見た目はおちゃらけてるけど戦闘になったら真面目になるタイプのような。
先日、編集部に行ったらそら豆が出てきたんですよ。間違えた。レストランに行ったら「Galaxy Buds Live」が出てきたんですよ。あれ、どっちだっけ?
Galaxy Buds Live

これは何?:サムスンのノイキャン付きワイヤレスイヤホン
いくら?:Amazonで約2万円
好きなところ:アクセのような映え感、ほどほどのノイキャン、ポケットサイズ
好きじゃないところ:人を選ぶ装着感、人を選ぶ見た目、ツルツルして落としそう
クラスにいると目立つ存在
というわけで、そら豆のような見た目で話題となったGalaxyの完全ワイヤレスイヤホン「Galaxy Buds Live」です。独特の見た目や、オープン型でありながらアクティブノイズキャンセリングを搭載していたりと、かなり個性は強め。攻めてるねぇ、でも好きよこういう姿勢。

見た目はかなりグロッシー。カラーは写真のミスティックブラックのほか、ミスティックブロンズ、ミスティックホワイトの3色がラインナップ。照明次第で見た目の印象が大きく変わる光沢っぷりで、このブラックも照明次第で青っぽく見えたり黄色っぽく見えたりします。かなりメタルみのあるメタル。

ケースはAirPodsくらいのコンパクトさで、ポケットへのストレスは全くなし。こっちの光沢感もなかなかで、黒だと指紋はもちろん傷も目立っちゃいますね。
最初は逆だと思ってた装着スタイル

「Galaxy Buds Live」は、このくびれが耳介にフィットするという、独自の装着スタイル。最初、自力で着けようとしたら上下を間違えました。Lと書いてある端子部分を耳穴に入れようとしてたんですけど、スピーカーがある方は反対側なんですね。

というのも、端子部分には小さなイヤーチップがついていて、付け替えができるんです。付け替えできる=耳穴に入れる側、と思っちゃったというわけ。

こちらが大サイズ。イヤーチップの違いは、かなり装着感に影響してきます。カナル型のイヤーチップで、S〜Lのサイズにあまりこだわりがなかった人でも、この大小はカナル型のそれとはまた異なる違いだと思ってください。

装着時するとこんな感じ。耳穴へのフィットを、左側の耳介で引っ掛けて支えるイメージです。この時のイヤホンの角度は、装着する人の耳の大きさ、イヤーチップの大小によって異なってきます。プロモーションの写真だともっと縦位置に収まってますし、自分にあったフィット位置を探すことが肝要ですね。
AKGサウンド、侮りがたし
かぶいた要素のあるイヤホンだけに、正直音質は…と思ってたら、いい意味で裏切られました。12mmの大口径ドライバーにAKGサウンドテクノロジー、重低音を強化するベースダクト、サウンドに奥行きをあたえる通気孔など、機能性を謳うだけはありました。
低音はかなりジューシーで肉厚、迫力ある音といっていいでしょう。中域あたりのヌケ感もよく、オープン型の性質ともマッチしているのか、カナル型よりも伸び伸びと試聴できました。わりと好きな音かも、うん。

とはいえ、カナル型と比べると低音がヌケてしまう部分もなくはないので、そんな時はイコライザーで低音をブーストするのがオススメです。カスタムEQはなし。
操作はタッチ系。アクティブノイキャンはデフォルトだと長押しタッチにアサインされています。ノイキャンの威力は、バスや空調の「ゴォー」という低音ノイズをカットはするけど、話し声や足音は聞こえるというくらい。AirPods Proのノイキャンを100とするなら、ちょうど50〜60くらいですかね。静寂ではないけど、むしろ町中で使うならこれくらいの雑音が聞こえたほうが自然だよねというくらいです。僕としては全然アリなレベル。
ただ、豆型の独特シェイプとタッチ操作の相性は、一考の余地あり。タッチ、あるいは長押しすると、イヤホンのフィット位置がズレたり耳に押し込んでしまって、耳介に痛みを感じたりします。かといって優しいタッチ感だと反応してくれなかったりするので、フィット位置の繊細さが仇となっている気がしますね。これがカナル型だと多少のタッチ感でもフィット位置は変わらないはず。
ガジェット感をとことん消したイヤホン
総じて、ガジェット感をあまり感じさせない、でも音質やノイキャンは担保できてるよというイヤホンでした。イヤホン本体にはロゴもなく、メタリックな質感が耳に収まっているだけなので、ガジェット感がないイヤホン選手権なら堂々の一位を取れるのではないかと。

仕事中に装着していても、かなりクールに見えません? ファッションと合わせればもっとアクセサリー要素を楽しめると思います。イヤホンの企業ロゴやガジェガジェしさでコーデを損ないたくないという人にはうってつけでしょう。
一方、フィット感は人を選びます。カナル型の耳の痛みを解消するスタイルではあるものの、代わりに耳介に負担がかかりますからね。それに、ツルツルした本体はケースから取り出すときも、耳に装着するときも、落下の可能性高し。冬場で手袋をしている場合、ケースから取り出すことも無理かも…。
でも、エッジーなアイテムはどこかしらの界隈に強く刺さるもの。イヤホンらしくないイヤホンを求める人や、カナル型以外で音質とノイキャンを両立させたイヤホンを探している人には、候補になりえるでしょう。遅延をおさえた「ゲームモード」なんかも開発中らしいですよ。
2万円前後は、あらゆるワイヤレスイヤホンがしのぎを削る価格帯。あえてコレを選ぶ人には、何か強い信念を感じてしまいますね。独特の魅力、コントロールできるかな?
Source: Samsung