スマホでもPDFが読みやすい。Adobe Readerの新AIはいい仕事しますよ!

スマホでもPDFが読みやすい。Adobe Readerの新AIはいい仕事しますよ!

ありがとうアドビ先生!

Adobe (アドビ)が様々な画像処理を手助けしてくれる「Sensei AI」のプッシュを始めてしばらく経ちますが、普通の人にも恩恵がありそうな利用ケースがついに生まれました。Adobe Readerアプリはマシンラーニングを使うことで、モバイルデバイスでも読みやすいようにPDFファイルのレイアウトを変更してくれるのです。

クラウドに預けたPDFをAIセンセイが再レイアウト

アプリに搭載された「Liquid Mode(リキッドモード)」はPDFファイルをAdobeのクラウドサービスにアップロードし、そこでSenseiがヘッダ、画像、段落ブロックなどを識別します。その後ファイルはモバイルでも見やすいレイアウトに変更され、ユーザーのデバイスに戻ってきます。

小さい文字で、画面からはみ出してしまうくらい長い段落ブロックはスクリーンに収まるようになり、行間のスペースも読みやすく調節され、画像もそれ以外の要素を考慮した上で綺麗に収まるように配置されます。

たとえるなら、モダンなウェブサイトでデバイスに合わせたレイアウト調整が行われる、レスポンシブなデザインをPDFで行うということです。

純正Adobeだけのサービスよ

残念ながら、Liquid ModeはAdobe独自のReaderアプリ、それも現在AndroidとiOSのみで利用可能です。なので、サードパーティのPDFビューアを使っている方には恩恵がありません。

となると、Adobeは自身のプロダクトに人を集めようとしていると思うのが自然ですが、AdobeのスポークスパーソンがFast Companyに語ったところによると、機能を開発した背景には、PDFがモバイルデバイスでは使いづらく、ファイルを開いた人が読みづらくてすぐに閉じてしまう問題を解決したいという考えがあったようです。

Adobeの開発チームは完全に新しいファイル形式を作り出すことまで検討しましたが、PDFの互換性や普遍性を考えると、モバイルに適用させる価値があると判断したとのこと。

Liquid Modeにはまだ課題があります。記入フォームやスライドショー、スキャンしたファイル、それに10MB以上か200ページ以上のドキュメントなどにも対応しなければなりません。他にも、デスクトップアプリからLiquid Modeで書類の再フォーマットを行って他者と共有する機能も追加予定です。

さらに、サブスクリプションに登録しているユーザーにはDocument Cloudサービス上で特別な機能を提供するかもしれないそうです。ま、やっぱり結局はそこなのね…。

    あわせて読みたい