スポーツ用品メーカーのUnder Armour(アンダーアーマー)が、スポーツをする人たちのためのスポーツマスクを販売。一枚3000円という高額マスクを、アスリートでもなんでもない、むしろ引きこもり気味の私が手に入れました。
結論から言うと、「買ってよかった!」です。スポーツウェアをタウンユースにしても快適なのと同じように、スポーツマスクはタウンマスクにしても快適なのでした。
というわけで、予約注文で手に入れてから約1週間、ほぼ毎日使ってみたので使い心地をお伝えします。
使い心地が段違いにイイ

「アスリートのために」と書いてありますが、アスリートに限らず「マスクが息苦しい人」全員にいいと思います。何せ呼吸しやすい!
私はこれまで、自分にピッタリサイズのマスクを見つけることができずにいました。まず、イオンで売っている「Pastel Mask」は、Rサイズはユルユル、Sサイズは窮屈。ユニクロの「エアリズムマスク」は、私の鼻息の吸引力が強いのか、内側のエアリズムの布がピタッと鼻の穴を塞いでしまい、呼吸ができず1分とてつけていられません(最近買ったダンロップの「Fashion Mask」は素晴らしいのですが、その件はまたの機会に)。
「UA スポーツマスク」のすごいところは、内側が独自のV字立体構造になっていて、鼻から顎にかけて広い空間が生まれるようになっています。
どんな感じなのか、絵で書いてみました。

私はアスリートではないので、軽いランニングと『リングフィット・アドベンチャー』をプレイしている時くらいしか呼吸が荒くなることはないのですが、そんな時でも一般的な冷感マスクとは段違いに呼吸しやすいのを実感できました。
猛暑でも不快感が少ない

今年の夏は異常な暑さ。9月に入っても残暑が厳しく日中は過ごしにくいです。「UA スポーツマスク」は、3層構造になっていて、生地はかなり分厚いのに、肌に触れる部分が少ないうえに、スティッチがしっかりと入っていて布が中でたわんだりしないため、顔にへばりつく感覚があまりなく熱ささを感じにくいと思いました。

ちなみに、涼しさを感じるのにはもう一つ理由があるそう。それは、肌に触れる部分に採用されているアイソチルが熱を素早く拡散し、涼しさを持続させるからなんだとか。ユニクロの「エアリズムマスク」のように一瞬ヒヤッとするようなことはありませんが、熱さがこもらず蒸れないので快適なんです。
マスク内が匂わない
日常的に使っていて感じたのですが、「UA スポーツマスク」はマスク特有の口臭や鼻息のこもった匂いがしません。あくまで個人的な感想でしかありませんが、嫌な匂いがしないんです(マスク生活になって口腔内ケアに力を入れているからというのもあるかもしれませんが、それにしても)。
暑い中外出して汗だらだらになっても、マスク内で汗や雑菌の不快な匂いがすることはありませんでした。
商品説明に、抗菌加工が施されていて汗をかいても細菌の増殖を抑えると書かれていましたが、もしかすると匂い全般に効果を発揮してくれるのかも。通気性に優れたポリウレタン製フォームが使用されているのもポイントかもしれません。
ちなみにレビューのために、普段の会話以外に、マスクをしたまま歌ってみたり、英語のスピーキングの練習もしたりしましたが快適でした。
小顔効果
使い心地に関係ないかもしれませんが、なんとなく小顔に、特に顎から首へのラインがスッキリと見えるような気がします。付け方の見え方を比較するとこんな感じ。
「UA スポーツマスク」

