ロシアの川がオレンジに染まる。原因は廃銅鉱山

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  • author Yessenia Funes - Earther Gizmodo US
  • [原文]
  • Kenji P. Miyajima
ロシアの川がオレンジに染まる。原因は廃銅鉱山
Image: shutterstock

こんな映えないインスタは見たくないな。

普段は美しい夕日や川の姿を投稿しているロシアのインスタグラマー、Sergey Zamkadniy氏による最新の投稿が映し出したのは、リアルタイムで展開される災害でした。ロシアのウラル山脈の廃坑から流れ出した銅が、川をオレンジ色に染めてしまったのだとか。

AFP通信によると、Zamkadniy氏が災害の様子を撮影してからロシア当局が調査を開始したそうですが、記事執筆時現在で音沙汰はありません。どーなってるの。

廃銅鉱山から豪雨によって銅が流出

川をオレンジに染めた銅は、シベリア西部のLyovikha近くにある、16年前に廃坑になったレヴィヒンスキー鉱山から流出したそうです。処理用の人工池に保管されていたはずの銅が、豪雨の影響であふれてしまったのが原因とのこと。また、その豪雨によってダムが決壊し、多くの建物が破壊されたようです。AFP通信によると、地元の環境保護活動家であるAndrei Volegov氏が昨年、こういう事故が起こる危険性についてロシア当局に警告していたとのこと。それに対して当局が「責任企業には廃棄物を処理する資金がなかった」と回答した結果がこれ。余計にお金がかかるパターンですわ…。

アメリカでも似たような事故が…

今回の事故は、2015年にコロラド州シルバートンの近くで鉛や銅などの重金属汚染が起こったゴールドキング鉱山の流出事故に似ていて不気味な感じがします。ゴールドキング鉱山の事故は、今回のようにゆるい環境保護と豪雨によって引き起こされたのではなく、人為的なミスだったので違いはありますけど。どっちにしても、こういった流出事故は野生生物や、人間を含めて汚染された水路に依存する者にとっては危険です。ゴールドキングの災害では、人々は飲料水や灌漑用水へのアクセスを失いました。地域住民は連邦政府に対し、3億1800万ドル(約336億円)の損害賠償を求める訴訟を起こしています。

シベリアにとって2020年は厄年なのか

Lyovikhaでも同じようなことが起こるかも。数十年前の閉山以降、村はヘンテコな苦難を経験してきているんです。ミイラ化した胎児が248体も発見されたり、2つの別々の事件で十数人の女性の死体が発見されたり、奇妙で不気味な謎の場所としてとてもよく知られているのだとか。これはもうモルダーとスカリーの出番なんじゃ…。

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Image: Sergey Zamkadniy / AFP (Getty Images)

シベリアはもう、今回の災害だけじゃなく大きな環境破壊に直面しまくりです。今年になって、気候変動が寄与する記録的な猛暑(と山火事)が起こっています。暑さだけじゃありません。今年だけで、今回事故を起こしたのとは別の鉱業企業が2回も大惨事を起こしちゃっています。永久凍土が溶けたことによる貯蔵タンクの崩壊が原因で、2万トンのディーゼル燃料を流出させて川を真っ赤に染めてしまったノルニッケル社は、それから1カ月も経たないうちに今度は工場のひとつから近くの水路に工業廃水を放出するなど悪行三昧。どうして営業停止にならないの…。

てな具合に、ロシアはとんでもないことになっています。北極圏に位置するロシアは、すでに地球温暖化による環境悪化と悪戦苦闘中ですが、国が企業への責任追及や資源保護を怠っているようではどうにもならないですよね。

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