手頃で多機能な「E22」か、パワフルな「MAX G30LP」か?
セグウエイの親会社ナインボットから、新しい電動キックスクーターが2種類登場しました。最新型の「E22」は9インチの耐パンクタイヤを履いており、外付け充電池を追加すれば走行距離が増えて5万円チョイとお買い得。もうひとつは10インチの大型タイヤを履き、すでに出ている「MAX」の弟分となる「MAX G30LP」です。
「E22」は安価でライトユーザー向け
こちらは最高時速20kmで走行距離が22kmと、ナインボットの中では一番遅いモデルとなっています。ですが専用アプリと連動し、前後にはLEDが点灯、ブレーキは前輪の電動式と後輪の足踏みブレーキという制動2段構えで安全面を考慮しています。そして15%の斜面を登れるパワフルさを備え、1アクションで折りたためるので持ち運びが楽チンです。
耐パンクタイヤは、なんと3年の月日をかけて開発されたという「FlatFreeタイヤ」が使われています。タイヤの中はポリウレタン発泡剤が充填されており、路面からの衝撃を吸収する役目も果たす、と説明されています。そしてそのタイヤに囲まれるのは、前輪の中心にあるブラシレスDC電気モーター。これをクルーズ、ノーマル、スポーツの3種類のモードを切り替えながら乗ることで、最高速度と充電池の持ちが変わります。
外付け充電池を合体させると、最高時速が25km、走行距離が43.5kmに伸びます。それでいて499.99ドル(約5万2600円)なのが魅力的ですね。とはいえ、このままだと日本の公道では乗れないので注意が必要なんですけどね。
「MAX G30LP」は中堅モデル

こちらは10インチの空気圧タイヤを履いており、最高時速はナインボットの中でもトップレベルの30km。ですが走行距離は、兄貴分の「MAX」が誇る65kmより短い40kmとなっています。また20%の斜面を登るとあって、「E22」より力持ちですね。手元にはLEDで光る表示版があり、走行時の時速、モード、前照灯のオン/オフ、Bluetoothの接続や充電残量といった情報が読み取れるようになっています。
スケート部分には、10本の18650リチウムイオン電池が内蔵されており、漏電、過電流、そして高温防止機能を搭載。また回生ブレーキもあるので、ブレーキをかける度に航続距離が少し回復するのだそうです。こちらも前後LED、おりたたみ、前輪の機械式ブレーキ&後輪のE-ABS電子ブレーキ、専用アプリとの連携機能を持ち、お値段は699.99ドル(約7万3700円)となっています。
やはりこのままでは、日本の公道では乗れないので注意が必要です。いくら便利で楽しい乗り物でも、危険を伴うことだってあるので、仕方がありませんよね。
バランスで走るセグウェイはおしまいだけど
セグウェイといえば、2001年に未来の乗り物として登場したものの、高額で手が出しにくいことから全然売れず、先月に生産終了が発表されたのが記憶に新しいところです。2015年に中国のナインボット社に買収され、その技術はローラースケート型の「Drift W1」などに活かされてきたんですけどね。とはいっても、いずれまた体重移動で動かす乗り物が作られるかなーと思います。