これぞ王道、手頃なスマートウォッチの代表選手:Polar Unite

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  • author Victoria Song - Gizmodo US
  • [原文]
  • Rina Fukazu
これぞ王道、手頃なスマートウォッチの代表選手:Polar Unite
Photo: Victoria Song/Gizmodo

ストラップは、黒、白、青色もアリ。

今回、米Gizmodoがレビューしているのはスマートウォッチ「Polar Unite(ポラール ユナイト)」。睡眠と自律神経系(ANS)の情報を組み合わせた、リカバリー用のメトリックがひとつの特徴なんだそうです。ただ、ウォッチのアドバイスに従うかどうかは、あなた次第!

昨年モデル「Polar Ignite」との比較も交えたレビューをどうぞ。


フィットネスって本当は、複雑である必要はないんです。でも、スマートウォッチのデータ分析が高度になるほど、ついていけないかも...と考え始める人もいるかもしれません。わたしのもとに「オススメのスマートウォッチは? 」という質問をくれる人のほとんどは、細かい指標よりもコスパや基本的なトラック機能はどうか、というところが気になっているのではないでしょうか。

"基本"がそろったスペック

Polar Unite」は、極めてスタンダードな機能がそろったスマートウォッチです。スマホでの通知受け取り、心拍数の計測、GPS連携、睡眠のトラッキング、呼吸エクササイズ機能などを提供してくれます。

充電は(推定※のちに詳述あり)4日に1回必要。水深30メートルまでの防水機能(水泳には通常、最大50メートル対応の5ATMが望ましい)なのでシャワーやお皿洗い、プールの水しぶき程度なら着用したままでも大丈夫そうです。

カラータッチスクリーンの下部には角のあるベゼルあり。解像度は可もなく不可もなく。音楽ストレージ、サードパーティのアプリ、NFCの支払いは非対応です。

Polar Unite

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Photo: Victoria Song/Gizmodo

これは何:Polarのベーシックなライフスタイルスマートウォッチ

いくら:150ドル(日本では2万円)

好きなところ:コスパよし、リカバリー機能が便利!

好きじゃないところ:バッテリー寿命がちょっと残念。

これから運動する習慣をつけたい人に

製品リリース前のブリーフィングに参加したとき、Polarはパンデミック以降どれだけの人たちが運動に興味を持つようになったか数字を出しつつ、Polar Uniteはアクティブになりたいけど少し迷いがちな人向けだと説明されていました。

おそらく「体動かすの、大好き!!」という人たちよりもっとカジュアルに「ちょっと運動する習慣つけようかな...」という心持ちの人たちも多くいるはず。Uniteはそんな人たちに向けたスマートウォッチということになります。

さて、そんなPolar Uniteを腕に装着するとわかるのが、ものすごくアイキャッチングな何かがあるわけではないけれど、じわじわと愛着が湧いてくるデザインだということ。わたしがレビュー用にゲットしたのは、ピンクのストラップ。おそらく自分では選ばない色ですが、数日も使うと気に入るように!

ストラップは交換可能で、Polarの公式サイトで色を選ぶこともできます。(旧モデルにはストラップを交換できないものもあったので、これは嬉しいポイント)ウォッチ自体は超軽量で、重量は32グラム、43 mmのケースはガラス繊維強化ポリマー製です。

特徴的なメトリクス

個人的に1番気になったのが、リカバリー機能。たとえば、指標のひとつである「Nightly Recharge」は、睡眠と自律神経系(ANS)の情報を組み合わせたもので、心拍数の変動や呼吸数を測定して、睡眠中に自律神経系がどの程度回復したかを判断してくれます。これにより、どれくらいハードにトレーニングすべきかを決めることもできます。睡眠スコアはわかりやすく、1から100までのスコアを取得します。スコアが緑色で表示されると通常よりもよく休んでいて、オレンジ色だとよく眠れていなかったことを示しています。

こうしたリカバリーの指標は、昨年の「Polar Ignite」モデルから搭載されるようになりました。自律神経系を指標として活用したウェアラブル機器は、Polar UniteのほかにWhoopがあります。「Nightly Recharge」は科学的根拠に基づいた指標ですが、FDA認証を得たものではないことも留意しておくべきかもしれません。

Polar Uniteも、IgniteもWhoopも医療機器ではありません。リカバリーの指標としていかに効果的であるかは、Polarから臨床的・査読済みの研究論文が発表されるのを待ちたいところです(Polar製品を用いた研究のホワイトペーパーリサーチライブラリなら公開されています)。

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Photo: Victoria Song/Gizmodo

個人的には、「Nightly Recharge」の言うことに懐疑的になることもありました。それは、ウォッチによれば「体調が思わしくない」日でも、「リカバリーできていない」日でも、「ぜんぜんリカバリーできていない」日でも、わたしの身体は軽く1日で約5キロメートル以上走れていたときのこと。謎めくスコアの悪さを見ると、ちょっとやる気を阻害されそうになりました。

でも、Polar Flowのアプリの言う通りにリカバリーできていない日でも"軽め"の運動を続けることに。ときには、アドバイスよりも自分の身体のいうことを適度に聞くのも良いのかな、と思っています。

