出ちゃうの?いや、何が出るのよ?
と、ワクワクなAppleのイベントまであと数時間ですね。
例年なら「ああ、iPhoneね」である程度身構えることができるのですが、今回のイベントはずっとAppleを追っている僕らでも「何が出るかわからん!」という状況です。
アレが出るコレが出る。さまざまな噂がありますが、ひとつ有力な説としてiPad、それもiPad Airの新型が出るという噂があります。そこで、ここではその新型Air登場説をフィーチャーして、「iPad Airが出るならこうなる!」や「新型iPad Airは誰に向いている?」などをチェックしてみましょう。
読むの面倒だなーって人は、ギズモード編集部のかなやんこと、金本さんがiPadの噂をまとめた動画を投稿しているので、そちらをどうぞ。
ではガジェットコーディネート、やっていきましょう。(cv.金本)
新型iPad Airの登場を裏付けるマニュアルのリーク
iPadには現在iPad Pro、iPad Air、iPad、iPad miniという4つのラインがあります。iPadのアップデートは毎年恒例で、程よく噂が出てくる話なのですが、近々アップデートされるのはiPad Airという見方が有力です。
5月頃から「iPadの新型が来る」といったふんわりとした噂はあり、次第に「iPad Pro風に四角くなる」と、デザインリニューアル説が出てきました。
この段階では、「そうだといいよね」くらいの期待感でしたが、後日この説は現実味を増すことになります。8月後半に、新型iPad Airのスペイン語のマニュアルとされる画像がリークされたのです。
マニュアルにはしっかりと「iPad Air」と書いてあって、噂どおりiPad Proベースな四角いフォルム。カメラが1つなので、2018年のiPad Proのボディに近い形状ですね。
現行のiPad Airも、まだTouch IDがあった頃の旧iPad Proのボディをベースにしているので、iPad ProベースなiPad Air登場という見立てにも納得できますよね。
iPad Proとどう違う?
iPad Proのボディをベースにしているなら、型落ちのiPad Proを買うのと同じなのでは? といった疑問もあるかもしれませんが、これまでのiPadの歴史を考えるおそらくそうはなりません。
1.画面は60Hz駆動で、Proよりベゼルがやや太く?
iPad Proシリーズでは、第二世代から120Hzの「ProMotion ディスプレイ」が採用されています。しかし、iPad Airでは、旧iPad Proのデザインを踏襲していながらもディスプレイは60Hzのままでした。コスト面からもこのディスプレイの差は今回も引き継がれると予想できますね。
また、次期iPad Airは10.8インチという噂があるので、現行のiPad Pro(11インチ)と比べて若干ベゼルが太くなるのかもしれません。
2.スマートコネクタ対応でUSB-C
ディスプレイ以外に関してはマニュアルのリークからスマートコネクタが確認できているので、Smart keybordなどが接続できるはず。Apple Pencilもマグネットでくっつく第二世代が対応するのだと予想されます。あ、そうそう、端子はUSB-Cです。たぶん。
3.SoCやメモリはまだ謎
搭載チップに関しては、まだ具体的な話しは出てきていません。現行のiPad Airが2018年に発表されたA12を搭載しているので、順当に進化するのであれば、iPhone 11シリーズやiPhone SEのようなA13になるんじゃないかな。
ワンチャン、iPad ProみたいにA12Z、A12Xを積んでくる可能性も捨てきれませんけど、そこまでの処理能力(A12Z、A12Xはコア数もキャッシュ容量もA13を上回っています。参考までにベンチマークはこちら)を求める端末じゃないし、価格も高くなっちゃうのでA13が現実的なラインかと。ちなみに、メモリは現状3GB。妙に中途半端なので、できれば4GBになってほしいですね…。
Touch IDが電源ボタンで復活する?
デザインに関しては概ね四角いiPad Proを踏襲すると思われるiPad Airですが、1点気になるのが新型のTouch IDの採用です。
iPad ProはiPhone 11シリーズなどと同じく顔認証のFace IDを採用していますが、先程のスペイン語のマニュアルによると、新型のiPad Airは端末上部の電源ボタンがTouch IDになっているといった記述があるんです。
こうした電源ボタン内蔵式の指紋センサーは他社のタブレットではオーソドックスなスタイルですが、iPadに導入されるのは初。COVID-19(新型コロナウイルス)の影響で常時マスクなご時世を考えると、この仕様は熱烈歓迎です。
じゃあiPad Airはどんな人に向いているの?
クリエイターやプロの仕事に向けたタブレットとしてはiPad Proが、カジュアルに利用できる端末としてはiPad(無印)がある現状、iPad Airってかなり悩ましいポジションなんですよね。
しかし、パワフルなタブレットであることは間違いありませんし、Airと名前が付く以上フットワークの軽さもおそらく期待できる端末でしょう。それらから考えると「日常的にタブレットを使う人」がターゲットになると思います。
iPad Proのさらなるパワーやディスプレイの表現力はたしかに魅力的なのですが、多くの人にとってオーバースペックであることも確か。だったら、ビューワーとして使いやすいサイズで、ペンもキーボード、マウスも利用できて、その気になれば軽めの作業くらいはこなせちゃう。と、オールマイティーで、デザインもPro風になったiPad Airは、よい相棒となってくれると思うんですよね。
価格は今のところ未定ですが、コロナ禍で経済が冷え込んでいる現在、Appleが製品価格を大きく上げることはないと思うので、5~6万円くらいからだと思います。選びやすいラインでは?
他のiPadはどうなるの?
今回はiPad Airが本命だと予想されていますが、他のiPadの噂もちょこちょこと流れています。
まず、iPad(無印)。こちらもボディが四角くなるという噂がありましたが、iPad Airの情報とゴチャッと混ざってしまっている印象があります。ひょっとしたら四角くなる系の噂はすべてiPad Airの話で、iPad(無印)は現状維持の可能性もありますね。個人的には、iPad(無印)は、教育機関などにも幅広く向けたエントリーモデルなので、あと数年はこのままなのでは?って思います。
続いてiPad mini。こちらは8.5インチのiPadが出るという噂が5月ごろにありました。しかし、それ以来とんと話しを聞かないので、まず今回のイベントでは発表されないでしょう。片手で持てる8.5インチなminiとかLOVE過ぎるので、個人的には早く出て欲しいのですが…。
iPad Proは次期モデルでディスプレイの進化が噂されています。場所ことにディスプレイの光る強さを変えることで、よりコントラストの強い表現ができるmini LEDが搭載されるかもしれません。省電力化にも繋がるので、これもまた期待したいですねー。
以上、iPad Airを中心に現在の噂を整理してみました。今夜のイベントで答え合わせができると思うので(ここまで期待させておいて発表されなかったらごめん)、皆さん一緒に楽しみましょう!
Source: GeekBench Browser