Nubia Watchレビュー:あれ? 思ったほど未来的ではない...?

  • 10,166

  • author Victoria Song - Gizmodo US
  • [原文]
  • Rina Fukazu
Nubia Watchレビュー:あれ? 思ったほど未来的ではない...?
Photo: Victoria Song/Gizmodo US

見た目は、腕サイズのスマホっぽさがありますが...。

カーブがかったAMOLED画面が特徴的なスマートウォッチ。一見すると、SF映画で登場しそうなガジェットのようにも思えるNubia Watchは、友人や同僚に「それ何?」と聞かれそうなフューチャー感がプンプン漂っています。

ところが実際は「2020年というよりもどちらかといえば2016年っぽい」のだとか。見た目こそとってもクールですが、実際に使ってみるとどんなことが見えてくるのか、米Gizmodoが1週間以上使用してみたレビューをシェアしています


最初の期待値が高かったワケ

このスマートウォッチがどれくらいオールドスクールなのかは、この見た目からは想像できないかもしれません。Apple WatchやサムスンのGalaxy Watch 3といった最先端どころと比べても、4.01インチのカーブがかったフレキシブルな画面を備えたNubia Watchは目新しく、スマートウォッチというよりもスマホっぽさがあるのが印象的です。

Nubia Alphaの紹介動画を見たときはかなりワクワクして、Nubia Watchを試せる機会が巡ってきたときには迷わず飛びつきました。それが、いざ箱を開けてみたら「あれ? 」と違和感に変わりました。ディスプレイがオンになっていない状態だったこともあり、大きくガッシリしているのがわかり、"フレキシブル"なディスプレイを備えたものにしては、ずいぶん頑丈そうな印象を得ました。

なにも、このスマートウォッチにホログラムを出してほしいとか願っていたわけじゃないんです。ただ、腕につけてみて、「おぉ、これがフューチャーか…!」っていう感覚を味わいたかったんだと思います。実際は、電源をオンにして利用規約をスクロールしたら、カーブがかっているおかげで画面の前方と後方の文字の読みづらいこと…。

Nubia Watch

200910NubiaWatch2
Photo: Victoria Song/Gizmodo US

これはなに?:Nubiaのスマートウォッチ2代目。

いくらする?:400ドル(約4万2500円。キックスターターのクラウドファンディングプロジェクトに参加すると、200ドル)

好きなところ:スクリーンがかっちょいい

好きじゃないところ:高価なわりに、バグが多め。見た目のわりに、高度な機能は得られない

外見はクール。中身は?

スクリーンはやはりかっこよく、グラフィクスには良い意味で「わお」って思える瞬間もありました。通知のスワイプアップも長々とスクロールできるのも良いと思います。ただ、ボタンを押すために手首をひねる必要があることも。

また、よく見るとピクセル感があります。これは画素密度が244 ppiとあったのでそこまで驚かないかもしれません。加えて、ソフトウェアやアプリがこの画面に最適化されているかといえば、そうではなさそうなのが正直な印象です。

最初に言っておくと、私の手元にはレビュー用のデバイスが届いたのですが、これは完成版ではないそうで。それもあってソフトウェアに関しては度々エラーを経験することに…。

アラームの設定、天気アプリや通知の確認など、基本的なアプリはどれも正常に機能しました。長い画面の前後の部分を見るために時々腕をひねる必要があるのはちょっと不思議な感じでしたけど。特に不安定になったのは、手首から電話をかけたり、メールの返信をしたり、音楽や写真を読み込んだり、ワークアウトを追跡したりしたとき。

もう少し詳細を書くと、たとえばWi-FiもBluetoothも接続されているはずの時に、電話を受信することができなかったり、メッセージが届くのも断続的で、そのほとんどはSignalアプリの通知からであったり…。Apple Musicライブラリをロードしようとしたら、Nubiaアプリに表示する曲のリストを取得し、インポートしたい曲を選択するところまではできるも、途中からクラッシュばかりで先に進めず。画像アプリも同様です。とはいえ、これらは先述の通りソフトウェアが最終版ではないがために起きたという可能性もあります。

200910NubiaWatch3
Photo: Victoria Song/Gizmodo US
腕をひねらないと、前方と後方は見えづらい。

アクティビティトラッカーとしてはどう?