GPS、心拍数の精度は

さて、アクティブトラッカーとしてのPolar Uniteはどうでしょう。GPS連携機能は、スマホのGPSを使うため、たとえばスマホを持たずにランニングに出かけるという身軽さは叶いません。5回ほど試してみて、4回は問題なくGPSが機能しましたが、1回は信号が掴めず。スマホを再起動したら直りました。

Apple Watchなどと比べると、Polar Uniteはちょっとランニング距離を長めに取る傾向がありました。ただし、差異はごくわずか。最大でも数十メートルくらいです。たとえば、スマホいわく5.05キロメートルのランニングは、Polar Uniteだと5.13キロメートル。Apple Watch Series 5だと5キロメートルぴったり。この違いは、平均ペースが10〜20秒ズラすことになるので、おそらく1回1回のランニングで記録を少しでも伸ばそうとしている人からしたら煩わしい誤差かもしれませんが、全体的な記録や走行距離を把握したいというランナーにとってはそれほど深刻な問題ではないです。

その他、心拍数の計測に関してはApple Watch Series 5と同等の数字が出てきて、ランニング中も休息中も両者の誤差は1分あたり5回以内といった程度でした。

一方で、そこまで好きになれなかったのが「FitSpark」というトレーニングガイド。有酸素運動、筋力トレーニング、ストレッチのいずれかを推奨してくれるというものですが、おそらく先述の「Nightly Recharge」のスコアが考慮されているようで、自分のルーティンプランがあったこともあって個人的には相性が合わず...。フィットネスを始めようとしている人には役立つかもしれません。活用するかしないかは、あなた次第。

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Photo: Victoria Song/Gizmodo

昨年モデルと比べるとどう?

昨年のPolar Igniteモデルから進化を遂げたPolar Uniteですが、バッテリー寿命の長さに関しては抜群に改良されておらず...。1日の充電で推定4日間持続と言われていますが、実際はそれほど持たず、10日間で3回充電する必要がありました。(もしかすると、この期間で約170分のGPSワークアウトを記録したからかも? )というわけで、わたしの場合はですが1回の充電で平均2.5〜3日持ちました。

対照的に、Fitbitのスマートウォッチならどれも次の充電まで最大で1週間ほど続くので、Apple Watchモデルよりも優れています。 ちなみにPolar Uniteには、小さくて持ち運び可能な専用のUSB充電器が付属されています。

150ドルという価格を考慮すると、良いところもそうじゃないところもすべてひっくるめてすべて受け入れたくなるのがPolar Uniteなのかもしれません。Fitbit Charge 4と同価格帯ではありますが、トラッキングの精度、メトリクスの細かさ、デザイン性ともにPolar Uniteのほうが優れています。ひとつだけFitbit Charge 4が勝っているのは、GPS内蔵であることでしょうか。

将来的にはもっと本格的なスポーツウォッチにアップグレードすることを視野に入れつつ、いまは手軽なスマートウォッチが欲しいという人にもPolar Uniteは最適です。昨年モデルでのPolar Igniteは80ドル高いですが、Polar Uniteとの共通点は多く、どちらを選ぶべきかは悩むところ。

公式ブログでも書かれていますが、要は内蔵GPSが必要かどうか。またUniteはよりインドアスポーツ向けで、Igniteはランニングに最適です。でも、個人的にはランナーとしてUniteのほうが気に入ったんですけどね。

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背面のセンサー。
Photo: Victoria Song/Gizmodo

まずバッテリー寿命に関しては、わたしがテストしたかぎり、UniteもIgniteも3日以上持ちません。Igniteの場合、ランニング中に音楽やポッドキャストは必須という人はスマホを持ち歩く必要があります。ということはGPS内蔵かどうかなんてもはやちょっと関係なし。それからIgniteを使っているあいだ、同期ができない問題に直面したこともありました。この不具合はPolarのスマートウォッチ全般にいえることですが、Polar Flowアプリに手動で同期する必要があります。時間はかかるし、うまく行かないこともあります。

でも何故か、Uniteは例外。比較的速くて、同期に失敗することもありませんでした。ちなみにこれは、わたしがPolarのウォッチを使っているなかでは同期に問題がない初めてのモデル。

最後に、Igniteには「ランニングインデックス」、「スイミングメトリクス」、「トレーニング効果」など、より高度なトレーニング機能が詰め込まれています。それが必要かどうか(あるいは、水泳するかどうか)によって、Uniteでちょうど良い人とどうでない人に分かれるかもしれません。

正直なところ、わたしはUniteのベーシックな機能でとっても十分でした!

メモ

・Polar Ignite(ポラール・イグナイト)よりもちょっぴり安く、ミニマルなスマートウォッチ

・150ドルという手に届きやすい価格にして、アクティビティトラッキング、心拍数モニタリング、睡眠トラッキング、(スマホ経由で)GPS連携など基本的な機能がすべて手に入る!

・Polarウォッチ史上最高のキュートさ。

・GPS内蔵ではない。

・ほかの格安スマートウォッチと比べても突出しているのが、リカバリーの指標!

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