折りたたみスマホっていうより折りたたみタブレットの方がイメージ近いかも。
発表当時の「2020年末予定」から大幅に前倒しされ、米国では9月にも発売されることになったマイクロソフト(Micosoft)の折りたたみスマートフォン(フォン?)「Surface Duo」。
8月12日の発表内容をベースに、スペックや発売時期など、現時点でわかっていることや予想できることをまとめました。
Surface Duoってどんな端末?
マイクロソフトによる、Androidを搭載したモバイル端末です。
2つの画面がヒンジでつながっており、折りたたんでスマホっぽく使うことも、開いて本のように持つことも、真っすぐ伸ばしてタブレットのようにして使うこともできます。
サイズ感で言うと、「半分に折り畳めるiPad mini」です。折りたたむとパスポートに近いサイズ(縦145.2mm×横93.3 mm×厚さ9.9mm)になります。
折り畳めるタブレット自体はこれが初めてではなく、ソニーがかつて「Pシリーズ」というタブレットを作っていたりもしましたね。
画面はどんな感じ?

5.6インチの画面が2つ並んでいます。2つのアプリを別々に表示したり、あわせて8.1インチの1つの画面として使えます(真ん中に分割線が入っちゃいますが)。
画面の縦横比は片面だと4:3/両面だと3:2と比較的正方形に近く、インチ数から受ける印象より面積は広いです。
処理能力・スペックは?
ひとことで言うと「2019年のフラッグシップスマホと同じくらい」。高性能ですが最先端ではないです。
詳細は以下の表でどうぞ。
OS | Android 10 |
---|---|
SoC | Snapdragon 855 |
メモリ | 6GB |
ストレージ | 128GB or 256GB(SDカード非対応) |
ディスプレイ | 1800x1350-5.6インチ AMOLED×2枚 |
カメラ | 11MP, f/2.0 写真:低光量、HDR、深度つきポートレート、超解像ズームなど 動画:4K(30fps/60fps)、1080p(30fps/60fps)、電子手ブレ補正 |
バッテリー | 3577mAh |
サイズ | 開いた状態:縦145.2mm×横186.9mm×厚さ4.8mm 閉じた状態:縦145.2mm×横93.3mm×厚さ9.9mm |
重さ | 250g |
SIM | Nano SIM+eSIM |
日本でも発売される? どこで買える?
日本で通信機器を発売するために必要な「技適」を取得していることが、総務省のデータベースからわかっています。遠からず日本でも発売されるでしょう。
取り扱いキャリアについては予想はむずかしいですが、かつてWindows Phoneを取り扱っていたauはやや可能性が高いかも。もちろん、SIMロックフリーモデルがマイクロソフトストアや家電量販店に並ぶパターンも十分あります。
発売日と価格は?
米国ではすでに予約がスタートしており、9月10日に発売されます。
価格は1,399.99ドル(およそ15万円)でストレージ128GBのSurface Duoを買えます。ストレージ256GBのモデルは+100ドル。もし日本で発売されたら、15~17万円あたりでしょうか。
マイクロソフトは予約にあわせて旧端末の下取りキャンペーンも行っています。
カメラは?

画面の右側上に11メガピクセルのカメラがあります。
低光量モードやHDR、超解像ズームや深度計測を使ったボケ機能などはありますが、カメラを3つも4つも搭載したスマホほど強力なカメラではありません。
ロック解除方法は?

指紋センサーです。開いて右の側面に指紋センサーがあります。
充電方法は?

USB-Cコネクタ経由で18Wで充電できます。ワイヤレス充電はありません。
ペンは使える?

はい。Surface Proシリーズ向けのペンが使えます。
5Gに対応している?
いいえ。Surface DuoのSoCであるSnapdragon 855は5G通信をサポートしていません。Wi-Fi 6にも非対応です。
おサイフケータイ(Felica)は?
望み薄です。Surface DuoはFelicaはおろかNFCすら搭載していないので、日本向けモデルが出たとしてもおサイフケータイには対応しないと思われます。
Source: Microsoft
Reference: Windows Blogs, S-Max