アクティビティ追跡に関しては、選択肢が少々限られています。というのも、追跡できるワークアウトは、"フリー"ワークアウト(あらゆる種類の運動)、屋外ウォーキング、屋内ランニング、屋外ランニングの4種類のみ。それはまぁ良いとして、なにがよろしくなかったのかというと、結果がどうも正確ではないこと。

3回ほどランニングに出かけたのですが、GPS内臓にもかかわらず、毎回GPSシグナルがうまく掴めていなかったみたいです。これは、私が住んでいるのが川のすぐ隣であることや、そもそもニューヨークという街とGPSの相性が最適ではないことも関係していることでしょう(数年前から自覚)。それにしても、最近のガジェットだと気になるほど問題は起きてなくて、起きるとしたら格安ガジェットを使っているときぐらいでした。

そしてGPSがうまく追跡されない結果として、Nubia Watchはランニング結果を過小評価する傾向がありました。たとえば3.8キロメートル走っても3.19キロメートルと測定されたりね…。これまで、いろいろなウェアラブルを使ってきたなかで、過去最悪というレベルではないですが、この差異は許容範囲ではなく間違いなく「困っちゃう」レベルだと思います。

また長時間の屋外トレーニングでは、GPSが大幅にバッテリーを消耗しているようでした。90分のウォーキングでは45分後にはノックアウト。

心拍数や睡眠トラックのデータは、信頼できそう!

その一方で、心拍数計測に関しては(同時に装着していた)Polar H10チェストストラップやApple Watch Series 5と同様のデータが得られました。睡眠追跡データも、オーラリングと同様の結果を示していました。

でも正直なところ、このゴッツイNubia Watchをつけて寝るのはあまり快適ではなかったので、データの正確性がわかってからは自主的に装着して睡眠をとるのはやめちゃいました。

200910NubiaWatch4
Photo: Victoria Song/Gizmodo US
ベルトを一番キツく締めても、まだ隙間が出るくらい大きい。

着用感は、改善の余地あり?

総じて、Nubia Watchは長らく装着しても快適な造り、とは言い難い印象です。横幅4センチ、厚み1.3センチ、長さ12センチ。ベルトを最短に締めても隙間があき、それでいて締まるところは血流が圧迫される感じがあるので睡眠中は外したくなり、1つ分緩めると今度は運動するときに上下に動きやすくなってこれまた快適ではなく…。

もしかしたら、手首が大きい人なら問題にならないかもしれません。が、最近のスマートウォッチメーカーは小さめな手首でも快適に装着できるよう改善を繰り返しているので、それと比べるとやはりちょっとどうにかならないかなと思ってしまいます。

重量は96グラム。分厚くて巨大な2017年のLG Watch Sportが思い出されます。

200910NubiaWatch5
Photo: Victoria Song/Gizmodo US
ごつい…。

その他気になった点

この厚みのなかには、何が詰まっているのか。Nubia Watchは、Qualcomm Snapdragon Wear 2100チップを搭載。このチップは、多くのWear OS時計(当時はAndroid Wear)が2018年以前に使用していたものです。ラグはそこまで感じられませんが、スワイプがスムーズでないなと思える場面も何度かありました。

また、最新の時計やスマホとは異なり、防水機能もあまり期待できません。IP54の耐水性等級なので、手洗い程度なら大丈夫かもしれませんが、水没や、雨が降っていて傘を忘れたときなどは注意する必要がありそうです。

もう一つ気になったのは、バッテリー寿命。同社によれば、1度の充電で7日間持続するといいますが、それは省電力モードを使用した場合にかぎっての話。このスマートウォッチを日常的に使用すると、約36時間ほどの持続性です。

短いバッテリー寿命、バグの多いソフトウェア、そしてこの大きさ。ウェアラブルが登場した初期の時代を感じます。個人的には、2020年にこのスマートウォッチを自腹で買いたいかというと残念ながらそうは言えません。もっと、このスクリーンを活用したアプリや特徴が将来的に追加されれば、素敵なウェアラブルになるんじゃないかなと思っています。

200910NubiaWatch6
Photo: Victoria Song/Gizmodo US
ロック画面では特に、腕のサイズまで小さくなったスマホのようにも見えます。

今なら200ドルだけど...

Nubia Watchは現在、キックスターターのプロジェクト経由で購入できます(200ドル)。クラウドファンディング出身のガジェットは通常、構想・開発段階にあるものが多いですが、Nubia Watchに関してはすでに資金調達を完了していて、10月以降は一般向けに400ドルで販売予定とのこと。

200ドルであれば、試してみても良いかなと思える一方で、400ドルはなかなかの高値がつけられたなという印象です。サムスンGalaxy Watch 3、GPS / BluetoothバージョンのApple Watchも入手できる価格帯です。Fitbit Versa 2だと2つ買えちゃいます。これらのスマートウォッチはどれも、より優れたソフトウェア、iOS / Androidスマホとのよりシームレスな統合を提供してくれます。Apple WatchやGalaxy Watch 3の場合、高度なヘルス機能も利用できます。

「…そんなことはどうでもいいから、この目新しいNubia Watchをいち早くゲットしたい!」という人も、もちろんいるかもしれないですけどね。

メモ

・曲線美、AMOLED、ディスプレイが魅力的。

・ソフトウェアはバグが多め。

・腕が細い人には、着用感がしっくりこないかも。

・これで400ドル…。

Nubia Watch ほしい?

  • 0
  • 0

シェアする

    あわせて読みたい