搭乗や入店を拒まれても絶対マスクを着けないアンチマスカーさん。
マスクは今や全世界のコロナ予防策なのに、注意する人にブチ切れて殴る蹴るの暴行を加えたり、射殺したり、商品を投げつけたり、いろいろ大変なことになっていますよね。医療機関の予測ではマスクを着けるだけで死者が33,000人減る計算なのに、道は険しそうです。主な反論をまとめてみました。
1:「自由の国」
Kevin and Karen get shopping cart taken away at #Costco || ✌? #wearethepeople#COVID19#coronavirusuk#COVIDIDIOTSpic.twitter.com/LDeB1hDz9L
— Only in Vegas ➐ ➐ ➐ (@OnlyInLVNV) May 18, 2020
こちらはコストコのレジで注意された男性客。「店内ではマスク着用をお願いしています」と言われると、「ここは自由の国じゃんね」と反論しています。
2:「近寄るな」
Florida man at Fort Myers Costco in "Running the World Since 1776" shirt flips out on elderly woman who asked him to wear a mask and man who defended her #BecauseFlorida (via @profjaffar) pic.twitter.com/PDOvi33qHK
— Billy Corben (@BillyCorben) July 7, 2020
コストコと言えば忘れちゃならないのが「1776年(米国独立の年)から世界を動かしている」とプリントされた赤シャツで怒るダンさんです。「距離縮めてんじゃねーよ、怖いだろゴルァ」と叫ぶ動画がバイラルで広まって保険会社を即クビになってしまいました。後日TVで語ったところによれば、間隔さえ空ければマスクは要らないと思っていた模様。
3:「天地創造」

クリスチャンのマスク反対運動は「蒸れるのが嫌」とかいうレベルをはるかに超越しています。旧約聖書創世記2:7の天地創造までさかのぼって反論するので、注意するほうも覚悟が要ります。たとえばフロリダ州パームビーチ郡のマスク義務化法案の公聴会ではこんなコメントも飛び交いました。
「主なる神は土で人をつくって命の息吹を吹き入れ、人は生きる者となった」 のです。いったい何の権限があって人間の呼吸を統制するんです? 政治のドグマを振りかざして仕事と店舗の店で首を絞める行為にほかなりません。おぞましいことです。
4:「悪魔の法」
こんな悪魔の法に従ったらひとり残らず逮捕されます。そこのドクター、あなたもね!これは全人類への犯罪なんだから。選択の自由に反対する人は全員逮捕よ。
マスクで人が死んでるのに(注:正しくはコロナで死んでいる)義務化なんておかしいでしょ。
みんなマスクの陰で笑ってるけど、今に神の裁きがあるんだからね! 神から逃げようったって、そうはいかないのよ。わかる? 神からは逃れられないの。マスクつけても、1.8m距離置いてもね。
5Gが出たらどうするのよ。国民全員をカメラで見張って検温して学校もマスクって、正気で言ってるの? 頭おかしいいんじゃない? 全員精神病院行かないとって思いますよ、今すぐ。
4:「ドクターストップ」

こちらは「ドクターストップ」を理由にマスクを拒否するお客さん。「呼吸系が弱くて医師に止められているのに、全員にマスクを強制するなんて違法でしょ!」と泣きそうになっていますけど、今はマスクを拒否するほうが違法なんですよね…。動画を見た各地の医療機関からは「コロナ対策を怠るようすすめる医師はいません」という正式見解も発表されました。
6:「診断書」
「診断書の用意がある」と言う人も多いです。上の動画の1:15から登場します。言っているだけで見せる気配はありませんけどね。もっと手の込んだ人になると、障がい者手帳そっくりに偽造した「マスク義務免除カード」なるものを振りかざすらしくて、身体の不自由な方が「すごい迷惑だ(タイポだらけだし)」ってツイートしていました。
As someone with a profound disability, it's disgusting to me that people are using the Americans With Disabilities Act of 1990 to justify avoiding a minor inconvenience
— Steven Spohn (@stevenspohn) June 24, 2020
These badly misspelled cards & their card-carrying members are using disabled people as shields to harm others pic.twitter.com/dNt8zWZ56z
プライバシー法の規定上、障がい者は医療情報の公開を強要されません。そこに目を付けた偽装工作で、これさえあれば診断書を見せなくていいぞシメシメへへへと思ってるんですね。いや~こんなのつくるぐらいならマスクつけるほうが早いような…。
7:「憲法上の権利」

ルール違反を責められると条件反射的に「憲法上の権利、国民の権利の侵害でしょ」と言い返す、その典型例がこちら。動画の0:47から叫んでる男性です。「集団訴訟」、「ファッ〇」、「フェイク」を散りばめて、「コミュニスト」、「このテロリストめ!」とやり込めればとりあえず面目は保てると思ってるんでしょうね。アメリカにはよくいるタイプ。
8:「研究成果」
トレジョーで「私は私のCO2を吸いたいの。自分は健康だから問題ないでしょ? マスクは体に悪いっていう研究成果はいくらでもあるじゃない?」となじって店員さんを困らせていた女性は後日、コロナっぽい症状が出たけど、「こんなの免疫で吹っ飛ばすわ~」とにっこり。ユーチューバーThe Young Turkさんが言ってるように、無症状感染という恐ろしいものもあるんだけど…。トレジョ―では7月14日に店員たちがマスクをはぎ取られてボコボコに殴られ、襲った客2人(John Carrero容疑者とAlejandro Escobar容疑者)が逮捕されています。
9:「ホワイトパワー」
イリノイのDIYショップ、ホームデポ店内でマスクを外した客に注意した客がツバを吐きかけられて口論に発展。動画ではスマホで録画を回しながらふたりが言い合いを続け、マスクを外したTeri Hill容疑者が中指を立てて「ファッ〇ユー(ば~か)」のサインを送りながら、「私は白人だからマスクなんか要らないの。ホワイト・パワーを信じているから」と言っています。撮影者のSydney Watersさん(ホワイト・パワーという言葉が我慢ならない白人)がアングルを変えて顔を撮ろうとしたら、いきなり襲い掛かってきて床に張り倒されました。Hill容疑者は傷害罪で逮捕となった事件。
恐怖に駆られると人は本性剥き出しになりますね。いつもは絶対言わないことムキになって言っちゃったり。Rawだなあ…。
Sources: @OnlyInLVNV, @BillyCorben, Now This, DW News, Howard Stern, @stevenspohn, The Young Turks, Now This