透明TVなんてだれが買う!? と思ったらXiaomiから本当に発売

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透明TVなんてだれが買う!? と思ったらXiaomiから本当に発売
Image: Xiaomi

こんな大豪邸、マンガに登場する悪役の家ぐらいしか思いつかない…。

Xiaomiが10周年を祝して透明テレビ「Mi TV LUX OLED透明版」を中国で8月16日リリースします。価格は4万9999人民元(約77万円)。

55インチ、120Hz駆動、10-bit表示、応答速度1ミリ秒で、「この上ない没入感」「空中に浮く絵」を実現するパワフルな“初の量産型透明TV”とのことですよ?

透明の有機ELディスプレイは14年くらい前からある技術で、パナソニックも2016年には「2019年にも発売」と言って、2019年には「2020年発売」と言ってます。プロトタイプはLGがひと足先に出しており、その55EW5F-AとMi TV LUX OLED透明版はスペックがほぼ同一です。もしかしたらXiaomi製はLG製がベースなのかもしれません。

PR用フォトはゴージャスそのもの。

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Image: Xiaomi

実物はこんな感じ。

Video: Sparrows News/YouTube

オーバーレイすると、めがねや運転のARみたい。ARならリアルに合わせて参考情報が表示されるけど、TVの後ろはだいたい壁なので、壁に重ねても…というのはあります。

また、周辺光に合わせて見やすい明るさに調整される設定や、ダークモードで映画やTV番組を観る場合は別として、透明TVはどうしても背景が写り込んでしまうので、気が散っちゃうんじゃ…と心配。これはLG製の2018年の試作機ハンズオン(6:20~)、2019年の概念実証モデル開梱シーン(8:50~)と同年暮れのハンズオン映像(1:50~)でも確認できます。

Video: Brian Tong/YouTube

こんな風に、まぶしい映像は透けないけど、暗い映像は黒が非存在というかシースルーになっちゃうのです! スターウォーズのオープニングは漆黒の宇宙に文字が流れないと気分出ないし、『ゲームオブスローンズ』なんてそれじゃなくても「画面暗すぎて何が起こってるかサッパリわからない」って言われてるのに、背景が写り込んでもっとワケわからなくなっちゃうんじゃ…と心配。

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『ゲームオブスローンズ』。まじでこの暗さ。透明TVで観たらどうなるんだろ…
Image: HBO

けっきょく「Xiaomiもここまでできるよ!」てことを世界に示して10周年の話題づくりにしたいんでしょね。

Xiaomiのプレスリリースにも「TVというよりアート作品」とありますし、納入先は美術館や博物館、ギャラリー、ショッピングモール、映画館などを想定しているみたい。「アート」として眺める観賞用で、画質もゲーム環境もふつうのTVに劣る透明TVに77万円払う人はそういませんものね。量産モデルではあるものの、現実的には商業施設に限られそうです。

ペントハウスの窓に置いたらゴージャスだねって上の動画の人は言ってます。確かにこれ越しに下界の貧民を見下ろしたらマウンティングのあがりって思っちゃうかも。

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