ユニクロの「エアリズムマスク」

イオンの「Pastel Mask」Rサイズ

ダンロップの「Fashion Mask」

どうでしょうか。顎から首にかけるシルエットが全然違うのに気付いてもらえると思います。「UA スポーツマスク」はSFゲームキャラみたいな近未来感がありますね。一方、ユニクロの「エアリズムマスク」は…、下着っぽさと丸みを帯びたラインが『変態仮面』っぽさを出してますね。
私が日常的に「UA スポーツマスク」を使いたくなるのは、呼吸しやすく快適という意外に、このキリッとしたシルエットの良さにもあります。
ただ、問題があるとすれば、スポーティーなデザイン(当たり前)なので、日常使いするとなると、着る洋服と合わせるメガネを選びます。私は普段デザインに特徴のあるデザインメガネを愛用しているのですが、それとはあまり相性が良くないと思いました。デザインのジャンルが顔の中で喧嘩してしまうんですね。
なので、どうしてもメガネを際立たせたい時はイオンの「Pastel Mask」を使っています(使い心地だけで言うと、「Pastel Mask」よりダンロップの「Fashion Mask」の方が良いです)。
耳フックについて
「UA スポーツマスク」のサイズはサイジングガイドを確認しながら選びます。私が購入したのはSMサイズで、鼻筋の中心から耳の中心までが14〜15cmの人用です。私の長さは15cmです。サイズとしては問題ないはずですが、SMサイズを初めてつけた時は、小さくて使うのが難しいと感じました。
理由は、耳フック(? )が異常に短いからです。どれくらい耳フック部分が身近いのかを右からユニクロ、イオン、ダンロップ、下にUAで比較してみました。

真ん中のイオンがダントツで耳フック部分にゆとりがあります。右のダンロップは小さいようでカバー部分が広いのでバランスが良いです。「UA スポーツマスク」は突出して耳フック部分が狭いのがわかっていただけると思います。ただ、使い続けるうちに伸びたのか、心地よく使えるようになりました。
なので、どれくらい伸びたのか新品のマスクと1週間ヘビロテした後の「UA スポーツマスク」を比較してみました。
上が新品で、下が1週間ほぼ毎日使って洗濯したものです。

微かにですが、新品の方がマスク本体にハリがあります。横からだとあまり変化なさそうなので、広げてみました。

耳フック部分は使用感が出ていますが、そこまで伸びているようには見えません。引っ張ってみても伸びきっている感じはありません。ただ、耳にかける部分が丸まっているのと、全体的に柔らかくなっているのを感じました。
干す時は、耳フックをピンチで引っ張るのではなく、本体部分を二つのピンチで摘むようにして干したので、洗濯で伸びたとかではありません。
通常使用だけで結構柔らかくなったので、使う時は丁寧な扱いを心がけた方がよさそうです。耳フックの伸びを避けたいなら、SMではなく、MLにした方がよかったかもしれません。
次は、気になった点にも触れていきましょう。
オンラインストアの画像と実物の差がある
ハンバーガーショップのメニュー写真ほどではありませんが、オンラインストアの画像と実物に結構なギャップがあって驚きました。
私が入手したものがオンライン先行予約のもので、通常販売版でないからという可能性もあるのかもしれませんが、オブラートに包まずに言うなら、オンラインの画像よりスタイリッシュではありません。
具体的にどんなものなのかと言うと…。

公式のイメージは耳フックも長く、ノーズワイヤーが入った部分から本体のマスク部分につながる縫い目もなめらかなラインを描いています。
しかし実際は…。

なんだかずいぶん不格好というか、なんと言うか…。パッケージから出した時の衝撃は凄かったです。
実際につけてみると、良い感じなんですが、オンラインショップの画像だけ見て買うとドッキリかなと思ってしまうかも。
サングラスやメガネは曇る
レーシックの後遺症で光に繊細なため、普段は伊達眼鏡、外出時はサングラスが欠かせません。そうなると困るのがマスクによるレンズの曇り。「UA スポーツマスク」は、ノーズブリッジのお陰で隙間なく装着できるからメガネやサングラスが曇りにくいという説明がありましたが、うーん、私は実感できませんでした。というか、曇りました。
むしろ、私が比較に使っている、ユニクロの「エアリズムマスク」やイオンの「パステルマスク」、ダンロップの「Fashion Mask」は、マスクが曇りにくい云々の記述がないにもかかわらず、曇りにくいなと感じました。
ネガティブなポイントもありますが、「UA スポーツマスク」には十分満足しています。マスク一枚に3000円は決して安くありませんが、少しでも体を動かす人なら買って損はなしだと思いますし、運動しないマスク難民にとっても、スポーツマスクという選択肢はアリだなと思います。
私は「UA スポーツマスク」のおかげで今年の酷暑を乗り切れたと思っています。もちろん夏だけでなく、運動するしないにかかわらず、これからの季節も愛用していこうと思っています。
Source: UA