の清掃パターンに名前をつけて、ブックマークのように「どこを掃除するか?」を簡単に設定できたり、市販のスマートホーム機器やIFFTなどのアプリと連携することで「家から離れたらお掃除を開始」といった設定も手軽になります。
どうやって掃除する?AIからの提案「How」

「How」はAIからの操作方法の提案。
ユーザーの好みの設定を知り、よりパーソナライズされた清掃方法を提案してくれます。
冒頭でちょっぴり触れた進入禁止エリアの提案もこの機能。たとえば、配線が多くてロボットが止まりがちなエリアを学んだとすると、「このエリアを進入禁止に設定しませんか」と提案してくれるそうな。
つまり、「あそこ毎回止まるから、ぼく行かないほうがいいんじゃない?」って感じ。そりゃあ提案してくれたほうがこちらとしても安心できますね。オーナーとしても、毎回救出に向かうのは手間ですし!
「掃除を意識しない暮らし」にまた一歩近づくのでは?
こうして「iRobot Genius」は、かなり大幅な機能追加となります。
ソフトウェアアップデートなので、新モデルを購入しなくてもOKで、すでに家庭にあるルンバ・ブラーバの「できること」が増えちゃうんです。やったぜ!
ただ、すべてのルンバ・ブラーバで使えるわけじゃないのでご注意を。対応表は以下のようになっています。

ルンバ900シリーズはカメラがあるけど、「Where」や「How」の一部機能に対応していないのは激注意です。
アップデートは本日から。ロボットへは2週間を目安に自動でアップデートされる予定。iOSアプリを利用している場合は、AppStoreから「iRobot Home」アプリをインストールすると、本日から利用できるそうです。
iOSユーザー、今日からぜひ!
Source: アイロボットジャパン