斬新だけど、すごいけど、これどうやって使うんだろ?
LGは、9月1日に画面が回転するT字型のスマホのティザー動画を公開し、さらに日曜日のプレスリリースでそれが「LG WING」という名前であることを明かしました。ディスプレイを回転させ十字架のようにして使うことができます。
モトローラやサムスンから出ている折り畳みスマホなど、ディスプレイの形態が複雑化していく2020年、LGもさらに斬新なデザインを展開し、このウェーブを追いかけているのでしょうか?
LG WINGは、未開拓のユーザビリティ体験を提供するプロジェクト「Explorer Project」の初のデバイスです。今後の具体的なラインナップはベールに包まれていますが、LGはこのプロジェクトをモバイル製品のイニシアチブのひとつとしていることから、LG WINGが最初で最後の製品となることはなさそうです。
LGのプレスリリースによると、「LGの最も大胆な最新のスマートフォンでは、従来のスマートフォンでは不可能だった、これまでとは違う新しいフォームファクター(ハードウェアの形状等を構成するモノ)と、モバイル体験を提供していきます」と表明されています。
先月Android Authority から、LG WINGの2つの画面がどのように連動して動作するか確認できる動画がいくつかリークされました。運転中にフルスクリーンでナビゲーションアプリを使用しながら、ミュージックアプリの操作をしたり、電話の着信を同時に操作できる事がわかります。
さらに、LG WINGの特徴的なT字型の形状によって、これまでにない独特なモバイルゲーム体験ができることも示しています。
現状、公式にスペックに関しては何も発表されていませんが、噂では、LG WINGは 5Gサポートし、Snapdragon 765、または765Gプロセッサを搭載し、トリプルリアカメラ構成で、それぞれ6.8インチと4インチのディスプレイを搭載するようです。さらにXDA Developers によると、LG WINGは今年秋に発売、価格は1,000ドル(約10万6000円)とのことです。
LG WINGは、 アメリカ東部時間(ET)で9月14日午前10時(日本時間午後11時)から、同社のExplorer Projectイベント(オンライン)で発表される予定です。LGの YouTube または、 Facebook ページから見ることができますよ。
このファンキーなT字型は面白いと思いますが、LG WINGが流行るかどうかについては…どうでしょうね。これまで見たことがない斬新さはもちろんありますが、このような奇抜な企業の試みを見るたびに、ジュラシック・パークの「科学者たちは、何ができるかに夢中になって、それをするべきかどうかは考えない」の名言を思い出します。
さらにLG WINGのハンズオン動画がリークされました。この奇妙な翼が、どのように回転するかがわかります。
滑らかにプライマリディスプレイが90度回転し、T字型にするために上部で水平にロックされています。これまでに見てきたデュアルスクリーンのスマートフォンと全然違いますね。この動画をざっと見る限り、LG WINGの底部にスピーカーとType-Cポートのようなものがあり、背面は光沢仕上げになっています。しかしトップスクリーンが薄すぎて心配です。雑に扱ったら、すぐに折れたり外れたりして壊れそうな気がしますね。
この混沌とした2020年、この奇抜な十字架の形をしたスマートフォンを出してくるLGの挑戦は、尊敬の眼差しをもって見守りたいと思います。