砥石を転がすってどゆこと?
2016年にドイツで販売され、初年度に1万4000台売れたという伝説の包丁研ぎ器「ROLLSCHLEIFER(ロールシュライファー)」が、GREEN FUNDINGにてクラウド・ファンディングを行なっています。こだわりの強い日本人向けに、目の細かい砥石がセットになったプランも用意されています。
1対のツールで研ぐ
これは斜め15度にカットされた断面に、強力なネオジム磁石が付いた板の「ウッドプレート」と、円筒形の木材の両端にダイヤモンド面とステンレス面が付いた「グリップローラー」の2つから成る研ぎ器で、包丁の刃を上向きに「ウッドプレート」に吸い付かせ、「グリップローラー」を刃渡り全体に往復させて研ぐというものです。

従来品のメリットとデメリット
お手軽なシャープナーは、誰でも使える代わりに刃の先端しか研がないので、刃こぼれのリスクが生じるのだそうです。そして定番の砥石は、包丁をちょっと起こした状態で前後に往復させるのですが、慣れるまでこの角度が難しく、また刃渡りすべてをカバーする幅がなく、さらに水を使うので研磨後に出る粒子が黒い水となり飛散るため周囲が汚れやすい、という難点があります。
「ROLLSCHLEIFER」はすべてを克服
ですがこの「ROLLSCHLEIFER」は予め角度が付いており、刃渡り全体を均一に、かつ水を使わずに研げる画期的なもの。最初はダイヤモンド面で片面3~5分ほど研ぎ、次にステンレス面で刃を整えれば完成。2度目からは30秒程度で充分なのだそうです。
ちなみにダイヤモンド面は、砥石で例えると#430(荒砥〜中砥)で、半永久的に使えるとのこと。小さいナイフでもパン切り包丁でも使えるので、一生モノの研ぎ器になりますね。
クラウド・ファンディングに出品中
GREEN FUNDINGでは、ダイヤモンド面が1種類の「シンプルセット」が定価の2万3800円。そして#3000と#6000に相当する付け替え細粒プレート、および仕上げに使う牛革レザーが同梱された「ジャパンセット」が、5%オフの4万2,560円の2プランが残されており、執筆時はその他の早割りプランがすでに売り切れになっていました。
包丁を研ぐ人はこだわりの強いそうで、「シンプルセット」を買っても中砥や仕上げ砥を追加購入する傾向が高いことから、日本では「ジャパンセット」が考案されたのだそうです。
筆者も定期的に包丁を研ぐのですが、この研ぎ器はホントに画期的だと思います。研いだあとの切れ味が楽しみになっちゃいますね。
Source: YouTube via GREEN FUNDING, Instagram