2021年のゲーム体験:これからはリアルとバーチャルの境界線がなくなっていく

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  • author 傭兵ペンギン
2021年のゲーム体験:これからはリアルとバーチャルの境界線がなくなっていく
Image: Yuya Shino / 特派員 / Getty Images Entertainment

やっぱり驚くのはそこですよね…。

今年はコロナ禍の影響によりオンラインでの開催になった「東京ゲームショウ2020」。各社が様々な発表を行う中、ゲーム業界人が今後のトレンドについての展望を語る「2021年に向けたゲーム業界最新技術トレンド」パネルが開催されました。

Video: TOKYO GAME SHOW/東京ゲームショウ

なかなかに興味深いパネルだったので、その内容をかいつまんでご紹介いたしましょう!

PlayStation 5&Xbox Series X/Sは5年先を見据えたハード

登壇者は以下の通り。

・ゲームジャーナリスト、VRゲーム『ソード・オブ・ガルガンチュア』の開発会社Thirdverseの代表取締役、新清士(しん きよし)さん

・テクニカルジャーナリスト、西川善司(にしかわぜんじ)さん

・ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンの簗瀬洋平(やなせようへい)さん

・モデレーター:日経クロステック/日経エレクトロニクスの記者、東将大(あずま しょうた)さん。

まず最初のトピックは先日発表となったソニーのPlayStation 5とマイクロソフトのXbox Series X/Sについて。

新さんはまず両ハードウェアともにグラフィック性能が向上したことに期待を寄せ、5年先を見据えたインパクトを持つハードと評価。そして今回の驚きのポイントはなんといってもその値段の安さであると語っていました。本当に両社がこの価格帯で出してくるのはすごいんですよね……!

簗瀬さんは、グラフィックの性能向上によって解像度が上がることでプレイヤーが受け取れる情報が増え、結果として画面から情報を得るための労力が下がると期待。そういったところからゲーム体験が変わるのではないかと予想していました。

具体的なスペックの注目ポイントの話となり西川さんは、全体的に順当にパワーアップしているとしながら、性能差がある部分としてストレージのSSDの面ではXboxX/Sは汎用性を狙う一方、PS5は速度を優先していると説明。

そして結局、PlayStationとXboxはぶっちゃけどっちが買いなのかという質問に対してはスペック云々は別として「遊びたいゲームが出る方」という評価。ま、そこですよね。

それに関して、新さんはやはりこれからは定額のサブスクリプション型のゲーム配信がトレンドとなり、先日のマイクロソフトによるベセスダの買収などにもあったように、過去作を含めどういったソフトが配信されるかが人気の分かれ目になる予想。光学ディスクドライブ非搭載のモデルが出ているのはサブスクリプションサービスの展開を見据えてのものだろうとしていました。

これからはゲームとSNSの境がなくなっていく

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Image: Facebook

そして話題は次世代ゲーム体験ということで、新型VRヘッドセットのOculus Quest 2(オキュラスクエスト2)の話題に。

VRゲームの開発会社に所属する新さんは、Oculus QuestがPCやゲームに繋がなくてOKなスタンドアローン型であることが、ゲームの没入感を補強し、手軽であると評価。座ってプレーもできるので省スペースで遊べると説明していました。家電量販店でも買えるようになり、初代よりも性能がかなりアップしていて、3万円台という値段は安い……!

しかし、まだまだ盛り上がりは一部なんじゃないかという東さんの話に対し、簗瀬さんは、VRはゲームというよりも今はコミュニケーションの場としての広がっていて、FacebookがOculusを買収したのもその流れなのではないかと説明。そこからゲーム路線も広がっていくのではないかと予想していました。

そしてゲームとSNSの関係に話題が変わり、ゲームが近年はゲームとしてだけではなくコミュニケーションツールになっているのではないかという話題に。

その背景を簗瀬さんは、まずインターネットの高速化とスマートフォンの普及するなかで、ネットワークを介したコミュニケーションが当たり前となる中で、ゲームは体験の共有の場となっていて、これからはゲームとSNSの境がなくなっていくと予想。

その中で『フォートナイト』の例を上げ、本来対戦型だったゲームが本当に多くの人がプレイしているからライブの会場になったりしていった面白さを紹介。

今後のゲームは「リアルとバーチャルの境界線がなくなっていく」

そして、2021年に向けて今後のゲームに期待するものという話題に。

新さんは「リアル・バーチャルを問わないコミュニケーション」とし、リアルとバーチャルの境界線がなくなっていくのではないかと先程の話題にもつながる展望を語っていました。

一方、西川さんは大画面マニアとして「ウルトラワイドへの対応を望む」と語る。16:9ではやはり狭く、ウルトラワイド(32:9)に対応していれば、VRのヘッドセットをなくてもてもかなりの臨場感が楽しめ、VRに近い画角でちょうどいい塩梅であるとの持論を展開。

これ興味深い話で、あまり今まで考えていませんでしたが確かにそりゃあデカいほうが臨場感はありますよね。ちなみにウルトラワイドは『デス・ストランディング』のPC版などで対応していますが、どうやらそこまで負荷が高くはならない様子。モニターの置き場がどうしてもネックにはなりそうですが、これは個人的にも注目しておきたい。

そして、簗瀬さんは「今、想像できないものを遊びたい!!」とし、現段階では想像できないものが出てくることへの期待を語り、今のVRは周囲を完全に遮ってしまうのがネックなのでMRになってくれたらとの願いを語っていました。

とこんな具合でうんうんとうなずくことばかりだったパネルでした。そして、とにかく欲しい新コンソール。登壇者の皆さんは結果的に両方買うようですが、予約合戦に破れ確保が出来ていないというのはちょっと面白いところでした。それだけ人気ということか…!(ちなみに筆者も抽選落ちだよ)。


Source: YouTube

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